冬の間は 外出すると心がざわつくことがあった
黒っぽいニットの帽子
メガネ
マスク
ダウンジャケット
やや長身
これに当てはまる人は結構多い
遠くからでも顔を見たいと思ってしまう
本人でないことはよくわかっている
それでも それがたとえわたしにしか見えない幻でも
現れてくれたなら。
わたしは運転中で車の中から しかも遠くから 歩いている人をチラッと見るだけなのに
視線というのは感じるものなのか…?
わたしの視線がおかしいのか鋭いのか
絶対に目が合い 気まずい思いをする
別に似ていても似てなくても
何もどうも変わりはしないのだけれど。
あなたに似た人。
何十年も前のこと。
俗に「金妻」といわれるテレビドラマがあった
たしか「金曜日の妻たちへ」というタイトルだったと思う
「思う」というのは別にネット検索して正確な情報をとりたいと思わないから(笑)
ですので ここから先は曖昧で事実と違うところがあるかもしれないことを
おことわりさせていただきます
その金妻の続編で「金曜日には花を買って」というドラマがあった
(以下敬称略)
板東英二と篠ひろ子が夫婦で中学生くらいの子どもが二人いる
そこへ奥田英二の弟の世良公則が現れ
篠ひろ子と世良公則が惹かれ合ってしまうのだ
実は篠ひろ子には忘れられない人がいたのだが
その人は既に亡くなってしまっている
その人に世良公則が瓜二つのそっくりなのだ
…とここでお前は何を言いたいのだ!?という話ですが
当時このドラマを見ていた新米の若ママ2人の意見の食い違いが
わたしには忘れられず
ああ、これまた『あなたに似た人』だなぁ…と。
みーくんママは
「あれはないよね~。分別ある大人が何をしてるんだかって思う」
たっくんママは
「えっ…?だって死別という悲しい別れをした相手だよ」
「その人にそっくりなんだから惹かれるのはあたりまえでしょ?」
みーママ「ええーっ!ええええーっ!!」
「ちょっと確認よろしいですか?」
「そっくりな人=赤の他人ですよね?」
「本人が実はどこかで生きていたとかいうならともかくね…」←某マルチェロさんとローレンさんの映画のお話
「いやいや、たとえ本人でも子ども二人いてそれはない!」
たっママ「あのね、そんなの理屈じゃないの!」
「どーしても惹かれちゃう気持ちは止められないんだから」
「みーママは恋愛したことないんだよ」
「だからわからないのよ」
う~ん…
みーママとしては
世良さんはどちらかというと硬派でカッコイイ兄貴的な人で
みーママはファンだったので実はこのドラマの役柄は…厭でした
相手を不幸にする未来しか見えないようなこと絶対嫌だ!!と…
しかし 今思うとそういう苦しい思いをしても止められない
その恋心に共感してこのドラマはヒットしたのだろうな…
結果的には視聴率??
余談ですが たっくんママはとても普通で良い意味で平凡で
ちゃんとした方なんです
そういう方もやはり胸の中に恋愛という熱は燃えているのだなぁ…
…と みーママは思ったらしい…
…です