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堅く評 #大村知事のリコールを支持します #ピーチ航空は障碍者の敵 #静岡県を解体せよ モーリシャス関連は検索窓から

帝政の頃に遡ると、中国は格段に理解しやすくなる。

2020-07-29 20:06:55 | 国際政治
帝政の頃の中国を理解するには、

寺田浩明「中国伝統法における法解釈のあり方」 

が便利です。
(人文科学が役に立つ、などと軽率に宣う連中は、寺田名誉教授のような知見を提供し給え!)


に 

社会主義国(北朝鮮を除く)の特徴として、政治的指導者の子孫が政治的実権を持ちにくい、という点があります(党を含む政治部門における人材登用の仕組み上、政治的指導者の子孫が特別扱いされにくいので)。


特に中国の場合、政治的指導者の親族は、財力や知力があっても、政治的実権を持ちにくいです(鄧小平さんのお子さんやお孫さんですら主に、経済人や技術者ですから)。しかも近年では、僻地で揉まれつつ活躍した人物が、トップに就く傾向。
そして、(財産上の利益誘導を別にすれば)政治的判断に際して自身の家族の意向を汲むべきではない、という(帝政の頃から続く)政治文化もあります(「江青」を反面教師としている側面もあるでしょうけど)。


なので、家族から口説き落とす、というルートは望み薄です。


https://zh.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%A0%E6%98%8E%E6%B3%BD
https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3796172
もし娘さんに亡命の企図があれば、そもそも米国に送り出さないでしょう。周囲の人々が。

……法典は変化しても、
法文化・行動様式は、長生きするものです。


で言いそびれていた事ですが、
法文化・行動様式は、主導権を持つ側が司るものです。

近年の米中対立には、
どちらか法文化・行動様式に於いて主導権を得るか、
という一面があります。
ただ、米中の法文化・行動様式、
その違いは決して大きくはないです。

まあ、今夜目に留まった
などという阿呆には、
寺田名誉教授の言葉も、当方も苦言も、届かないのでしょうけど……


故・金正恩、筆跡の模倣にも対応済み。

2020-07-19 19:42:38 | 国際政治
筆跡の偽装、
決して難しくはないです(但し、その仔細は省略します)。
さて、


金委員長は命令書に署名しており

存命ではない者は、署名などできない。

関連

 



インド・パキスタン・ブラジル・アルゼンチン「我が国こそ、常任理事国に相応しい。」

2020-07-19 17:40:41 | 国際政治
しかし、これら四カ国全てが入れば、バランスが悪い。

なので、
インド・パキスタンから一国、
ブラジル・アルゼンチンから一国、
というのが、定番の流れ。

そして、
パキスタンとインド、は仲が悪い。
アルゼンチンとブラジル、は仲が悪い。

なので、
インド「パキスタンの常任理事国入り、絶対反対」
パキスタン「インドの常任理事国入り、絶対反対」
ブラジル「アルゼンチンの常任理事国入り、絶対反対」
アルゼンチン「ブラジルの常任理事国入り、絶対反対」

その結果、
安保理改革は前に進まず、
かつ、
日独は安全保障理事会常任理事国になれない、
という定番の結論。

安保理改革の妨げは、五大国だけではないのです。


グテレス氏は、変革が必要な例として「安保理の構成や投票権」を指摘。「不平等の解消は国際機関の改革から始めなければならない」と訴えた。
こんなことは、
当方の教官・位田隆一も軽ーく触れていた程度に、
定番な論点。

あと、意外に忘れられがちな事が、一つある。
それは、、、

国連事務総長の権限が、
羽根より軽いこと。

国連事務総長の発言、そもそも報じる価値があったのだろうか。

高校世界史の素養は大切。米墨関係と肖像画掛け替え編。

2020-07-18 12:34:33 | 国際政治
米墨関係を語る上で欠かせないアメリア合衆国大統領が二人いる。
対外膨張策に打って出て、米西戦争を起こしたマッキンリー大統領。
そして、
その米西戦争に従事し、後に棍棒外交を振り回したセオドア・ルーズベルト大統領 。
ともに、米国帝国主義の立役者であり、スペインの影響力を排することで、以後のメキシコが米国に振り回される土台を作り上げた人物たちである。


この記事の書き手は、

今月8日にメキシコのロペスオブラドール大統領が訪れた際にクリントン、ブッシュ両氏の肖像画は玄関ホールで確認されたが、現在はそれぞれオドア・ルーズベルト、マッキンリー両元大統領に置き換えられたという。

と書いているのに、米墨関係についての素養がなったのだろうか。

ただ、肖像画掛け替えが、メキシコへの遠回しな威圧なのか、それとも、メキシコへの配慮なのか、は何とも言い難い。
(日本の首相が訪問した後、マンハッタン計画を開始したフランクリン・ルーズベルト大統領と、原爆投下の命令を発したトルーマン大統領の肖像画が掲げられていたら、、、と想像すると猶更。)

いずれも100年以上前の大統領の肖像画に置き換えられた。

という記述から察するに、
記事の書き手は、世界史の素養自体すら乏しいのだろう。
(米国ハイスクールの世界史教育は案外、緩い。)

日本はレイバンのサングラスに、制裁関税(報復関税)掛けていましたね。メガネだけに。

2020-07-11 20:00:34 | 国際政治
21世紀初頭、鉄鋼周りで日米で対立があったときの話です。
もちろんサングラス以外にも、ジェットスキーを含む多種多様な物品が制裁関税(報復関税)の対象に入れていました。

を思い出してしまいます。
さて、制裁関税(報復関税)は、WTOの枠組みの下、認められている正当な手段です。
経産省の
にもある通り、制裁関税(報復関税)の対象に何を入れるかは、金額が釣り合う限り、制裁(報復)をする国の裁量。

相手国(や相手国指導者の支持基盤)にとって、「手痛い品」をどこまで盛り込むか、という匙加減が大切。


を眺めると、

当初は年24億ドル相当に最大100%の関税上乗せを検討した

フランスデジタル税の課税額は年24億ドルと見積もられています。
WTOのルール通り、「金額が釣り合う」ように制裁関税(報復関税)を設定しようとしていた。

しかし、

年13億ドル(1390億円)相当に25%の制裁関税を課す

と緩-い設定にした様子。

経済協力開発機構(OECD)が進める国際ルール交渉に配慮し、発動を来年1月まで最長180日間延期する。

「経済協力開発機構(OECD)が進める国際ルール交渉」とは、

「国際社会は、経済のデジタル化によって生じる租税問題に対処するために多角的な取り組みを行うことを改めて確約」

 にも出てくる「BEPS包摂的枠組み(Inclusive Framework on BEPS) 」のこと。

そこで決まりそうな事は、
が詳しいです。
(これを眺める限り、フランスさんは、今のデジタル税の課税対象を少々広めに線引き過ぎている。)
 
さて、制裁関税(報復関税)の対象は、

によると、
「フランスの化粧品やせっけん、ハンドバッグなど」

まぁ、無難な線です(飛び道具的なものがなくて、残念です)。

トランプ政権の提案リストに記載されていたワインとチーズは対象に入らなかった。

「ワインと蒸留酒の輸出額 4年連続で増加、2018年度も安定」
からも伺える通り、
「フランスデジタル税の課税額は年24億ドル」に対して、
ワインの総取引金額が大きすぎます。チーズも似たり寄ったり。ワインもチーズもフランスさんにとっては、重要な輸出品。そして、農家さんからの集票上、鬼門の品目。


さて、次の報復関税(制裁課税)では何が出てくるやら……


外交は、個々の言動の積み重ね。世界文化遺産「消滅危機」編

2020-06-24 00:36:42 | 国際政治
『「軍艦島」取り消し、検討要請 韓国外相、ユネスコに書簡』

書簡送付は22日付。報道官は23日の記者会見で、書簡を通じて「登録取り消しの可能性の検討を含め、世界遺産委員会で日本に約束した)措置の履行を求める決定文が採択されるよう協力と支持を要請した」と明らかにした。 

措置の履行とは、

Preparing an interpretive strategy for the presentation of the property, which gives particular emphasis to the way each of the sites contributes to Outstanding Universal Value and reflects one or more of the phases of industrialisation; and also allows an understanding of the full history of each site 

[1] The World Heritage Committee takes note of the statement made by Japan, as regards the interpretive strategy that allows an understanding of the full history of each site as referred to in paragraph 4.g), which is contained in the Summary Record of the session (document WHC-15/39.COM/INF.19).

の履行。

ちなみに、ユネスコの世界遺産には、
戦争や投獄、強制労働が絡むものもあります。
それらとのバランスも、軍艦島(端島)には求められるのです。

軍艦島は、抹消三例目になる気がします。
(軍艦島についての説明案内の表記を、日本側撤回すれば、丸く収まる話です。)

世界遺産登録には附款(に相当するもの)が付くもの。或いは、長崎の敵を長崎で討とう。

2020-06-22 00:25:33 | 国際政治


ユネスコは登録決定の際、
Preparing an interpretive strategy for the presentation of the property, which gives particular emphasis to the way each of the sites contributes to Outstanding Universal Value and reflects one or more of the phases of industrialisation; and also allows an understanding of the full history of each site 

[1] The World Heritage Committee takes note of the statement made by Japan, as regards the interpretive strategy that allows an understanding of the full history of each site as referred to in paragraph 4.g), which is contained in the Summary Record of the session (document WHC-15/39.COM/INF.19).

という注文を付けていました。
勿論、ユネスコからの注文に応じない場合、
アラビアオリックスの保護区
のように登録取消もあり得ます。


にもかかわらず、
日本側が、


と、ユネスコからの注文と相反する行動。

ならば、

は当然の帰結です。

ちなみに、軍艦島に対しては登録時、劣化した構造物の扱いについても、注文が付いています。なのに、対策はイマイチ(しかも、百億円超の費用もネック)。

……軍艦島のせいで、
同じ長崎県内にあるカトリック関連遺産の登録が後回しになったことは、当方、深く覚えています。

駆け引きのルールを壊す奴ほど厄介な相手は、いない。 北朝鮮とHPVワクチンと大村秀章編

2020-06-19 18:13:43 | 国際政治



のつづき。


ヘルビー氏は「この数日間で、北朝鮮が地域に対する桁外れの脅威だということを改めて思い知った」と指摘。「今後数日間、数週間で何が起きるかを予測するのは難しい

と言わしめる理由は、
北朝鮮が駆け引きのルールを壊す奴だから。

HPVワクチン推進派も、
独裁者(愛知県知事)大村秀章も
駆け引きのルールを壊す奴。

相互主義や先例の唾棄、ダブル・スタンダードは、
特に厄介。

関連








おそらく、壊れる一歩手前。北朝鮮編。(追記アリ)

2020-06-17 12:44:24 | 国際政治


スピード感に驚いた。
そして、最高指導者・金正恩(たぶん故人)が、表に出てこない点も。

一方で、


今回の韓国への挑発的行動は、北朝鮮が巧妙な新戦略に打って出たものではない。これまで有効だった古いやり方に戻っただけだ。

北朝鮮の経済は壊滅的なダメージを受けている。中国税関当局の統計によると、1月と2月の中朝貿易総額は前年同期比で3割減。3月と4月はそれぞれ前年同月比で9割減との情報もある。


キンタナ氏は、兵士も食料不足に苦しんでいるという報告に言及

なのに、軍を動かしている(食糧が乏しければ、軍人は動けない)。
しかも、最高指導者ではない人物・金与正が、軍を動かしている……。

各部隊はいつまで、
実りの無いチキンレースに付き合うつもりなのだろうか。

(ていうか、核兵器を今、誰が管理しているのか。)

関連




追記。

「南北共同連絡事務所を爆破命令を出した金与正は兄の金正恩よりやり手」
という記事が目に留まった。

たしかに、金与正の肝は、据っている。
明らかに据わっている。
(金正日が金与正を高く評価していた(少なくとも、長男次男よりも)、という話を聞いた覚えがある。)

ただ、
あの爆破は、
崩壊直前記念の打ち上げ花火」 
或いは、
投げやり暴走の一場面
とも評価できる。

体制崩壊直前の独裁国家では、
無理無茶が飛び出しやすい。

そもそも、
軍将校たちにとって、
金与正は付き従いたいと思える人物か、
と問われれば、
かなり微妙。

シャルル・ド・ゴールは最初、一人だった。しかし、今ではフランス最大の空港になった。

2020-06-09 18:07:17 | 国際政治
人の擬「空港」化、
ではなく、
只の将校が、偉人になつたよ、
という話(ちなみに晩年のシャルル・ド・ゴール御自宅は、、、城です)。


で紹介されている通り、
・ゴールは隣国からラジオで呼びかけるところから、
始めました。

によると、
YouTubeにて、ド・ゴールのような呼びかけが先日、行われた模様。

新中国連邦国家 

ド・ゴールがBBCのスタジオで話していた頃の、

自由フランス

のように、聞き馴染の無い名前。
ですけど、

を見る限り、当時のドゴールよりも、財力はあるらしい。
明らかに。


新中国連邦国家

がどうなるかは、
関わる人々の才覚
時代の流れ次第、
でしょう。
そもそも、中国帝政期の歴史を見れば、
中央政府の交代は決して珍しくはないです。
辛亥革命後もまた然り。

ちなみに、
シャルル・ド・ゴールは、
才覚(その実例は上記動画にあります)も、
時代の流れも、
持っていた。
明らかに。
才覚と流れがイイ感じに結びつくと、とんとん拍子に行ってしまうものです。

(追記あり)ミャンマー外交をもう一度。中国孤立化させる試みは、過去に二度も失敗している。

2020-06-07 10:21:18 | 国際政治


日本外務省の念頭にあることは、
訪日云々よりも、

ミャンマー外交での成功事例
中国孤立化の失敗×二回

でしょう。

「日本の対ミャンマー支援」国際協力機構(JICA)ミャンマー事務所長 田中雅彦
(日本貿易会月報2014年5月号(No.725)

JICAの対ミャンマー支援の歴史
JICAの対ミャンマー支援は、援助機関の中でも、際立つ存在である。過去半世紀以上にわたり、日本はミャンマーへの支援を継続してきたが、軍事クーデターによりミャンマーが軍政下に置かれた1988年以降、世界銀行、アジア開発銀行(ADB)、欧米諸国は援助から撤退したが、JICAは一度も撤退しなかった。円借款は中断されたものの、特に人道支援分野(保健、農村開発など)や人材育成分野では、継続して支援を行い、毎年400人近いミャンマー人の留学生、研修生を受け入れてきている。ミャンマー政府の現役の大臣の中にも、日本留学経験者がいる

そして、2011年のテイン・セイン大統領の就任で、ミャンマーは大きな節目を迎えた。日本の対ミャンマー支援は急激に増え、無償資金協力では2012・13年度共に世界一の規模に達し、円借款、技術協力も急激に援助額が増えた。現在、日本の支援は他のドナーに比べて格段に大きな規模となっているが、これは、これまでの日本の対ミャンマー支援の歴史とミャンマー側の日本に対する期待の結果でもある。

このように日本は、
日緬関係を絶やさず、地道に働き続けた結果、
アウンサンスーチーの国政復帰を手繰り寄せるに至った。

ちなみに、六四天安門事件に起因する経済制裁は、空振りに終わった。
そして、六四天安門事件後の日本政府の動きは、
に詳しい。
中国を孤立化させるべきではない、
という考えが日本政府内部で共有されていた(まぁ、国家承認までの数十年間もの期間、孤立に生き延びていた国、という事実も念頭に置くべきでしょう)。
 
追記。
5月28日 秋葉剛男外務事務次官から孔鉉佑駐日中国大使への申入れ 
 
1 5月28日,秋葉剛男外務事務次官は,孔鉉佑(こう・げんゆう)駐日中国特命全権大使を召致し,以下を申し入れました。
(1)我が国は,今般,全国人民代表大会において,香港特別行政区に関する議決が,国際社会や香港市民が強く懸念する中でなされたこと及びそれに関連する香港の情勢を深く憂慮していること。
(2)香港は,我が国にとって緊密な経済関係及び人的交流を有する極めて重要なパートナーであり,「一国二制度」の下に,従来の自由で開かれた体制が維持され,民主的,安定的に発展していくことが重要であるというのが我が国の一貫した方針であること。
2 これに対し,孔大使から,本件は中国の国家安全に関わる事項である等,中国側の立場を述べたことを受け,秋葉次官から改めて我が国の懸念を伝達しつつ,中国側の適切な対応を求めました。

・政務三役が一切登場していない。
 中国政府への刺激を最小限にする狙い。
・「遺憾」「抗議」よりも、トーンの緩い「深く憂慮」を使用。
 中国側のメンツを潰さない言葉選びの跡。

日本の対応が、EU圏と比べるとはるかに緩いことは、明白。

PKOの更なる先としての、有志連合。或いは、WHOは今や「燃やすごみ」

2020-05-31 19:43:12 | 国際政治
の続き。

冷戦終結後、国連が主導権を持つかに思われた(少なくとも、90年代SFアニメの世界では、国連の存在感はかなり大きく描かれていた。例えば、
第二波の北九州市。未だ第一波のドイツ。 で紹介した「機動警察パトレイバー 2 the Movie」 の冒頭シーンでは、国連軍が登場)。

ところが、国連組織は設立後数十年を経て、すっかり硬直化していた。
国連本部ビルのように補修工事すれば、何となる状態ではなかくなっていた(例えば、職員の採用が決まるまでに一年以上は珍しくない)。
しかも、公用語への翻訳作業に億単位。
大抵の外交官は英語使える時代なのに……
そして何より、国数が多すぎて、意思決定に手間が掛かる(≒飲食や贈答につぎ込む費用が掛かる)。

これらの事情こそ、

WHO総会に参加された武見議員が、
にて、
米国は元々、WHOと距離を置き、批判も加えてきた。ただ、それは、西アフリカでエボラ出血熱が広がった際の危機管理対応が遅かったとか、ジュネーブの本部に人材が集中して非効率な官僚主義に陥っているといった、体制や組織のあり方への不満だった。

とコメントされた背景。

さて、以上のような弊害を踏まえて、九十年代以降の世界は、
より効率的な仕組みを編み出しました。

それが多国籍軍であり、有志連合
湾岸戦争やテロとの闘いで出てきたフレームワークです。
やりたい国だけが参加し、
やりたい国だけで遂行する。

WHOも同様のフレームワークを使っている。


で盛んに紹介されている各種プログラム
やりたい国や組織がカネを出し、
そのカネで人を動かし、
プログラムの目的を果たそうとする。

にて、紹介したWHO財団は、


だけでなく、

WHO版有志連合

という色彩も持ち合わせている。
さて、プログラムやら財団やらを設立され続けると、
はたと気付くことがある。
それは、

WHOって必要か?

という疑問。
公衆衛生や医療分野では、
NGOによる活動は今や珍しくない。
その手のNGOにカネを撒くだけで十分ではないか。

しかも、統計データの解析や公開は、主要国の研究機関・政府機関・民間シンクタンクにもできる(しかも、WHOよりも安上がり)上、国際基準の策定は、学会にもできる。

そもそも、WHOが抱える仕事は、赤十字や(国連専門機関の)ILO、世界銀行、IMFとも被っている(実際、世界銀行、IMFはWHOのプログラムに多額の資金援助をしている。国連ファミリー内の資金移動、無駄な動きです)。
 

なのに、なぜWHOを存続させる必要があるのか。
WHOの中の人たちの私腹以外に、WHOの存在意義があるならば、教えていただきたいものです。


PKOは実は、イレギュラーな存在。或いはWHO版PKOとしての「非伝統的な資金源」

2020-05-28 17:53:46 | 国際政治
PKOとは、株価維持操作、、、ではなく、平和維持活動。
国連憲章42条が想定していた国連軍の枠組み(軍事参謀委員会が関わったり加盟国と兵力提供協定を結んだり)が、休眠状態。
しかし、停戦監視を含む平和維持のために各国の軍事組織を動かす切迫した必要性(具体的には、スエズ運河でドンパチ)。
なのに、国連軍を動かすはずの安保理は米ソにらみ合い。
こういう国連憲章の想定から乖離した状況下で、

苦肉の策として、

PKOが生み出されました(スエズ動乱の第一次国際連合緊急軍が最初)。
PKO活動に関する予算は、国連予算とは別枠で設定。
費用分担の割合は、途上国軽め、安保理常任理事国多め。国連分担金とは比率が異なります。

ちなみに、このPKOを編み出したLester Bowles Pearsonは、後にノーベル平和賞受賞。 


さて、国連の専門機関WHOはそもそも、各国分担金だけではまともに動けません。書類仕事だけではなく、現場での活動が求められるので。
なので、長年にわたり、プロジェクトを立ち上げ、プロジェクト毎に資金を募り、人員を動かしていました(プロジェクトにはビルゲイツの財団が深く関わっています)。

仔細は
が詳しい。資金拠出者の比率、よく覚えて下さい。

2020年、新型コロナウィルス対策のため、莫大な予算と人員を動かす切迫した必要性に迫られてます。
そもそも、新型コロナウィルス対策は、既存のどのプロジェクトともマッチしません。
しかも、WHO内部は米ソ、もとい、米中にらみ合い。

こういうWHO創設時の想定から乖離した状況下で、

苦肉の策として、

WHO財団が生まれます。


PKOの再来を予感させるWHO財団を、村中璃子は、


と。
ちなみに、WHOが抱える既存プロジェクトの中には、製薬会社によって組成された組織からの拠出金で成り立っているプロジェクトがあります。
そのプロジェクトでは、ワクチンを大々的に扱っています。
村中璃子のキャリアは主に、ワクチン売り込みに費やされています。

村中璃子にとっては、WHOに対する製薬会社の影響力低下を危惧しているのでしょう。

パワーゲームのルールを守れない「きゃりーぱみゅぱみゅ」

2020-05-24 22:05:29 | 国際政治
パワーゲームのルールは一つ。

バワーの獲得を目的にパワーを使う。

政治過程論や国際政治を齧っていれば、
当然知っている事。
なのに……


という泣言に呆れ果てる。


パワーゲームにおいて、

雑な戦術を使えば、全てを失う。

フォークランド紛争を仕掛けたレオポルド・ガルチェリ(Leopoldo Fortunato Galtieri Castelli )が失脚した経緯を見れば、明らか。
ルイ16世、ナポレオン三世、ヴィルヘルム二世、エドワード八世、愛新覚羅溥儀……
高校世界史を開けば、雑な戦術で全てを失った者たちがぞろぞろと出てくる。

《誹謗中傷を気にするななんて難しいよ。芸能人だって1人の人間だよ忘れないで》と嘆いた。

と出れば、

今度は検察庁法案改正に対して抗議したことを非難するリプライが殺到している。
となることすら読めないとは……雑の極み。

パワーゲームのルールは一つ。

バワーの獲得を目的にパワーを使う。


パワーゲームは、極めてクリエイティブです。

ちなみに、このパワーゲームの勝者同士が邂逅した場面が、




ザ・亜鉛

2020-05-19 19:18:27 | 国際政治
の最後の行に

トランプ氏はヒドロキシクロロキンと併用して亜鉛も摂取していると述べ「私が言えるのは現在のところ、体調が良いようだということだ」と語った。

亜鉛は、原子番号30番。
亜鉛の原子記号は、Zn
なので、
にて紹介されています。

また、国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部 健康食品情報研究室 の「健康食品」の安全性・有効性情報 
によると、亜鉛は、

その働きとして、200種以上の酵素の構成 (5) 、酵素反応の活性化、ホルモンの合成や分泌の調節、DNA合成、たんぱく質合成、免疫反応の調節などがあげられます

 亜鉛摂取の方が要のような気がします(抗マラリア薬よりも)。

ちなみに、当方の場合、亜鉛の錠剤(至極安いものです)を摂取するようになってから、風邪を引きにくくなりました。万が一、風邪を引いても、数日分の亜鉛を摂取すると、一日も待たずに何とか回復します(あくまでも、個人の感想です)。

冒頭の記事、大統領の意図としては、
大統領選に向けての健康体アピールでしょう。
政治家さんは健康が要ですから。

と強気の姿勢を示すためにも、健康は要です。