よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

初不動(高幡不動尊)で鈴が転がる

2018年01月28日 | 神社仏閣
いつもの高幡不動尊に、参詣。

偶然、昨年の1月28日のブログを読んだら、やはり初不動の日に高幡不動尊に参詣していた。

結構人が多い、と書いてある。
自分で書いたのに、その時の印象を忘れていた。

電車を3本乗り継ぎ、いずれも座れたので
やはり歓迎されていると思い、心の中で真言を唱える。




参道はまだ雪が残り、少し注意して歩かねばならない。











境内もそこそこ混んでいる。

不動堂内は満員御礼なので、今回は護摩焚きを依頼せず
賽銭箱の前でご挨拶とお祈りをする。

奥殿には参詣者がいなかったので、五色のお手綱を握り、
こちらのお不動様にご挨拶する。
(現在、奥殿におられるお不動様が、以前、不動堂に安置されていた)


近くの稲荷社(社前に多くの陶器の狐像が設置されている)にて、
金の鈴についた紐を引き、カラン、カランと鳴らしたところ

金の鈴がボトンと転がり、
そのはずみで陶器の狐様が
2つほど倒れてしまったのだ!!


ひえ~~~~!
慌てて狐さんを元に戻し(幸い欠けていなかった)、
落ちた鈴を狐さんの近くに置き

「ごめんなさい、失礼しました、ごめんなさい。
 わざとじゃないんです。お稲荷さん、大好きです。
 非礼をお詫びします。許してください」

と必死に謝り、お稲荷さんの方を見たら、…怒りの気は感じなかった。
多分、気持ちは通じていると思う、うん。


その後、おみくじを引いたら「凶」だった。わはは。

(おみくじが大吉なら素直に喜び、凶ならこれから良くなる、と
 考えるので、あまり吉凶は気にしない。むしろ和歌を注視する)


高幡山門を出たところで「どなたか、駅に向かう人はいませんか」
という声がした。

高幡社務所の作務衣を着た若い方が、白杖の参詣者を連れている。
60代くらいの男性だ。

「あ、私がご一緒しますよ」と声をかけ、駅まで同行した。

「お参りはどうでした?私、ここ大好きなんですよ」

「ええ、良かったですよ。
 目がこれなんでね…でもみんなに甘えちゃってます、すんません」

「いいえ、お気になさらず。
 頼まれごとがあるときは、運がついているんですよ」

そんな他愛のない話をしつつ、雪で足を滑らせないよう注意しつつ
駅まで歩いた。

「切符は買いますか?」

「あ、あとは駅員さんに頼みますから、大丈夫です」

駅員さんに後事を託し「ありがとうございます」の声を聞いて
なんとなく嬉しい気分になった。

本当に、頼まれごとをされたときは、運気が良いのである。
「同行二人」だな、と思い、鈴が落ちても運は上がっていると感じた。



そうだ、鈴のことを社務所に言いそびれた。
神様に詫びを入れたが、世俗のほうを失念していた。
社務所に電話をかける。

「参詣時にお稲荷さんの鈴が落ちて…」

「弁天堂の鈴ですか」
(↑もしかすると新人さんかな?声が若い女性)

「いえ大師堂と定慧観音の近くの、小さいお稲荷さんです」

状況を説明し、お詫びした。


8年ほど前、神社の鈴が落下し、中学生が怪我をする事故があったが。

…考えようによっては、今回は私も狐さんも無事だったし
(稲荷社の鈴は握りこぶしくらいの大きさの金色)

金色の鈴がコロコロ私の方に転がってくるのは
棚から金貨の吉祥かも…!と楽観的に考えることにした。


この後「お稲荷系神社」にお詫びも兼ねて参詣