モーリシャス関連の最新記事 モーリシャス海難事故周り、補筆。 - 舶匝
首相、重油流出「船主に賠償求める」
という報道を、
当方は鼻で笑った。
ヒントは、
船 主:OKIYO MARITIME CORP.(長鋪汽船株式会社の子会社)
と倒産隔離の技術。
倒産隔離の技術を駆使すれば、
船から生じる傭船収入と減価償却費とCFを享受しつつ、
船に起因する損害賠償請求権を空振りに終わらせることくらいできる。
ふつうの海運業者ならば、
倒産隔離の技術を駆使するものです。
もし、OKIYO MARITIME CORPと長鋪汽船株式会社がホイホイと、
賠償請求に応じたならば、
無策ぶりを鼻で笑う。
以上、2020/08/13 12:21:42。
追記。
保険でどうにかなる、
という見立てに、
当方は、渋い顔をします。
海難保険では、故意または重過失の場合、支払われません(この道理は、海難保険に限りません)。
報道によると、
「ネット環境を求めて陸に近付いた」
という
とても気懸りな報道がありました。
もし事実ならば、
故意または重過失の線を、念入りに検討する必要が出てきます。
ちなみに、
日系企業の船室の特徴として、
節約志向があります。
備品の質を少しでも落として、
経費を削減する傾向(二等船員向け設備を比較すると、一目瞭然)。
で、外航船のネット環境は、船主や運航会社の腹一つ(人工衛星を使うことになるので……安くはないです)。
座礁した船のネット環境、もしかすると芳しくはなかったのでしょう。
船上の「私用で使える」インターネット環境の必要性・有用性は、
国交省の課長さんが
で指摘しています(ストレス軽減にもなる!)。
しかし、
ILOの条約などと具体的な規範策定にまでは至っていません。
続き
日本人の品格はいつからこうも落ちたのか。
いつから誠実さがなくなったのか。
こんなんだから世界中で競争力がなくなっている。
まあ、自分の都合を追い求めたいなら、勝手に追い求めろ。
その分ろくな人生は送らんさ。
https://blog.goo.ne.jp/hakusou_onlinechecker/e/b5f317841d8276f8cfe80355ba25fba7?fm=entry_awc でも紹介したような船の常識が、世界経済の根底「海運」を支えています。
BtoBゆえ、曖昧模糊な心理的な要素よりも、「結果」です。
モーリシャスのケースでは、積荷がなかったようですので、荷主さんへの損害・手間を避けられたことは不幸中の幸い。
海難事故による油濁汚染は、毎年のように世界のどこかで起きています(ご存知ないでしょうけど、鹿児島近海でも起きていました)。
なぜ、モーリシャスが殊更に取り上げられるのか、
https://blog.goo.ne.jp/hakusou_onlinechecker/e/bbf3fdf597be0120d9637d65043652be
https://blog.goo.ne.jp/hakusou_onlinechecker/e/bfd258f827dd26a7173c8116ce6193e3
を眺めつつ考えてみてくださいませ。