学部生の頃にライフサイエンス系の講義で見せられた、
DNA増幅と検査の過程をまとめたVTRに出てきた一場面です。
DNA増幅と検査の過程をまとめたVTRに出てきた一場面です。
「キレイに出ました」
機械の形状も相まって、
「パンが焼けたのかな」
と思わせる牧歌的雰囲気でした。
さて、
の後、Twitterを確認すると、
村中璃子が、ある商品を「薬機法に抵触するかも」的なツイートを残してた。
そしてすぐに消していた(薬機法とはかつて薬事法と呼ばれていた法律の事です)。
そして、
どなたか教えて下さい。
— 村中璃子 RIKO MURANAKA (@rikomrnk) April 20, 2020
こういうのって薬機法に触れないのでしょうか。
「新型コロナウイルスによる感染の可能性が分かるPCR検査キットの販売を法人向けに始めたと発表した。企業が、特定の症状がないものの不安を感じている社員に使うことなどを想定している」https://t.co/sypURxyy7g
などと阿呆なツイート。
ライフサイエンスに疎い人だから出てくる言葉。
その商品とは
そういえば数年前に「郵送で遺伝子診断ができますよ」キットがありましたね。
PCR検査は、「郵送で遺伝子診断ができますよ」キットの応用です。
PCR法は、増やしたい遺伝子のDNA配列にくっつくことができる短いDNA(プライマー)を用意し、酵素の働きと温度を上げ下げすることで、目的の遺伝子を増やす方法です。増えたDNAを染め出す特殊な装置に入れる事で、増えた遺伝子を目で確認する事ができます。検体の中に増やしたい遺伝子があれば増えて目で確認することができ“陽性”と判定されます。しかし、検体の中に遺伝子がなければ増えないので、目で確認することはできず、 “陰性”と判定されます。
http://www.biseibutu.co.jp/tabid/148/Default.aspx より
PCR法自体は、
警察(科捜研)でも使われるアプローチです(「科捜研の女」で扱われた事あるかもしれません)。
従来からの手法に加え、ELISAやリアルタイムPCR装置等最新の機器を用いた精度の高い検査法に関する研究を行っている。
リアルタイムPCRポリメラーゼ連鎖反応によるDNA増幅を経時的に測定することにより、増幅率に基づいて鋳型となるDNAの定量を行うもの。体液特異的に認められるタンパクのmRNA発現量の測定など。
https://www.npa.go.jp/nrips/jp/first/section3.html より
ちなみに、新型コロナウィルスは、RNAウィスル(DNAを持たない)です。
RNAは、分離や増幅の難易度は高い、と、京大教官時代の加藤和人氏(現・阪大医学部教授)から聞いたことがあります。
RNAは、分離や増幅の難易度は高い、と、京大教官時代の加藤和人氏(現・阪大医学部教授)から聞いたことがあります。
ちなみに、当方は最近、血液検査を受けました。
採血行為は、医師の指示に基づいてナースが実施(上手でした)。
しかし、血液の検査・分析作業とデータの取りまとめは、民間企業が担当。
採血行為は、医師の指示に基づいてナースが実施(上手でした)。
しかし、血液の検査・分析作業とデータの取りまとめは、民間企業が担当。
……あゝ、中性脂肪。こういう指摘は、動揺するものです。
楽天とジェネシスヘルスケア、法人向けに「新型コロナウィルスPCR検査キット」を提供 という楽天さんのプレスリリースを見る限り、郵送による遺伝子検査の類と同じく、
本検査キットを用いたリスク判定は、いかなる意味でも診断や医行為を行うものではありません。
・本検査キットおよびそこに含まれる採取棒・試料保存液入りチューブは医療機器ではなく、本検査のための試料の採取・返送以外の目的には使えません。
ジェネシスヘルスケアは、長年の自社による遺伝子解析と共同研究による実績に加え、遺伝子解析サービスの提供を通じて国内最大規模の遺伝情報データベース(2020年3月時点 アジア地域含む約84万人分)を保有しています。2017年8月より楽天の出資を受けています。民間向けの遺伝子検査キット「GeneLife®」(ジーンライフ)に加え、医科向け遺伝子診断検査「GenesisPro」、遺伝情報のマーケットプレイス「GenesisGaia」の事業を展開しております。2014年9月には「楽天市場」に「ジーンライフストア楽天市場店」を開設しています。
ちなみに党ウホは長年、遺伝子検査キットが気にはなっていた。けど、
「まっ、いいか。後で」の連鎖ゆえ
今に至るまで手を出していなかった。
ていうか、村中璃子なぜ、あんな阿呆なツイートをしたのだろうか。
民間向けの遺伝子検査すら知らなかったのか。
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