さて、先日の9月26日、27日の土曜日、日曜日は、「E.P.I.C」という研修会に参加してきました。
約1年間に渡り、前半は歯周病を、後半はインプラントの研修を行います。
特に歯周病の治療は、これからの歯科治療の要となるに違いないでしょう。
そもそも「E.P.I.C」とは、
、Evidence based Periodontology & Implantology
の略です。
この『 Evidence based 』、がキーワードなわけですが、
この用語は「科学的論拠に基づいた」という意味で、学生の時から散々に聞かされてきたものです。
先人達は様々な医療を実行し、成功、失敗を繰り返してきました。
これらの「成功」は繰り返すべきで、「失敗」は繰り返すべきではないのです。
これらの経験は、海外に、「論文」として記録されています。
この論文を熟読し、確かな知識を身につけた上で経験を積みましょうといった内容なのでしょう。
そもそも「Evidence based~」なんて言われるようになったのは、物事を学ぶ上で経験、特に失敗経験を通して学ぶことが多いのはご存知のことです。
失敗は成功の素なんて言葉があるくらいですので。
今までの医療人は根拠ではなく、経験に基づき成長してきたといえます。
しかし、これからの医療人は、失敗が許されないということが言えます。
少なくとも先人と同じ失敗は繰り返してはいけないのです。
「失敗経験は、あらかじめ知識として詰め込み、その上で、成功の確率の高い治療法を選択して行い、経験を積み成長しなさい。治療とは技術、芸術も大事だが、根底にあるのは「科学」なのだ。」
という解釈をしています。
論文を読むことと、読む以前に訳すこと。
この感覚は懐かしいものがあります。
さてさて、アメリカ歯周病学会の専門医のお話によると、今のアメリカでの歯周病の治療は、歯を残す時とはを抜く時がかなりはっきりしており、
・残すなら残す。
・抜くなら抜く。
・抜いたらインプラント
そんな流れが強く、インプラントが完全に主流になってきているとのことです。
アメリカは主治医と専門医によりチーム診療を行いますが、主治医より依頼を受けた専門医は、治療に期間を長くかけられないようです。
それは、専門医は主治医に患者さんを戻さなくてはいけないため、治療が長引くわけにはいかないのだと思います。
重度歯周病などは、治癒させるのに1年~3年以上かかることがあります。要は、医者~患者関係が長くなるわけです。
この、長い治療期間が、許されないため、重度歯周病でも、残るか残らないかわからない歯は抜歯してインプラントという短期決戦とならざるを得ないのでしょう。
歯を保存か、歯槽骨を保存かで選択する場合、歯槽骨を保存する傾向です。無理に歯を保存して、骨が吸収され、抜歯になった時の対応が大変になあるよりは、骨が残っているうちに抜歯して予知性の高いインプラントを入れましょう
ということです。
私はこれらの内容がどうしても納得できませんでした。
なぜなら、歯を挺出させ骨レベルを上げることと、義歯って単語が一度も出てこなかったからです。
インプラント、インプラント・・・・・って言ってる歯医者さんって正直好きにはなれないのです。
確かに40年以上の歴史が出来てきたため、手技も単純で、予知性が出てきました。
治療結果も良く、素晴らしい治療方法であり、私もこれからどんどん積極的に行っていく治療のひとつです。
私の処置方針では、欠損歯列はまずは義歯、それも健康保険の適応が第一選択です。
それで満足が得られない場合に、保険外の入れ歯やインプラントといった方法を提示するわけです。
智歯が移植に適しているならば、抜歯した直後であれば、歯の移植が第一選択です。
インプラントはあくまで最終手段として検討すべきなのです。
インプラントバブルと呼ばれている現在の歯科治療は、決して鵜呑みにしてはいけないのです。
「科学的根拠に基づく医学」
は大いに賛成です。
しかし、これらはあくまで優れた「医学」であり、優れた「医療」になるとは限らないと私は考えています。
約1年間に渡り、前半は歯周病を、後半はインプラントの研修を行います。
特に歯周病の治療は、これからの歯科治療の要となるに違いないでしょう。
そもそも「E.P.I.C」とは、
、Evidence based Periodontology & Implantology
の略です。
この『 Evidence based 』、がキーワードなわけですが、
この用語は「科学的論拠に基づいた」という意味で、学生の時から散々に聞かされてきたものです。
先人達は様々な医療を実行し、成功、失敗を繰り返してきました。
これらの「成功」は繰り返すべきで、「失敗」は繰り返すべきではないのです。
これらの経験は、海外に、「論文」として記録されています。
この論文を熟読し、確かな知識を身につけた上で経験を積みましょうといった内容なのでしょう。
そもそも「Evidence based~」なんて言われるようになったのは、物事を学ぶ上で経験、特に失敗経験を通して学ぶことが多いのはご存知のことです。
失敗は成功の素なんて言葉があるくらいですので。
今までの医療人は根拠ではなく、経験に基づき成長してきたといえます。
しかし、これからの医療人は、失敗が許されないということが言えます。
少なくとも先人と同じ失敗は繰り返してはいけないのです。
「失敗経験は、あらかじめ知識として詰め込み、その上で、成功の確率の高い治療法を選択して行い、経験を積み成長しなさい。治療とは技術、芸術も大事だが、根底にあるのは「科学」なのだ。」
という解釈をしています。
論文を読むことと、読む以前に訳すこと。
この感覚は懐かしいものがあります。
さてさて、アメリカ歯周病学会の専門医のお話によると、今のアメリカでの歯周病の治療は、歯を残す時とはを抜く時がかなりはっきりしており、
・残すなら残す。
・抜くなら抜く。
・抜いたらインプラント
そんな流れが強く、インプラントが完全に主流になってきているとのことです。
アメリカは主治医と専門医によりチーム診療を行いますが、主治医より依頼を受けた専門医は、治療に期間を長くかけられないようです。
それは、専門医は主治医に患者さんを戻さなくてはいけないため、治療が長引くわけにはいかないのだと思います。
重度歯周病などは、治癒させるのに1年~3年以上かかることがあります。要は、医者~患者関係が長くなるわけです。
この、長い治療期間が、許されないため、重度歯周病でも、残るか残らないかわからない歯は抜歯してインプラントという短期決戦とならざるを得ないのでしょう。
歯を保存か、歯槽骨を保存かで選択する場合、歯槽骨を保存する傾向です。無理に歯を保存して、骨が吸収され、抜歯になった時の対応が大変になあるよりは、骨が残っているうちに抜歯して予知性の高いインプラントを入れましょう
ということです。
私はこれらの内容がどうしても納得できませんでした。
なぜなら、歯を挺出させ骨レベルを上げることと、義歯って単語が一度も出てこなかったからです。
インプラント、インプラント・・・・・って言ってる歯医者さんって正直好きにはなれないのです。
確かに40年以上の歴史が出来てきたため、手技も単純で、予知性が出てきました。
治療結果も良く、素晴らしい治療方法であり、私もこれからどんどん積極的に行っていく治療のひとつです。
私の処置方針では、欠損歯列はまずは義歯、それも健康保険の適応が第一選択です。
それで満足が得られない場合に、保険外の入れ歯やインプラントといった方法を提示するわけです。
智歯が移植に適しているならば、抜歯した直後であれば、歯の移植が第一選択です。
インプラントはあくまで最終手段として検討すべきなのです。
インプラントバブルと呼ばれている現在の歯科治療は、決して鵜呑みにしてはいけないのです。
「科学的根拠に基づく医学」
は大いに賛成です。
しかし、これらはあくまで優れた「医学」であり、優れた「医療」になるとは限らないと私は考えています。