「内密出産、法に触れる恐れ」 熊本市が慈恵病院に実施自粛要請 国は判断示さず
8/24(月) 22:27
に接したとき、思った。
「どっちも、リーガルオピニオン得ていないのか?」
リーガルオピニオン(法律意見書)とは、
法解釈や法的問題、法的な疑問点について、弁護士の見解を記した書面。
企業法務ではちょくちょく登場します。
大きな責任を伴うため、書くにはそれなりにキャリアを積んだ弁護士でないと……(しくじったとき、面倒ですし)。
そして、リーガルオピニオンは、オーダーメイド。しかも、相当の責任を伴い、葵の御紋の如く扱われる恐れがある。
ゆえに、相応の手間が掛かり、その結果、相応の金額が掛かります。
(法律意見書とは別に、法律鑑定書というものもあります。法律鑑定書は、訴訟の過程で裁判所に提出される「法解釈についての鑑定結果を記した」鑑定書。書き手(鑑定人)は主に、法学部教授。判例集に登載されそうなほど、厄介な……もとい、法解釈に注目の集まる事件でないと、お目にかかれないものです。)
……昔は、公官庁への問い合わせと回答があれば、企業法務界隈でも、何とかなったようです。
しかし、大和銀行ニューヨーク支店の不祥事に於いて、大蔵省の回答に従って動いた結果、
大和銀行は、全米の支店網を失いました。
ある目上の人曰く、
この事件が、法律事務所へのリーガルオピニオン依頼増の契機、ひいては渉外事務所への需要増の契機となったそうです。
公官庁はあてにならない、
ならば、
法律事務所を使おう、
という流れ。
……医療界にも、法解釈・法的問題が問われる局面は、少なくないです(窓口対応から災害医療まで)。
なので、内密出産周りも、
リーガルオピニオンが既に出ているだろう、
と思っていました。
ところが……
同病院の蓮田健副院長は取材に「市は判断を国に丸投げし、たらい回しにされた印象がある。
医療機関が、自分たちで(弁護士から買った)法的見解を示せ!
さもなくば、実現したい医療は実現できないぞ
(他人様の「飯の種」を奪う気はないので、内密出産の適法性ついては何も書きません。ただ、どちらの筋でもどうにかこうにか書けそうだなぁ、とは思います。)
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