ぼくは「こねこねっこねこ」
こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる
「良かったね~。卒園式」
「本当に良かった。これを見ずして死ねる訳がない」
「そんな事言っているけどお父さんもお母さんもカメラを撮るのに夢中で卒園式なんか殆ど見てなかったんじゃない?」
「そんな事はないぞ。ちゃんと見たしちゃんと撮れてる」
「それにしてももうめぐちゃんの幼稚園の制服を見られないなんて残念、極まりない」
「でも、そうすると小学生のめぐちゃんも見られないんですよ。あなた」
「それも困る」
「そうだ!めぐちゃんがランドセルを背負った所をカメラに撮らないとな。めぐちゃ~ん!」
スタスタ・・・
「なぁに。おじいちゃん」
「写真を撮りたいからランドセルを持って来てくれないか?おじいちゃん。おばあちゃんも見たいんだよ」
「うん。いいよ」
スタスタ・・・
「おじいちゃん。ごめんなさい。今、ランドセル。友達のうちに置いて来ちゃったからない」
「ええぇ!?友達のうちに置いてきたぁ?嬉しくて背負っていて忘れたのかぁ?」
「そんな訳ないでしょ?めぐちゃん。朝、部屋に行った時あったんだから・・・今日は友達のうちなんて行ってないんだし」
「そうなのかぁ?何だ。カメラで撮られるのかちょっと恥ずかしいからってそんな嘘ついて~。そんなに固くなる事はないんだよ。ランドセルをちょっと持って来てくれれば~。じゃぁ行こうか?」
「ダメダメダメ!」
「そんなに嫌がることでもないだろう?」
トットットッ
Zzz・・・
「あ・・・猫が寝ている。ホラ、ちょっとどいてくれ。写真を撮るから・・・」
「だからダメって言ったのにぃ!ママのバカ~」
スタスタ・・・
「あ・・・ランドセルの中で寝ているトコちゃんを起こさないために嘘をついたのね」
「気持ちは分かるが猫にはどいてもらって・・・」
「お父さん」
「何だ?」
「いいじゃない。入学式の日には来るんでしょ?その日に撮れば」
「それはそうだが、今、こうして来たんだからいいだろう?」
「そうするときっとめぐちゃんの写真は怒っている事になるけどいいの?」
「それは困る」
「じゃぁ、入学式の日まで待つの?その方がいいと思うけどね~制服姿でランドセル背負っている所を始めて見られるなんて感動がより大きくなるよ。きっと・・・」
「言われて見ればそうだなぁ・・・分かった。今日は諦めよう」
「やったね。めぐちゃん。トコちゃんそのままでいいって!」
「やった!トコちゃん寝ていられるね~」
「折角遠い所から来たんだから、猫に気を遣わず私らに遣ってもらいたいもんだなぁ・・・」
「いいじゃない。あなた。めぐちゃんがあんなに嬉しそうにしているじゃない」
「そうだな・・・」
パシャ・・・
ん?
何か騒々しいけど、いいや。この中、温かいから起きずに寝ていようっと
ぼくは「こねこねっこねこ」
こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる
こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる
「良かったね~。卒園式」
「本当に良かった。これを見ずして死ねる訳がない」
「そんな事言っているけどお父さんもお母さんもカメラを撮るのに夢中で卒園式なんか殆ど見てなかったんじゃない?」
「そんな事はないぞ。ちゃんと見たしちゃんと撮れてる」
「それにしてももうめぐちゃんの幼稚園の制服を見られないなんて残念、極まりない」
「でも、そうすると小学生のめぐちゃんも見られないんですよ。あなた」
「それも困る」
「そうだ!めぐちゃんがランドセルを背負った所をカメラに撮らないとな。めぐちゃ~ん!」
スタスタ・・・
「なぁに。おじいちゃん」
「写真を撮りたいからランドセルを持って来てくれないか?おじいちゃん。おばあちゃんも見たいんだよ」
「うん。いいよ」
スタスタ・・・
「おじいちゃん。ごめんなさい。今、ランドセル。友達のうちに置いて来ちゃったからない」
「ええぇ!?友達のうちに置いてきたぁ?嬉しくて背負っていて忘れたのかぁ?」
「そんな訳ないでしょ?めぐちゃん。朝、部屋に行った時あったんだから・・・今日は友達のうちなんて行ってないんだし」
「そうなのかぁ?何だ。カメラで撮られるのかちょっと恥ずかしいからってそんな嘘ついて~。そんなに固くなる事はないんだよ。ランドセルをちょっと持って来てくれれば~。じゃぁ行こうか?」
「ダメダメダメ!」
「そんなに嫌がることでもないだろう?」
トットットッ
Zzz・・・
「あ・・・猫が寝ている。ホラ、ちょっとどいてくれ。写真を撮るから・・・」
「だからダメって言ったのにぃ!ママのバカ~」
スタスタ・・・
「あ・・・ランドセルの中で寝ているトコちゃんを起こさないために嘘をついたのね」
「気持ちは分かるが猫にはどいてもらって・・・」
「お父さん」
「何だ?」
「いいじゃない。入学式の日には来るんでしょ?その日に撮れば」
「それはそうだが、今、こうして来たんだからいいだろう?」
「そうするときっとめぐちゃんの写真は怒っている事になるけどいいの?」
「それは困る」
「じゃぁ、入学式の日まで待つの?その方がいいと思うけどね~制服姿でランドセル背負っている所を始めて見られるなんて感動がより大きくなるよ。きっと・・・」
「言われて見ればそうだなぁ・・・分かった。今日は諦めよう」
「やったね。めぐちゃん。トコちゃんそのままでいいって!」
「やった!トコちゃん寝ていられるね~」
「折角遠い所から来たんだから、猫に気を遣わず私らに遣ってもらいたいもんだなぁ・・・」
「いいじゃない。あなた。めぐちゃんがあんなに嬉しそうにしているじゃない」
「そうだな・・・」
パシャ・・・
ん?
何か騒々しいけど、いいや。この中、温かいから起きずに寝ていようっと
ぼくは「こねこねっこねこ」
こねこね
こねこね
今日も粘土をこねこねしてる
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます