愛しのボニー

元保護犬
2020年9月21日没(推定10歳)
ラブラドール・レトリバーのボニーの思い出

ごあいさつ

2020-11-30 10:39:39 | 日記

ブログを始めて2ヶ月が経とうとしています。


突然の愛犬の死に 悲しみ、苦しみ、絶望する日々でした。

やり場のないつらさをどうしようもなくて、彼女の生きた証をみつけたくて…必死にあがいていました。


誰の目にも止まらないと思って始めたこんなひとりごとを綴ったブログに

応援をくださった方に心から感謝しています。

最後には死の前後にふれることを思うと今から心折れそうですが、

ひとつひとつ思い出しては書くことに意味を感じはじめています。

 

ありがとうございます。

 

できあがってきたフォトブックの表紙です。

(写真たてに置いて撮ったら斜めになってしまいました;)

コメント

トラウマ

2020-11-27 13:11:36 | 思い出

様子をみているとどうやら鳥、とくにうぐいすの声に反応するようだった。

あれだけ頻繁に行っていたN公園も行けなくなってしまった。

怖がって車から降りようとしないのだ。

 

その後、ボニーは「音」を恐れるようになった。

雷、花火の音、号砲…春の運動会や秋の文化祭など、時期によっては特に注意が必要だった。

他にも、何かが風にあおられる音、どこかのお家の雨戸をあける音、ふとんを叩く音…

 

ボニーは東京都の動物愛護センターに収容されていた。

そして6月に愛護団体によって引き出されている。

保護当時の写真には目の周りの黒ずんだ、疲れた表情のボニーが写っている。

 

どういういきさつでそうなったかはわからないが、春、うぐいすが鳴く頃にさまよい歩いたのではないだろうか。

そこで、よほど怖い思いをしたのだと思う。

そして、愛護センターに居る状態もじゅうぶん恐ろしいのだ。

殺処分にならなかったのは偶然だったのかもしれない。

 

おそらく、あの日のうぐいすのさえずりが、ボニーの今まで封印していたトラウマのスイッチを入れたのだ。

 

 

 

 

コメント

異変

2020-11-25 12:12:39 | 思い出

へとへとになりながらも順調な日々が続いていた。

夕方の散歩は2時間ほど歩くこともざらだったが、自分の家を認識して、最後にはちゃんと家に戻ってくるところが愛らしかった。

お友だちわんこも増えて、ついでに母の犬友も増え、楽しい毎日だった。

 

季節は春になり、新緑も美しく、絶好の散歩日和。

いつもの川沿いを歩いていると、うぐいすのさえずりが聞こえてくる。

「ああ、春だなぁ…」と、木々を見上げる。

と、ボニーがぴくりとも動かずに耳を澄ましている。

なんだか心ここにあらず、といった表情で。

次の瞬間、ボニーがダッと走り出した。

何者かの手から逃れるような動きで。

とにかく前後左右めちゃくちゃな動き。

 

何かの異変が起こったことはわかったが、それが何かはわからない。

でも、とにかくここから離れなければ。

家までかなりの距離がある。

冷や汗をかきながらなんとかボニーを抑えにかかる。

それでもパニックを起こしたボニーはめちゃくちゃに走り回る。

車道に出てしまったら大変なことになる――

生きた心地がしなかった。

 

 

 

コメント

雪の思い出

2020-11-23 15:43:54 | ボニーへの手紙

ねえボニー覚えてる?

あの日のこと

 

あれはたしか2014年の1月

雪が積もっていたけれどいつも行ってたN公園に行ってみたくて

無茶は承知で出発したね

 

なんだか3人とも子どものようにうきうきしちゃって

おじさんおばさんとわんこなのにね

 

でも公園の手前で通行止めになっていてがっかりした

車を切り返して別ルートに行ってみたら

誰も足を踏み入れていない真っ白な雪景色が広がっていて

たまらずに走っていったね

 

体高の低い(足の短い?)ボニーが雪に埋もれて走ってた

わっせわっせ うほほ~~い って声が聞こえる気がした

 

はしゃぐあなたがかわいくてね

父も母もはしゃいでたね

わたしは長靴を履いていたのに雪のほうが深いから

靴の中までびしょびしょの水びたし

走り回って冬なのに汗かいて

 

3人ともびしょびしょで車の中もびしょびしょ

我ながらバカをやってるなと思ったけど

今となっては懐かしい思い出

 

 

コメント

月命日

2020-11-21 09:15:20 | ボニーへの手紙

今日は2回目の月命日。

 

毎日、何度も何度もあなたの名前を呼んでいるよ。

いつもあなたのことを思って泣いてしまう。

 

よく、「子どもは親を選べない」というよね。

そして、親も子どもを選べないよね。

犬は飼い主を選べない。

でも、飼い主は犬を選べるんだ。

おかしいね。悲しいね。

 

わたしのところに来て、あなたは幸せだったのか、問いかけてみる。

もちろん応えは返ってこないけれども。

わたしが飼い主として不適格、とされたとき、その手を離すべきだったのか…と。

考えて、苦しくて悲しくて。

 

「犬たちが飼い主さんを選び、「ご縁」がまさに存在するのだ」

という僧侶の方の記事があった。

ボニーはわたしを選んでくれたのだろうか。

 

 

コメント