『野田洋次郎の “遺伝子”ツイートに批判殺到「優生思想?」』
にて、藤井聡太 棋聖(棋士番号307番)の話が出ていたので、少々。
棋士番号制度開始以降、
棋士番号を持つ将棋棋士は、
323人。
そのうち、九段棋士かつ
親子関係にある者は、二組だけ。
一組目は、
藤井聡太 棋聖
の
師匠・杉本昌隆八段(棋士番号197番)
の
師匠・板谷進九段(棋士番号84番)
と
その父親かつ師匠・板谷四郎九段(棋士番号29番)
板谷親子は、タイトルには手の届かなった親子(故に東海地方には、タイトルが素通りし続けていた)。
特に、板谷進九段の場合、最期の対局が棋聖戦の挑戦者決定トーナメント進出を決めた対局。
もう一組目は、
板谷四郎九段(棋士番号29番)
の
師匠・木村義雄十四世名人 (棋士番号2番)
と
その息子・木村義徳九段(棋士番号82番、加藤治郎名誉九段門下)。
木村義雄十四世名人は、将棋史に欠かせない人物(最初の実力名名人ですから)。
一方、木村義徳九段は、将棋史に造詣が深い方。
ちなみに、木村義徳九段の師匠、
加藤治郎名誉九段は、初の大卒棋士。
そもそも、木村義徳九段が棋士への道に進むきっかけは、
大学時代にアマチュア名人・学生名人を得たこと。
偉大なる父君ではなく、
同じ大学出身の加藤治郎名誉九段の門下に入った遠因。
そして、現在、
最も若い棋士番号を持つ谷合廣紀 (棋士番号323番)は、
東大工卒・東大院在学中。
情報工学の著作も出している研究者
(研究者も続ける意向)、
という一面もある。
知的能力と遺伝の関係については、
今更言うまでもない事ですけど……
今更言うまでもない事ですけど……
棋力と遺伝との間には、
今に至るまで、明確な関係は見受けられません。
(プロ棋士になるための最後の関門「三段リーグ」のエグさを思うと、、、)
そうそう、
米長邦雄永世棋聖 (棋士番号85番)は、
「兄たちは頭が悪いから東大へ行った」
と。
東大入学者は学部で、年二千人超。
(前述した)三段リーグを経て四段(プロ棋士)になる者は、
年三人。
遺伝で押し切れる世界では、ない。
(ちなみに、主要大学の将棋部には概ね、奨励会出身者がいます。しかし、将棋部にプロ棋士がいる、という話は殆ど聞いたことないです。)
(追記、九段になっていない棋士親子を含めると、親子棋士六組。女流棋士についてはそもそも、省いています。)
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