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【磐座・巨石・伝承】巨石の窪みに溜まった水は、日照りでも枯れることが無く攪拌すれば、たちまち雨が降り、傍らの石祠には龍蔵権現を祀る~水石(水石山公園)@福島県いわき市三和町合戸内畑

2024-05-08 11:00:56 | 磐座・巨石・社寺
 以前、日々平穏で福島県のいわき市三和町にある巨石好きには溜まらないパワースポット『宇宙岩』を紹介しましたが、ここからそれほど離れていない同町にあるいわき市民の憩いの場「水石山公園」の山頂近くにも巨石があると言う情報から訪れて見ました。
磐越自動車道いわき三沢インターから県道133号(赤井停車場線)を登ること6キロほどの場所に「水石山公園」があります。
目的地は、公園の駐車場の手前道路沿いに鳥居が見えたその突き当りになります。

貴重な黒木鳥居です。貫が今にも朽ちそうな感じですがGoogleマップの写真を見ると建て直されたもののようです。(それとて大分年月が過ぎていそうですが)

鳥居越しに遠野方面を望む

水石 石祠には、龍蔵権現をお祀りしています。

背面より
水石の由来となった窪みには、けっこう水が溜まっておりました。
常時約31リットルの雨水を蓄えているのだそうですが…!? 

左側面より
周辺を観察するとこのような巨石が点在しています。
一刀石の様な巨石
薮に埋もれていた巨石

ドルメン構造の石組

馬頭観音をお祀りしています。

右側面より

周辺を散策していると赤い鳥居が見えたので何かなと思って近づいてみると…。
動物供養碑でした。立派なお堂と仏さま。馬頭観音碑もあることから由来にもあるようにこの地域でかつて見られた馬関連の酪農家が建てられた供養碑と思われます。ちなみにいわきには、故障した競走馬のリハビリ施設があります。

水石山(735.2m)の由来(写真クリックで拡大)
 水石山はいわき市の北西に位置し、海抜七三五メートル、JRい わき駅から約二一キロメートル、いわき七浜太平洋をはじの市内全 域を一望にでき、遥か西方には那須、磐梯吾妻連峰の雄姿を望むこ とができる。
全山こなら、くまひで、山桜、かしわなどの広葉樹が多く、うぐいす、めじろ、赤げらなど三十数種の野鳥が生息している。
  当山は今から一二六二年(西曆七三四年)前、天平六年源観上人が大和国鷲峯山より伝来の秘佛、薬師如来の立像を護持して水石山 の北側、剣ヶ峰に草庵を建て、疾病退散の修法祈願を行ってから大同元年關伽井獄に移るまでの七二年間人が住み、地名に「ついぼの 焼山」、つのえ、つぼろ、もでぶな、お犬平、小林塚、勘大夫沢たが どの呼称がある。
 特に山頂くの巨石を水石と称し、頂部のくぼみに常時約三十一 リットル(一斗七升五合)の雨水を蓄えている。 
 その雨水が枯渇すると雨が降り、その水と撹拌すれば忽ちにして雨を呼ぶとの言伝えがある。
  山頂に雨雲がかかると必ずいわき地方に雨が降り、人々は昔から 木の守護神が宿る深山として崇め、雨乞などの神事が盛んに行なわれたと言われている。
 今は巨石下に龍蔵権現を祀り、旧暦六月六日巨石に注連続を張り 合戸区民が祭りを行っている。
 昭和二十八年三月・夏井川渓谷県立自然公園として指定された。
 山頂一帯約八十ヘクタールの天然芝生は馬の放牧に適し、往時は 二百頭はどの馬が放牧されていた 近年馬の飼育農家が減り、わずか数頭の馬が放されている。
平成八年九月
合 戸 区
合戸山野組合
(由来案内板より書き起こし)
(撮影:2008-3)
お断り:2008年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。 
【マップ】


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