Justice! 社会正義の実現!所得充実政策!ワクチンより検査を積極的に推奨! / 薬剤師・元参議院議員・消防団
ひらがな5文字の「はたともこ」ブログ
海行かば 6月28日
韓国人の犠牲者の碑にも拝礼された、天皇皇后両陛下の今回のサイパン島への慰霊の旅は、平成の年表に深く刻まれるはずだ。戦後60年にしてやっと、歴史にひとつの区切りをつけることができる。当たり前だが、余人をもって変えがたい成果だ。
1941年の開戦からこんにちに至る日本の歩みを顧みるとき、就中、関係の深い周辺諸国に対する配慮に満ちた天皇陛下の見識に、小泉総理は敬意を表するべきであり、間違っても陛下の努力に泥を塗るような行為を、絶対にしてはならない。「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員の会」という名の議員連盟が今日発足したそうだが、なんと116名もの自民党議員が参加している。思慮深き行動とは、とても思えない。
ところで、両陛下が視察されたサイパン島中部の敬老センターでは、センターに通う120人の高齢者が、「海行かば」を歌い両陛下を歓迎したそうだ。「海を行くなら水浸しの屍となっても、山を行くなら草むした屍となっても、天皇の傍らで死のう。後悔すまい。」という内容の「海行かば」という歌を、戦争末期、ラジオでの大本営発表が「玉砕」であった場合、放送の導入部分で必ず流していたそうだ。「海行かば」を聴きながら、陛下の心には、きっとさざ波がたったに違いない。
今回の天皇の大きな功績を無にすることのないよう、私たち国民一人一人も思慮深き言動を心がけ、信頼にたり得る一員として、新しいアジアの歴史をつむいでいかなければならないと、あらためて強く思う。
1941年の開戦からこんにちに至る日本の歩みを顧みるとき、就中、関係の深い周辺諸国に対する配慮に満ちた天皇陛下の見識に、小泉総理は敬意を表するべきであり、間違っても陛下の努力に泥を塗るような行為を、絶対にしてはならない。「平和を願い真の国益を考え靖国参拝を支持する若手国会議員の会」という名の議員連盟が今日発足したそうだが、なんと116名もの自民党議員が参加している。思慮深き行動とは、とても思えない。
ところで、両陛下が視察されたサイパン島中部の敬老センターでは、センターに通う120人の高齢者が、「海行かば」を歌い両陛下を歓迎したそうだ。「海を行くなら水浸しの屍となっても、山を行くなら草むした屍となっても、天皇の傍らで死のう。後悔すまい。」という内容の「海行かば」という歌を、戦争末期、ラジオでの大本営発表が「玉砕」であった場合、放送の導入部分で必ず流していたそうだ。「海行かば」を聴きながら、陛下の心には、きっとさざ波がたったに違いない。
今回の天皇の大きな功績を無にすることのないよう、私たち国民一人一人も思慮深き言動を心がけ、信頼にたり得る一員として、新しいアジアの歴史をつむいでいかなければならないと、あらためて強く思う。
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バンザイクリフに捧ぐ 6月27日
いまどきの人たちは、「バンクリ」と言うと超高級ブランド(ヴァンクリフ&アーベル)を真っ先にイメージするだろう。「バンクリ」のリングや腕時計は、女性たちの憧れのまとだ。しかし、ブランドの「バンクリ」は知っていても、景勝地「バンクリ」を知らない人は多い。天皇・皇后両陛下が訪問を予定されている「バンザイクリフ」は、サイパン島北端に位置する岬の通称だ。
太平洋戦争当時、米軍に追い詰められた日本人(大半が民間人)が、自ら海に身を投げ集団自決した断崖絶壁が、バンザイクリフだ。両陛下は、その名もずばり「スーサイドクリフ」と呼ばれる岬にも出向き鎮魂の祈りを捧げられる予定だが、「バンザイクリフ」とは、バンザイの格好で投身したことからその呼び名があるようだ。
ご他聞にもれず、「バンクリ」と言えば指輪や時計を真っ先にイメージした私。飛び込む瞬間を撮影した当時の映像を目の当たりにして、この目を疑うよりほかなかった。まぎれもなく、死のダイビングだ。映像が、目に焼きついて離れない。戦後60年の節目に、両陛下がどうしてもこの地を訪れ、鎮魂と平和への祈りを捧げたいと思われた理由が、あの映像を見ればよくわかる。
スキューバダイビングに明け暮れていたころ、実は私もサイパンを訪れたことがある。しかし、本当に恥ずかしながら、バンザイクリフにもスーサイドクリフにも行かなかったし、海の美しさには魅了されても、海に身を投げた人々への祈りをあらためて捧げることもしなかった。情けない話だ。本当に恥ずかしい。
サイパンでは、民間人1万2千人を含む5万5千人の日本人が命を落としたが、3,500人近い米兵、そして900人を超えるサイパンの島民たちも犠牲になっている。出発の際、天皇陛下は、「先の大戦によって命を失ったすべての人々を追悼し、世界の平和を祈りたい」と述べられた。揺れる日中・日韓関係に対する、配慮に満ちたお言葉だ。日本軍の攻撃によって大陸や朝鮮半島で犠牲になった彼の地の人々へも、心を寄せることを忘れてはならないと、見送りに来ていた小泉総理に対して、おっしゃりたかったのではないだろうか。
両陛下は、日本政府が建立した「中部太平洋戦没者の碑」と、米兵および現地の戦没者を祀った「アメリカ慰霊の碑」に供花される予定だ。戦没者に敵も味方もない。すべての戦没者が、戦争の犠牲者なのだ。しかし、西郷隆盛を賊軍として祀らなかったり、A級戦犯を上位に位置づけ、合祀する戦没者にランクを付けている靖国神社は、やはり非常に偏狭だ。国際社会の一員として、日本にもすべての戦没者を等しく追悼するための新たな施設が、どうしても必要なのだ。「道路端じゃないか」と言われるかもしれないが、千鳥が淵墓苑の充実がふさわしいのではないかと、私は思っている。今回の両陛下のサイパン訪問が、戦後処理のへの新たな一歩を踏み出す啓示となることを、心から期待する。
太平洋戦争当時、米軍に追い詰められた日本人(大半が民間人)が、自ら海に身を投げ集団自決した断崖絶壁が、バンザイクリフだ。両陛下は、その名もずばり「スーサイドクリフ」と呼ばれる岬にも出向き鎮魂の祈りを捧げられる予定だが、「バンザイクリフ」とは、バンザイの格好で投身したことからその呼び名があるようだ。
ご他聞にもれず、「バンクリ」と言えば指輪や時計を真っ先にイメージした私。飛び込む瞬間を撮影した当時の映像を目の当たりにして、この目を疑うよりほかなかった。まぎれもなく、死のダイビングだ。映像が、目に焼きついて離れない。戦後60年の節目に、両陛下がどうしてもこの地を訪れ、鎮魂と平和への祈りを捧げたいと思われた理由が、あの映像を見ればよくわかる。
スキューバダイビングに明け暮れていたころ、実は私もサイパンを訪れたことがある。しかし、本当に恥ずかしながら、バンザイクリフにもスーサイドクリフにも行かなかったし、海の美しさには魅了されても、海に身を投げた人々への祈りをあらためて捧げることもしなかった。情けない話だ。本当に恥ずかしい。
サイパンでは、民間人1万2千人を含む5万5千人の日本人が命を落としたが、3,500人近い米兵、そして900人を超えるサイパンの島民たちも犠牲になっている。出発の際、天皇陛下は、「先の大戦によって命を失ったすべての人々を追悼し、世界の平和を祈りたい」と述べられた。揺れる日中・日韓関係に対する、配慮に満ちたお言葉だ。日本軍の攻撃によって大陸や朝鮮半島で犠牲になった彼の地の人々へも、心を寄せることを忘れてはならないと、見送りに来ていた小泉総理に対して、おっしゃりたかったのではないだろうか。
両陛下は、日本政府が建立した「中部太平洋戦没者の碑」と、米兵および現地の戦没者を祀った「アメリカ慰霊の碑」に供花される予定だ。戦没者に敵も味方もない。すべての戦没者が、戦争の犠牲者なのだ。しかし、西郷隆盛を賊軍として祀らなかったり、A級戦犯を上位に位置づけ、合祀する戦没者にランクを付けている靖国神社は、やはり非常に偏狭だ。国際社会の一員として、日本にもすべての戦没者を等しく追悼するための新たな施設が、どうしても必要なのだ。「道路端じゃないか」と言われるかもしれないが、千鳥が淵墓苑の充実がふさわしいのではないかと、私は思っている。今回の両陛下のサイパン訪問が、戦後処理のへの新たな一歩を踏み出す啓示となることを、心から期待する。
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