先日家でお気に入りの生産者「ドメーヌ・グラムノン」のワインを飲んでいると、
ボトルから何かがグラスに転がり込んできた。
(↑フランス ローヌ地方で「シラー」という品種の葡萄から作られたワイン)
昔ながらの醸造方法でワインを造っている場合、醸造の過程でできる澱とよばれる沈殿物は
除去しない場合が多い。
なので、澱には慣れているが固形物は初めての体験だ。
グラスを飲み干した後よく見てみると、どうみてもブドウだ。
口に含んでみると、ホロっと崩れてしまった。
澱が固まっていたようにも思えるし、4年間の時を経たブドウのようにも思える。
ワインを瓶詰したあと、樽には澱や葡萄が残っていることはままあるので、
どのような瓶詰機を使うかによるが瓶に入る可能性がゼロではない。
その確率を考えると、なんだか吉兆のように思えてくる。
酒の神「バッカス」からいただいたお年玉のようなものだろうか。
それから、吉事がもう一つ。
寒九の雨といって、二十四節気の「小寒」から9か目に雨が降る年は豊作になるという。
この言われ自体を初めて知ったのだが、数えてみると1月13日に降った雨はそれにあたりそうだ。
先人たちが寒さの中に明るい兆しを見出していたように感じられ、
その心に少し共感してしまった。
ともあれ、今年もいい年になりそうだ。
人事を尽くして天命を待つ、ようにしたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます