矢車草の深いブルーを見ていると、心が落ち着いてきます。安心する感じ・・・。
先日購入した雑誌『和楽』に面白い言葉がありました。
「日本美術は見るもの 西洋美術は読むもの」
つまり、日本美術は感性で見て楽しむもの、西洋美術は隠れた意味・意図などを読み解くものだということです。
確かに、キリスト教の聖書や歴史を知らないと分からない絵画が多いですね。
ちなみに、この雑誌によると、印象派は読み解く必要が無いため、日本人に大人気なのだとか。絵を感性で鑑賞できますから。
この言葉に沿って、青を読み解いてみたいと思います。
西洋絵画では、マリア様のマントは必ずブルーで描きますね。
マリアカラーとも言われる深いブルーは、神聖や信仰を意味するのですが、母性を意味する色でもあるのです。
母性に包まれたような安心感があるから、ブルーは心が落ち着く色と言えます。
感性で見ても、ブルーは赤い興奮を打ち消すような、冷静さを取り戻す感覚があります。
深い海の色。瑠璃色の地球を思い起こさせたり・・・。
少し客観的にものが見られるようになるので、心が落ち着いてくるのでしょう。
いずれにしても、感情の起伏が激しくなっている時は、青い花を見つめて、静かに深呼吸してみてください。
「私は大丈夫」という安心感を取り戻せるはずです。