天皇陛下の生前退位が報じられて以来、その成り行きが気になって仕方がありません。
陛下は、私と同じ昭和8年生まれの82歳でいらしゃいます。
私は早生まれですでに83歳ですが、80歳からの体力気力の衰えは大きく、自分の日々を支配しています。
私は周りから元気、若い、と言われつつ、ささやかながら定期的にシャンソンのソロライブを行い、教えながら現役を貫いています。
老老介護という思い役割を背負いながらも、楽しみの中に逃げ込み、生きがいを感じる材料を持っています。
私たちには陛下の、国のレベルでの責任の重さをはかり知ることは到底できません。同じ年齢であることが何の役にも立たないもどかしさも、余計なお世話なんですが。
戦後私は仲間とともに、昭和天皇を戦争責任者として追及する側にいて、若気の至りの言動を積極的に行っておりました。
人は時とともに変わります。時代が変わり多くの時代の変遷を重ねて、日本が得た平和の中に大いなる希望を見出した私は、多くの本
を読みあさり、学び、多彩な人々との交流を得て新しい時代を邁進しました。
その変化の中、天皇陛下への思いがいつの間にか敬意の念に変わっていきました。
昭和天皇の崩御に伴い、今上陛下が昭和64年に即位をなさって以来、私は陛下のフアンです。同じ年の生まれというだけではなく、テニスプレーヤーとしても(私は軟、硬合わせて30年のキャリア)、親しみを感じて過ごしておりました。
現在は、陛下御夫妻にしばしば神を見ます。ことごとく成就なさったように思います。
どうぞ、すべてのお役目から解放されて、別の静かで豊かな日々をお過ごしいただきますように、心よりお祈り申し上げております。