今朝の号外見たら 「 89歳のあなたでも 保険に入れますよ。」\\
そんな話ってあるか。棺桶に片足突っ込んているわしに 呼びかけている。
「ねえ あんた 葬式台貯金してるの。大変だろう。平均 140万 さいていでもかかるそうだよ。
坊様 呼ぶのに 60万だってよ。」
「ねえ 保険に入んなよ。
うそくさいはなしだこと。たぶん定期保険とは言え高額な保険料だろうよ。
大体、死んでいく人に 何百万の金かけたって 関係のない話だ。生きてる人間の見栄だよ。
地獄の沙汰も金次第。というがわしみたいに 死んだ先のことまで考え及ばない人間に
いくら高価な墓地作っても 何にもなりゃせん。損な余計な 金あるんなら みんなに分けてやればいい。
浄土真宗の親鸞さんも 「私は一度と手 なくなった 両親のために 念仏 唱えたことはない。
とおっしゃっているくらいだ。
「人生 至る所青山 あり。」という風に育てられてきたから 地獄も 極楽もこの仮の宿の
おとき話で 往生したら 無の世界に入らむと信じている。
海人として生まれたせいか 「海 行かば みずく 屍」なんだろう。