
毎回なにかと学ぶところに尽きない「イチローミュージシャンズデイ」@TACT。今回は何と言っても初めてビッキーズで演奏した「Sweet Home Chicago」が本人たちには(クラシックイタチこと私だけ?)教訓の塊であったが、ビッキーズ以外の出演者の方々の演奏が(観客のみなさんのリアクションを含めて)、たいへん演奏理解に役立ち、音楽の情報量に豊潤なことも多い。たとえばキーボードっていうのはあういう役割なんだなとか、ドラムはこういうふうに入ってくると素敵であるとか。今回は特に最後に聴いたポール・マッカートニーの名曲「Rolling over Beethoven」(ビートルズ時代のポールに名曲以外があるだろうか?)がすばらしかったのが印象深かった。。
音楽というのはたぶん、ある個性が、ある個性であることを超えて、以降の世代にとっての音楽の「成分」と化すものなのではあるまいか。ブルースしかり、ベートーベンしかり、ビートルズしかり。
そして、どんな芸術の形式にも人類の歴史が刻み込まれているとしても、音楽の場合にはそれが繰り返し問われるのではなく、溜め込まれていく。だからこそ、1回1回のパフォーマンスが意味を持つものとなり得るのだと言えまいか。(←この話、次回につづく)
ところでちなみにこの「Sweet Home Chicago」は、本番経験が、クラシックイタチに対して、ヒビキのほうが1回上! ということにも気がついた。このようにして本番経験を重ねられることは、ほんとうに財産に他なりますまい。
そういうわけでヒビキはとんと問題なくブルーなわけだったが、クラシックイタチというのは文字通り「クラシック」であるからして、ブルースなんぞは異形の音楽といってよく、とにかく音源を頭に流し込んで見よう見まねで弾いている間にこれは3コードでできているということがわかり、その3コードとはクラシックにとっても基本のコードでありながら、その役割が殊の外同じでない!!
で、どうする? というのが先日の演奏でありました。
むずかしいっす。
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