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「東海道五十三次」 レビュー (ファミコン)

2017-03-31 21:00:46 | ファミコンレビュー

サイドビュー横スクロールアクション
発売はサンソフト
1986年7月3日発売
「ゲームセンターCX ~有野の挑戦~」プレイソフト#61

正式タイトルは

『かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次』

である。


あらすじとしては
京都での修業を終えた花火職人のカン太郎は、愛しの「ももこ」が待つ江戸への帰路に着こうとしていた。
ところがその道中を、悪徳商人・剛左衛門一味が火薬の製法を狙って襲いかかって来た。
一味の襲撃をかいくぐりももこが待つ江戸に着くことが出来るだろうか?



特徴
タイトルの通り、旧東海道の五十三の宿場をモチーフにしている。

※ラストステージは東海道とは関係がない『浅草』である。

ステージの地形、背景、建物は忠実に再現されている。
「関所」の場所、『お民』が出る場所は「遊郭」が発展した場所
城などの背景etc


『カン太郎』の花火はBボタンで投げられるが
放物線を描き画面上に2個出せるが一定の間隔があって即2連射は出来ない

十字キー:移動
Aボタン:ジャンプ
Bボタン:爆弾投擲
下+Bボタン:しゃがんでからその場に爆弾を置き、一定時間後に爆発する。





得点は25点

良い点
・旧東海道の再現

悪い点
・操作性
・アイテムが隠し
・お邪魔キャラ多し

良い点の解説
・旧東海道の再現

特徴に書かれている通り『旧東海道』の再現がなされている。
「旧東海道」マニアの方であれば確かに

「ここでは確かに○○があった!」

なんて知識を試すのにうってつけと言えるのではないだろうか?


悪い点
・操作性
まず1つ目が独自慣性
『カン太郎』は歩ていて逆方向にキーを入れてもピッと止まる事が出来ない。
現実でもそうだけどそこら辺は別に再現しなくてもいいのに…
2つめが花火自体である。
画面内に2個投げられるが一定の間隔が必要であり即座に2個投げられない。
それに花火自体はあまり早くはなく緩い放物線を描くので咄嗟の対処が出来ない場合が多い。
下ボタンを押してその場にしゃがんで爆弾を仕掛けられるが停止しないと
しゃがむことが出来ずこれもまた咄嗟に攻撃できない。

・アイテムが隠し
アイテムは隠しばかりでその出現方法は花火を爆発させることになる。
自ずと花火をばらまきながら進めるプレイスタイルになる。
そうした時、咄嗟の敵に対処できず…死ぬなんてケースは多発する。

・お邪魔キャラ多し
花火が効かないお邪魔キャラは結構出て来る。
触れると一時的にジャンプが出来なくなったり、アイテムを奪われたりする。


「お民ちゃん」:ジャンプ不可になる。小判4枚で追い払える。
「お石」(幽霊):ジャンプ力低下。お札で追い払える。
「中山主水」(関所の役人):歩行速度低下、ジャンプ不可
 手形1つか小判6枚で通れる。
「三太」(盗賊):歩行速度低下、ジャンプ不可、所持アイテムを盗まれる。
 刀で撃退可能。

アイテムのほとんどがお邪魔キャラ対処用である。

「小判」「お札」「手形」「刀」の4種

その為に見つけるってのは凄いストレスなんだけどねぇ…
他のアイテムは2種。

「おにぎり」・・・転がり中は無敵になる。
「ゲタ」・・・雲に乗れるようになる。(1機、死ぬと消滅)
 同時に敵も乗れるようになる。(何でやねん)




隠しアイテムばかりで慣性がきつくお邪魔キャラが多いので
爽快感があるプレイは出来ない。
隠しアイテムの場所や敵の位置など繰り返しプレイで確認しつつ進むしかない。

それに裏ワザで無敵やコンテニューもないのでクリアまでは結構ツライ。
小判10枚で3面or6面ワープ出来る

3面で1UPとその付近にあるお札を取って死ぬを繰り返し
4面でお札を取った事で出る下駄を取って
 雲に乗って3UPして死ぬを繰り返す事で

時間がかかるが残機が増える。
これを駆使しないとクリアは困難。


まぁ、しかし…初期の「サンソフト」は通常攻撃で倒せないお邪魔キャラ出現が好きやな。
「いっき」と言い「水戸黄門」といい本作と言い…
しかもこちら目掛けて突っ込んでくるという動きをしてくるし
(相手側はジャンプ出来ないという制限はあるが)
無敵であるためにこちらから倒す事は出来ないし…
足の速さの差もほとんど変わらないのでかわすのは結構、困難。
すっごいストレスだわ。

隠しアイテムの場所をチマチマ探したり、残機を増やしたりなど
爆弾を扱うような派手な事をやっているのに
石橋を叩いて渡るようなプレイスタイルを求められる実は地味なゲームである。


隠しアイテムを爆弾しかけて見つけながら
近づいて来る「剛左衛門」一味を爆殺するという…
火薬の製法を知りたいとか言っているが一味の存亡にも関わるんじゃなかろうか?
周辺の人も近づいてほしくねぇわなぁ…
「ももこちゃん」もこんな奴と一緒にいたくはないだろう。

にしても「ももこちゃん」ってアーケードの「ももこ120%」と同キャラなんだろうか?
未プレイであるがエンディングは誰かと結婚するようだが…
時代が違い過ぎるか?
いや…「アトランチスの謎」のエンディングで時代も世界観もまるで違うアイツを師匠として出す「サンソフト」だからな。
同じなのかもしれん…
「ももこちゃん」逃げて――――!!



かくして「カン太郎」は長くツライ東海道五十三次を経て立派な『爆弾魔』になったわけだが…
まぁ、戦となれば『花火職人』よりも需要はあると言えるのだから結果オーライなんじゃなかろうか?
必殺仕事人の「中村 主水」からスカウトされるかもしれんなぁ~。



ネタバレはなし…




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