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「ちびまる子ちゃん ~うきうきショッピング~」 レビュー (ファミコン)

2012-07-24 18:26:38 | ファミコンレビュー
2012年現在でもアニメで放映している「ちびまる子ちゃん」のゲーム
ボードゲーム
ナムコから発売
1991年10月4日発売

お話というかルールか・・・
表向きには社会科見学ということで

「まる子」「たまちゃん」「花輪君」「丸尾君」

4名が清水の町を行き来してお金を使って商品を購入などして
『ニコニコポイント』が一番多い人が優勝となる。


『ニコニコポイント』とは、お金とは別のポイントであり
マップでのマスで増減するほか、商品を買い自宅に送る事で増える。(ただ持っているだけじゃダメ)
それに、商品には「役」というものがあり、
様々なチョコや人形など売られているので同種類をまとめて家に送ると
通常送るのに比べて多くの『ニコニコポイント』を得ることが出来る。
自宅に送った物については他者が奪ったり無くしたりする事は出来ない。

自分は上手く「役」を作り、逆に相手には「役」を作らせないようにするかが勝利の鍵


マップのマスの解説。

「¥」赤:お金プラス
「¥」青:お金マイナス
「ニコニコ」青:ニコニコポイントプラス
「ニコニコ」赤:ニコニコポイントマイナス
「くじ引きのガラガラ」:カードをもらえる
「うさぎ」:お金を支払う事で手持ちの商品を自宅に送る事が出来る。
「店」:お店で商品を購入できる
「?」:何かが起きる
「空白」(交差点):何かが起きる。
「空白(赤)」:ヒントマス、役についてなどのヒントをくれる。
「スタート地点」:カード売り場
「手」:任意の人の商品を奪う事が出来る。(坊主めくりというルーレットを行い坊主以外なら成功)
「目的地」:場所に選ばれてからそこに行くとお金をもらえる。

主なカード

[移動系]

「速足カード」:1~11マスのルーレットになる。
「自転車カード」:1~16マスのルーレットになる。
「タクシーカード」:16マス進める。
「ピタリカード」:1~3マス進めるのを任意で選べる。
「じいやカード」:ひでじいがマップ上の場所にランダムで飛ばす。

[お邪魔系]
「腹痛(はらいた)カード」:残り誰か(ルーレットで選択)が1歩歩くごとにニコニコポイントが減る状態になる。
 自分が目的地に入るまで続く(誰かが到着するのは無効)
「いけずうカード」:手のマスと同じで任意で誰かを選び、坊主めくりで成功すると商品を奪う事が出来る。
「宿題カード」:残り誰かを(ルーレットで選択)を3回休みにする。
「休業カード」:お店やうさぎの発送を1ターン、全員できなくする。

[防御系]
「シールドカード」:手のマスやいけずうカードの効果を1回無効化する。
「保険カード」:いけずうカードなどで商品を奪われてもその分のお金が返って来る。
「スッキリカード」:腹痛を無くす。

[便利系]
「お買い物カード」:その場で買い物が出来る。
「ウサギコールカード」:その場でウサギを呼び、お金を払って商品を自宅に発送してもらう。

[その他]

「オナラカード」:友蔵がオナラをする。(特に意味なし)
「どどいつカード」:まる子がどどいつを披露する。(特に意味なし)
「ポンポコリンカード」:何が起きるか分からないカード


このゲームはカードを1度持つと売ったり捨てたりする事が出来ないので
「オナラカード」と「どどいつカード」はカード所持を圧迫する産廃カードである。


まず、目的地が「ひでじい」によって決められる。
最初の所持金は1000円。
ルーレットやカードを用いて目的地にピタリとたどり着くとお小遣いをもらえ
最初の目的地に到着すると「ラッキーメダル」がもらえる。
それを持っていると『ニコニコポイント』マイナスのマスに止まってもポイントはマイナスにはならない。
メダルを持っている奴の同じマスに入ると奪う事が出来る。
自分がメダルを持っている状態で別の奴のマスに入っても奪われることはない。
次の目的地着かれた場合、メダルの移動はない。

これらを駆使してニコニコポイント1位を目指せ!!

そうそう。
「桃鉄」に慣れ過ぎていると『¥』『ニコニコ』の青マークに行きそうになるが青系はマイナスである。
赤マークに行きましょう。


点数は70点

良い点
・4人プレイ可能
・原作の雰囲気を味わえる
・集計の方法が「ニコニコポイント」

悪い点
・強制4人
・コンピュータがアホ

良い点の解説
・4人プレイ可能
 最高対人で4人までプレイ可能である。

・原作の雰囲気を味わえる。
 最後当たりにはナレーターの台詞もある。
 ファミコンのキャラゲーってゲーム性重視で原作無視って結構あるからこういう点は嬉しい。

・集計の方法が「ニコニコポイント」
 『爆笑!!人生劇場』のように散々、金で競わせて、順位さえも金で決まるのに

 「お金ばかりが人生じゃない」

 などとゲーム否定をするような事吐かず
 別要素で決めるようにしたのは評価したい。


悪い点の解説
・強制4人
 「人生劇場1」と同じでコンピュータ含めて強制的に4人でプレイさせられる。
 1人プレイでのコンピュータがだるい…(そして寂しい…)

・コンピュータがアホ
 本作には未登場であるが、原作には登場したあるキャラ…

 「お前らは揃いも揃って山田か?」

 と言いたくなるほどCOMの思考がアホ過ぎるのだ。

 例えば、COMが誰かの商品を奪える状態にあったとしよう。
 商品を持っているのは髭人だけだったというのに、
 商品をもってない別プレイヤー(COM)を選択することがあった。
 当然、何も起こることなくターンは終了する。
 ランダム選択なのかもしれないが、あまりにもアホ過ぎだろ。

 他にも『タクシーカード』と言って16マス進めるカードがあるのだが、
 特に急ぐ必要があるわけでもなく目的地まで16マス以下なのに何故かそのカードを使用する。
 このゲームは「桃鉄」のように 回り道をしてピタリと止まれるような迂回路がないので
 大きい出目を出すのは通過するだけなので全くの無駄である。

 ファミコンだからってそこまでアホっていうのは・・・
 子供(特に女の子かな?)に対しての配慮ってやつだろうか?
 そんなアホを含めてプレイ人数を含めて4人にしなければならないってのは
 ハッキリ言って邪魔である。


個人的には「はまじ」でプレイしたかった。
ガキの頃のあだ名が「はまじ」だったもんでね。
当時は、言われて不快な思いしかしなかったが、
今考えれば「オイシイ」キャラだったのにな~。
冗談の通じないやっちゃ。えっと…
どーでもええ話ですんません。


話を戻すとカードがあるボードゲームっていうと
1989年3月8日発売した「スーパー桃太郎電鉄(PCE版)」から影響を受けているんだろうな~。
マスでのお金の増減とかも最初の桃鉄にはなかった。
ファミコン版でも同名が出ているけど発売日は本作の後で1992年3月20日。
それはそうと本作にあるニコニコポイントって要素が独自でいいね。

最終的に商品を多く買ったお店の店員から買った人にニコニコポイントをもらえたり
一番歩いた人にもポイントがもらえたり、ラッキーメダルを最終的に持っていた人にもポイントがもらえたりと
特別賞的なものが多く首位とのポイントが圧倒的だと厳しいが
僅差であれば逆転も十分狙えるというのはなかなか良いバランス。


このゲーム、特に友情破壊の鍵を握るのは「腹痛カード」。
「いけずうカード」からの商品の奪い合いもあるけどこれはルーレットによるランダム性もあるし
みんな手軽にできる事だから平等とも言える…
一方の「腹痛カード」…
1歩歩くごとにニコニコポイント減少というのはなかなかキツイ。
RPGで言う『毒』みたいな状態異常である。
しかも1度食らうと「本人が目的地に到達する」か「スッキリカード」を使うしかないという解消法の少なさ
誰かが目的地に着いてしまったら歯を食いしばって見守るしかない…
そんな時

「下ー痢!下ー痢!下ー痢!」

なんて煽り文句も飛び出すかもしれない。

それにしても腹痛キャラクター達~。
目的地限定じゃなくてもさ~普通のお店などに入った時にトイレぐらい借りろよ。
ホント、ジリジリとポイントを削られていく様に胃が痛くなるわ。
だから

「我慢するぐらいなら野〇せーや!」

って思ったんだけど…

「まる子」「たまちゃん」「丸尾」「花輪」

ってこのメンバーの中で
一番〇糞しそうなのは…
「主人公」だな…

女子なのにそれってどういうことだよ!!(笑)

しかし、生理現象がキツイゲームって言うと…
同じナムコから出た「ラサール石井のチャイルズクエスト」を思い出しました(笑)



それにしても発売したのは1991年かぁ~
その時期、「ちびまる子ちゃん」ゲームが多く出ているが調べてみるとメーカーが違うなぁ~。

「タカラ」「エポック社」「コナミ」「ナムコ」「バンダイナムコゲームス」

自由やな。「ちびまる子ちゃん」。


ここ最近、買って一人でプレイし、優勝しレビュー。
なんと寂しいことか!!(涙)

買った商品を自宅に送る「うさぎ便」。
所持金が足りないと

「貧乏は嫌だね~」

と、カワイイうさぎに言われる。
なかなか辛辣だな(笑)
でも、その通りですわ(涙)


それはそうと順位決定がただのお金ではなく「ニコニコポイント」というものを導入しているので
どのようにすればポイントを得られやすいのかと考えるという戦術性も生まれるというなかなかの良ゲーである。
流石「ナムコ」というところであろうか。
腹痛になりがちなのはちとツライけどね(苦笑)
はよ!トイレ借りろ――――――!!




ネタバレはなし


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