ある人の語る言葉から、
その言葉は虚言だね、
と気付ける場面は少なくない。
気付ける理由は、
直感
ではなく、
経験則に基づく判断。
その経験則、
大っぴらに語るべき事柄ではないですけど……
で、その一端が書かれています。
本人が認めるときは大抵、「ここまでは言ってないし、やってない。でもこれはやった」などと、一部を認めたことをきっかけに事実認定が進むことが多いそうだ。
事実認定が進む
とは、本人が自白する、という意も含まれます。
「(酔っていて)覚えていない」
「記憶にございません」
の類も「虚言のしっぽ」です。
(記憶を飛ばすまで飲める者は、そう多くはいないです。)
……その手の経験則、
大っぴらに語るべき事柄ではないですけど……
▽作り話はぼろが出る
調査を進める中、相手を陥れるために作り話を訴えたことが判明したケースはあるのだろうか。「うちの協会では今のところない。うその訴えはばれた場合、逆に処分を受ける。雇用契約終了間際や退職直前などでない限り、リスクが高すぎる。仮にうその訴えがあっても、認定までに多くの同僚から聞き取りを行う。本人にもセクハラの時期や場所、周囲にいた人、話の流れなど事細かに聞くので、もし作り話だとぼろが出てしまう。実際にハラスメントを受けた人はそのあたりも鮮明に覚えている」
鮮明に覚えている
例えば、交通事故に巻き込まれたとき、
そのときの状況は、後々までサッと思い出せるものです。
これは、交通事故を目撃した者も、同じ。
(小学生の頃に見かけた「車に跳ね飛ばされた高校生」、今でも制服の色まで覚えています。)
セクハラの時期や場所、周囲にいた人、話の流れなど事細かに聞く
刑事手続における
供述の具体性・詳細性・迫真性
に関わる事柄。
(そして、特にペラペラと語るべきではない事柄。)
また、
「加害者本人による言葉」以外の
証拠資料を集めることは、
刑事手続においても大切な事。
イメージとしては
加害者の逃げ道をあらかじめ封じる。
うその訴えはばれた場合、逆に処分を受ける。雇用契約終了間際や退職直前などでない限り、リスクが高すぎる。
英文学のとあるエッセイにて、
過去の虚言を維持する為に、
ずーーーーーーーーーっと
虚言のことを覚えていなければならない。
という趣旨の
「虚言のコスト・代償」
についての記述を見た覚え。
……マーライオンのように、
事実を喋り続ける方が、
実は低コストです。
(ただ、冗長な喋りは、ちょっと……)
樋口社長はこう強調する。「ハラスメントに関して日本ではいろいろな状況を考慮するが、海外ではその日のうちにfire(クビ)もあり得るという厳しいやり方をしている。トップでも職を失う。そういう雰囲気だった」
日本もこうなってほしいです。
働きアリたちの、
「ハラスメント」加害も、
「虚言のしっぽ」も、
生産活動にとって
雇用主にとって
必要としていない機能ですから。
ちなみに、
「男性は女性にとって、ゴキブリとハイエナを足して二で割ったようなものに見えていると思っておくくらいが丁度いい」
という一節が目に留まった。
生産活動にとって
雇用主にとって
ゴキブリ機能も
(異性に対する)ハイエナ機能も
必要としていない機能です。
自白周りについて「司法系ではない」アプローチの書籍について
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