チェコ共和国環境展 6月8日

偶然目にとまったチェコ共和国の環境展。
熱心に説明してくれる実行委員の大学生とおぼしき若い男性。時間はあまりなかったのに、ついつい聞き入ってしまった。社会主義国家チェコ・スロバキアから1993年に分離・独立したチェコは、その後、自由主義経済の道を歩む。軍需製品や車輌などの鉄板の製造が主要工業でありながら、首都プラハの真中を流れるウルタバ川を取り巻く環境は、まさに自然と都市との競演だ。

チェコの環境政策は、地域ごとに整備された緑の「連結」だ。全体を特定の方針で縛るのではなく、各々の地域ごとに、ふさわしい環境政策を実行し、それらをネットワーク化していくというものなのだ。名付けて「エコロジー・ネットワーク」。

各地域ごとに必ず田畑や森などの緑が整備されているので、国全体としても、河川だけで十分に「水」を管理できる。面積は四国ほどのチェコ。ダムを必要としない、河川を中心とするこのエコロジー・ネットワークは、日本の平野部でも十分に応用できるはずだ。GDPや国家像が異なるチェコと日本が、同様の環境政策をとれるとも思えないが、少なくとも、環境との共存を第一義に考えるチェコの姿勢は、高く評価できる。日本も、その精神を学ぶべきだ。

地元、金光町出身の俳優「やべけんじ」出演映画「いらっしゃいませ患者様」が、先週、全国各地で公開された。行こう行こうと思っても、なかなか時間は捻出できないものなので、実は公開初日の夜、とにかく何はさておき見に行った。渡部篤郎が院長を努めるつぶれかかった病院を、大友康平演じる水商売の帝王が経営再建に一役買うというストーリー。処置してくれるナースを、指名料を支払って患者が指名したり、チケットにランクがあって、「のぞみ」を購入すれば待ち時間は最短。「ひかり」だとそこそこ待つ。「こだま」だと結構待たされる・・・など患者負担額によって、サービスの質に開きがあるというもの。

意外に、馬鹿にできないと思った。サービスの質いかんによらず、誰がやっても同料金という現行の制度のほうが、むしろ時代に逆行している。忘れてはならない、病院はサービス業なのだ。患者がたっぷりと負担すれば、良いサービスが受けられて当然。ただ、見様によっては、病院スタッフの能力には、まだまだ伸びしろが有るともとれる。その意味においては、日々の薬剤師業務を省みて、自戒するところ大だ。いずれにしても、現状に甘んじる医療機関へのアンチテーゼのようで、なかなか面白い映画だった。

ところで、患者役の「やべけんじ」は、映画本編が始まって約50分後に登場する。昨日までホステスに転じていたナースが、再建要員として病院に赴任。水商売での所謂「同伴」、お客に患者として来院してもらうという設定。その患者の一人が「やべけんじ」。そのシーンだけの登場だったが、キャストロールにも名前があって、なかなかの存在感。
是非みんな、見に行ってね。そして、「やべけんじ」が登場したら、私のように、全身で「ワアアアア、やべけんじ!!」ってな感じのオーバーアクションで、ガンガン応援してね。
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