上海市街の中心を南北に走る幹線道路が西藏路ですが、東西の幹線道路延安路より北が西藏中路、南は西藏南路となります。
1862年イギリス租界当局が租界の道路名の規則を制定しました。
過去記事→上海街歩きを極める(1)上海の地名:街歩きは延安路と西蔵路が中心です。
その西蔵中路にも租界当時の建物が残っています。
1.旧基督教青年会大楼
1932年中国人YMCAの本部会館として中国人建築家が設計し建造されました。
この頃、西洋建築の最上層に中国伝統建築風の屋根ひさしを設置するのが流行したようです。「西洋の上に中国が位置する」という意思表示のようです。
最近まで三ツ星ホテルに利用されていましたが、暖房設備はなかったようです。
2.旧南京大劇院
怡怡公司 が潮州同郷会の墓地を買い取って1930年に開館しました。当初はフォックスやMGM映画の封切館でした。
魯迅も家族を連れて十回近く訪れたそうです。
現在は上海音楽庁としてクラシックコンサート会場になっています。
3.延中広場公園
旧南京大劇院から西側は2001年に竣工した緑豊かな延中広場公園が広がります。
4.延中広場公園の再開発前写真
公園敷地17万m2には4837戸の住民が住んでいました。
その後も上海政府は市内の老朽住宅地の再開発を進め、市中心部の人口密度を下げる政策を続けています。
撮影:CANON PowerShot G9
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