電気も戻り、ようやくTV等で地震被害の様子を見ることができ、今回の地震のすさまじさを確認できました。
改めて、ここの被害のなさが幸運なんだなと痛感しました。
まるで戦争でもあった様に何も無くなってる土地。車や家が積み重なって、悪夢の様な光景になってる映像。
まるで映画の中のワンシーンの様で、とても現実で起きてるとは思えない程。。
正直ここもすごい揺れました。
庭にチャムと父親と避難して、辺りを見回すと、庭の木も、建物も全ての物が揺れてました。
ちょっと尋常じゃない光景に、これはちょっと普通じゃないぞと。
なんだか寒気すらする揺れ方でした。
1度目の揺れの後、一度建物の中に入って被害の程度をチェックしました。
コップがいくつか落ちていて、戸棚の扉等がバタバタと開きっぱなしになってました。
少し時間中をチェックしていると、ゴゴゴという音の後に、また大きな揺れが。
急いで外に出て、しゃがんでいると恐らくさっきよりも大きな揺れ。
もうなんにも出来ない程大きな揺れ。
人の力では到底太刀打ちできない、大きな揺れ。
ああ、自然の前では人は全く無力だなとと思い知らされる程の揺れ。
なんだか恐怖と共に、何も太刀打ちできないことに怒りにもにた感情すら覚えました。
きっと建物の中もとんでもないことになってるだろうけど、その時点では何も出来ませんでした。ただしゃがんで揺れがおさまるのを待つのみでした
揺れがおさまった後、中に入ってみると、いつもよりいろんな物が倒れたりはしているものの、思ったよりひどい様子ではありませんでした。
色々見て回った結果、壊れてしまっていたものは、コップが数個と、額縁が1つ。
なんとこれだけでした。
我ながら、この程度!?って思ってしまう程被害は少なかったです。
ひょっとしたら木造の造りも、うまいこと揺れを逃がしてくれたのかなと思ったりもして。
理由は分かりませんが、壁が崩れることも、ひびが入ることも、ガラスが割れることもなく、ほぼいつもと同じ状態でしのぐことが出来ました。
地震と同時に電気が止まってしまったので、現状が全然確認することが出来ません。
電話も通じなくなってるらしく、携帯のみが唯一の連絡手段でしたが、回線が混んでいるのかほとんどつながらず。。。
ワンセグもほとんど入らないので、断片的にニュースを見ることは出来てもなんだかよく分かりません。
その後、海外でもこの地震の様子が報道されたようで、アラスカ、アメリカの親戚達から心配の電話ももらい、津波でとんでもないことになってると知りました。
海外で報道されるくらいだから相当な規模なのだろうとも思いました。
どうやら九十九里も津波の影響で相当危険であると報道されていたようですが、実際にどうだったかはこの時点では全く分からず。少なくともペンションまわりは、全くいつもと同じ景色でした。
夜携帯の充電を車で行うついでに、周囲を車で見て回りました。
海岸へ行くのではなく、お店や、停電の規模を確認するために。
停電していないエリアが比較的近くであれば、この停電もそう長くないかなと思ったので。
しかし、辺りは見事なまでに真っ暗。
信号までもが停電で止まっていました。
その為交差点はお互い譲りながら、おそるおそる合流する様な感じ。
大きい国道まで行くと、みんなが信号の無い状態で走っているので、だいたい20~30キロ程度の速度で渋滞している感じ。
24時間営業が普通のコンビニが真っ暗になってました。
当然街灯もついていなく、車のライトだけが頼りの暗さ。
なんだか映画の中で、何かに侵略を受けたり、災害を受けたりした後のワンシーン
まさにそんな感じでした。
みんな営業しているお店を探しながら、おそるおそる走っている、そんな感じ。
たまに発電機等で開いている(もしくは営業していなくてライトがついてるだけなのかもしれない)お店があると、みんな期待を寄せ車を止めて店内に向かっているみたいでした。
ほとんどのコンビニ、お店が閉まった状態であることを確認して戻ってきました。
帰り途中屋形の前の道が水で浸水していましたが、意外な程、海沿いの道も普通のままで、被害はない様でした。
そして携帯の充電はある程度出来たものの、相変わらず発信は難しい状況。。。
翌日にご予約いただいているお客様へ出来るだけ早く連絡を取りたかったのですが、電話がつながらず。。。
翌日早朝に携帯がつながりそうだったので、早速電話してみると、ようやく電話が通じました。
お客様の方からもメールや電話でご連絡いただいてたみたいなのですが、どちらも確認できていませんでした。。。ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。。
無事お客様とも連絡が取れたので、あとは電気の復旧を待つのみ。
その電気も夕方には無事復旧し、ようやくいつもの生活が戻ってきたと言う感じです。
自分でも揺れを体感し、ようやく見れる様になったTVで被害状況を確認し、本当にひどい震災だったんだなと痛感しながらも、全く変わっていない庭の景色を見ていると、なんだか全てが嘘の様にも思えてしまいます。
電気が来ていない頃は、ちょっと災害を受けている感じもあったのですが、電気が通り普段の通りの生活が出来る様になると、全くと言って良い程被害の無かった家の中、庭、周辺道路。それらを見ていると、あっという間にいつもの生活が戻ってきた様な感じがしてしまいます。
ただ大きく被害を受けている地域があることは、紛れもなく事実。
同じ九十九里でも、津波の影響を影響を受けている地域もあるので、本当にこの辺りは運良く被害がなかったんだなと。
大変な事態になっている人たちがたくさんいることを考えると、複雑な気持ちもありますが、まずは自分たちが無事であったことは素直に喜んでも良いかなと思いました。
と、同時にニュース等をみて、本当にたくさんの人たちから「無事?大丈夫?」と言った連絡をいただきました。
こんなにもたくさんの人が心配してくれるんだなと改めて実感し、本当に感謝の気持ちで一杯です。ご連絡いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
改めてみんな無事であることをここでご報告します。
ここにはすっかり日常の生活が戻ってきたわけですが、震源地での救助作業、原発の不安定さ、頻繁に起きる余震。まだまだ地震の影響が落ち着いたとは到底思えません。
ただ少しでも被災地の方々の生活が落ち着くことを祈るばかりです。
自分に出来ること、節電や寄付等、何か出来ることから力になれればなと思います。