検事が まともに小沢氏の目を見ないで話しているのに 「人の話を聞くときは 相手の
目を見て しっかりと聞きなさい。」と警告したという記事を見た。
小沢らしいさ 躍如たるものがあった。
たしかに、会話の時は 相手の目をみてしっかり 自分の意思を伝えなさいということは
先輩から よく教えられたものである。
会話のマナーのひとつだ。相手の目に注目して聞くこと、話すことが失礼と思うなら
正視しなくとも 相手に対応した姿勢で受け止めることがっすである。
西郷とんと福井藩士 橋本佐内との初対面の話が 興味を引いた。
橋本佐内が20過ぎたばかりのころだろう。松平春嶽公の紹介状をもってサツマ屋敷を訪れたとき
西郷は若者たちを相手に 相撲で汗を流していた。30歳を過ぎたころであろう。
西郷は橋本佐内を最初 若者に話し相手をするくらいの態度だったのだろう。佐内の話を聞いてい
るうちに 佐内の 話に吸い込まれていった。自然に姿勢を正し 冷や汗をかきながら
非礼を謝ったという。ことに 中学生や高校生の教育に当たる教師の姿勢が問われるのは
彼らの心をしっかりとらえることであろう。長い間 高校の生徒相手にカウンセリングの
仕事をしてきた。話をよく聞いてくれる教師に対して 生徒たちは飢えている。
警察の取調室ではない。