秀山の俳句写真日記

日々の生活、旅先での出逢い・思いを俳句、写真、文にした徒然日記です

(その6 天龍寺)コロナ禍でのヴァーチャル京都もみじ狩

2020年12月29日 10時42分20秒 | 旅行
 京都もみじ狩りの二日目は、朝食前に霜の降りた大原を寂光院まで散策し、芯まで冷えた身体に朝食で暖をとり、三千院に歩いていきました。午前一杯三千院と来迎院を参拝し、午後はバスと電車を乗り継いで天龍寺。里山から降りて、という感じで、天龍寺に着いた時は平地の広いお寺で、もみじの木々が高く感じられました。
 
天龍の紅葉木高く逞しく
天を衝く紅葉大木龍の如
 
 
 
 臨済宗の天龍寺は、1339年に夢窓疎石によって開かれました。お寺自体の歴史としてはそんなに古くはありませんが、この地には平安時代初期以降、天皇家の離宮などが建てられていた地とのことで、もみじにも禅宗的なものと千年の長きに育まれてきた雅さを感じました。
 
儚くも淡く美し京もみじ
千年のはぐくみ京のもみじかな
それぞれに美し山茶花紅葉かな
色形きりつと禅刹紅葉かな
   禅刹:ぜんさつ、禅宗の寺院
 
 
 
 
 
 昨日よりもみじ美にひたりながら時を過ごしてきましたので、枯蓮との出逢いは印象深いものがありました。私にとってはもみじと枯蓮とを一緒に見るのはこれが初めてです。枯蓮は東京・上野の不忍池でも見られますが、禅寺で出逢ったからか、唐招提寺の古代蓮の美しい蕾、開いた花が思い浮かびました。
 
枯蓮や生の観想禅の寺
                    観想:かんそう
 
 
 
内に秘む和上の蓮の蕾かな
和上より継がれ千年蓮咲けり
          唐招提寺にて 8月
 
 
 
 天龍寺の参拝の後は二尊院に歩いて向かいました。その道すがら、桂川沿いに民家と思われるお家の庭から大きく高いもみじが午後の日に輝いていました。
 
豪勢な京の民家のもみじかな
        天龍寺より二尊院への桂川沿いの道すがら
 
 

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