
前回の続き。
鈴木バイオリン第4巻の圧巻は、(五嶋みどりさんの演奏で有名な)バッハの2つのバイオリンのための、でありましょう。けど、発表会ではこの「2つの」というところがおそらくネックになって、むしろヴィヴァルディの曲が演奏されることが多いんじゃないだろうか。
この巻、前半はザイツの協奏曲ばっかりなので、注意点も同じというわけで、このヴィヴァルディイ短調作品3-6をやってみようか、ということになったのであります。
ヴィヴァルディはバッハぐらい昔の人であるわけだから(まったく小さいころはよく「四季」が流れていたものだ。レコードジャケットは見事な「金色(凹凸つき)」で、使用フォトは「秋」の風景だった)
「ヒビキくん、あんまり現代っぽくならないように」
ということだったが、ああいうキビシイというかいかめしいやつは、確かに、ゲーム音楽ピコピコピコっていうコドモには難しいだろう。
でヒビキの新たな陽気な「サトリ」は、実はこのコンチェルトではなく、カイザーという練習曲集で起こったのだが、そのあとひきつづき、このヴィヴァルディの練習に入ったところ、
フレーズの弾き方が「物陰に隠れていない」という指摘があったのである
また、一音一音が、一足一足、わっ、ふわっ、という感じではなく
「ねこが歩くように」
というわけで、ウチネコ疎開中みゅーさんが歩くように、という話になったのであります。猫ってどう歩く? あ、よいしょ、あ、よししょ?
「猫って、そういうふうにあるかないでしょ。」
最近奥が深すぎるバイオリンレッスンが、また秋の深まりゆく様にも似て。
しかしこの曲はクラシックイタチとしては伴奏が悩ましいんだよね。16分で和音でテーマを弾く部分がはっきりいって弾けませんし、「現代的」ではないにしても、じゃあほんとにバロックってどう弾くのでしょうか。難しいです。そのあたりもほの見えるように、せっせとバイオリンレッスンをアテンドしていきたい、と思う昨今であります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます