私が高校三年の時に、母が入院した。
悪性リンパ腫で、胃の手術をすることになったから。
うちは、母ひとり、子ひとりの家庭だったから、母の入院で、私はひとり暮らしになった。
朝、起きるのがとっても苦手で、目覚ましを何個かけたって起きられない。
そんな私が、ひとりで起きて、お弁当を作って、制服にアイロンをかけて、朝6時すぎに家を出ていけるのか…。母は、さぞかし心配しただろうな。
入院中の母の姿で、忘れられない姿がある。
手術後、ひとりで歩いてトイレにも行けるようになった頃。
朝、学校へ向かう電車から、手を振る母の姿が見えた。
「こっちから、なずなちゃんは見えないけど、電車からは見えるだろうから見ていてね」と言っていた。
電車から毎日病院を眺めながら通っていた私。
朝、早いのに、見送ってくれたのだ。
「このくらい回復したのよ」と伝えたかったんだろうね。
思い出すと、今でも泣けてくる。
うれしくて。
切なくて。
今、知人が手術を控えて入院中。
あの時の母の姿を思いだしながら、手術の無事を願い、回復を祈っています。
悪性リンパ腫で、胃の手術をすることになったから。
うちは、母ひとり、子ひとりの家庭だったから、母の入院で、私はひとり暮らしになった。
朝、起きるのがとっても苦手で、目覚ましを何個かけたって起きられない。
そんな私が、ひとりで起きて、お弁当を作って、制服にアイロンをかけて、朝6時すぎに家を出ていけるのか…。母は、さぞかし心配しただろうな。
入院中の母の姿で、忘れられない姿がある。
手術後、ひとりで歩いてトイレにも行けるようになった頃。
朝、学校へ向かう電車から、手を振る母の姿が見えた。
「こっちから、なずなちゃんは見えないけど、電車からは見えるだろうから見ていてね」と言っていた。
電車から毎日病院を眺めながら通っていた私。
朝、早いのに、見送ってくれたのだ。
「このくらい回復したのよ」と伝えたかったんだろうね。
思い出すと、今でも泣けてくる。
うれしくて。
切なくて。
今、知人が手術を控えて入院中。
あの時の母の姿を思いだしながら、手術の無事を願い、回復を祈っています。