うちの仲間からの電話がありました。
例年行われている、東京から来熊のプロ歌手の前歌を、熊本のアマチュア7~8人で歌う曲についての質問です。
ルシアンという娼婦の歌があるのですが、久しぶりに現れたお客に、嬉しさを露わにして迎えるところから始まる歌です。
歌い手の彼女は勿論娼婦の経験はないのだし、きれいに上手に歌ってもつまらないので、セリフで喜びを表現するように提言して、レッスンを続けました。
娼婦になる前の人生はそれぞれに違うのだから、娼婦を固定概念で捉えるのもやめて、思い切って自分の娼婦を、オーバー気味に表現してみたらどうだろう、と私もどんどん乗っていきました。
最後のレッスンでの彼女の大胆な明るい表現に、思わず「ブラボー」です。
ようやく一歩が踏み出せた!と私は喜んだものです。本人も今までやったことのない想像を上回る表現をほめられて、嬉しそうでしたが・・。
一晩過ぎてみて、恥ずかしく不安になって電話をしてきたようです。
彼女のシャンソンの世界での夜明けを迎えるのです。私がひるむわけにはいきません。うーんと褒めて自信を持つように言い、彼女も納得して電話を切りました。
今月の30日、さてどうなりますか? 私が一番楽しみにして聴きに行くことにしましょうか!