このニュース以前にも何処かで聞いた事があるな?と思ったら自分が生まれ育った新宿で氏子だった頃の牛込赤城神社でも当初から建築反対騒動になってたのを思い出しました。
(騒動になっているのを知って写真をわざわざ撮りに行ったのを覚えています。)
小山八幡神社と同じく環境が著しく変わってしまう事が住民たちから反感を買ったようです。
かろうじて、ひと際高く聳えていたご神木は残すと言う話でしたが。(撮影:2010-1)
マンションを建設中のようす
参道入口
改築終了後の鳥居(2010-12)
改築後の赤城神社 斬新でモダンな神社に生まれ変わりました。
本殿 設計は、あの!隈研吾氏 氏は神楽坂の住人である事から今回のプロジェクトに参加されたんだそうです。
改築後の赤城神社と斬新な外装のマンション(右側の建物)パークコート神楽坂 販売戸数48戸、専有面積43.32m2~108.92m2、販売価格(当時)4,230万円~12,290万円。竣工: 三井不動産。
神社より期間約70年で土地を借り上げ、定期借地権付で分譲を行ない一時ニュースなどで大きく取り上げられていました。
そして今回の騒動となっている小山八幡神社
記事によると竣工は東急不動産で、赤城神社と同じく敷地の約半分を70年の定期借地で東急不動産に貸し、地上3階地下1階の30戸入居の低層マンション(高さ10メートル)を建てる計画なんだそうです。
社殿や摂社、境内には斬新なマンションが建ちすべてがすっかり様変わりしていまい子供の頃に良く遊んだ裏手にあった幼稚園の児童公園や裏参道の石段脇にあった石碑から眺めた景観など。
思い出の地が全て無くなってしまったのは確かに残念ではありますが、これも時代の流れ。廃社することなく代々神社を継承して行くためには、致し方ない事情かと思います。
ちなみに、以前三柱鳥居の参拝で訪れた事のある同じく新宿の高層ビル群の中に鎮座している成子天神社も同じような事例でした。
批判するつもりはありませんが、マンションやビルは100年後にも残っていて、次世代に引き継いでいけるのでしょうか。
これから人口も減っていきます。景観も含め歴史のある建造物などと共存していく街づくりを期待します。
定期借地権付での分譲なので、70年後には取り壊し更地にして神社へ還すという事なんでしょうが…。
今後も都心にある神社は、氏子も減り結局そういう流れになって行くのは致し方ないのかも知れません。