和風RPG
開発はクエスト
発売はシグマ
1990年12月22日発売
あらすじ
みさの国ありまの里に住んでいる
宮本武蔵の2代目『ムサシ』
国一番の剣豪になりたいと日々、思う少年だった。
世間に魔物を黄泉の国から次々と呼び寄せ人々を苦しめる
『妖魔ガジロウ』を名乗る若者が現れたのだ。
その際にムサシは言う。
「よ~し おいらが そのガジロウを
倒して やるわいっ! そしたら
ぎゃるに もてもてじゃっ!
ガジロウが なんじゃ!!
大和魂を 見せちゃるわい
ぐわっはっはっはっ!!」
『ムサシ』による『ガジロウ』打倒への冒険の旅が始める。
特徴…
言いたいのだが…
本作独自と言える特徴は残念ながらこれと言ってない。
強いてあげるのなら序盤に狸が仲間になる。
すると、メニューの「しらべる」コマンドで
『しらべる』『タヌキ』
の2種が出る。
『しらべる』を選ぶとムサシ本人が調べる事になり
『タヌキ』を選ぶとタヌキが調べることになるのだ。
タヌキで調べた時にしか出てこないアイテムもあるので…
ハッキリ言って二度手間をさせられるというだけの無駄にだるいシステムである。
次、仕様を言っておくのなら…
プレイヤーキャラは『ムサシ』のみで
戦闘になると敵も1人で基本的にタイマン勝負となる。
タヌキを仲間にした後はたまに、タヌキが行動を起こす。
(仲間として戦闘には参加しない)
ゲーム中に出て来るはっぱを集めていくたびにタヌキの技などが増える。
戦闘時は今いるフィールドで背景が変わる。
「じゃじゃ丸忍法帳」と色々かぶるな…
点数は15点
良い点
・特になし
悪い点
・経験値少なすぎ
・成長しなさすぎる。
・レベルアップするしかない。
・エンカウント率高めで軽減アイテム等なし
悪い点の解説
・経験値少なすぎ
このゲーム、数字の桁などを増やすとメモリを食うからって事なのか
敵から取得できる経験値が異様に少ない。
最初は当然敵の経験値は『1』なのだが…
Lv10での適正な場所と思える場所で戦闘して経験値が『5』とか低すぎるだろ。
・成長しなさすぎる。
上記の事もあるのか成長やら武器でのパワーアップを抑え過ぎている。
新しい武器を買って目に見えたパワーアップを実感したいのにその幅が異様に小さい。
例として
Lv4でお金200の「大太刀」という武器を買う。
んで、敵の最弱である「のこのこ」というタケノコを戦う。
だけど、一撃で倒せない事もあるからね。(倒せることもあるが)
ドラクエで言えば
Lv4で「銅の剣」を買い「スライム」と戦って
一撃で倒せないこともあるという所だろうか?
かなりのストレスだよ。
・レベルアップするしかない。
敵とのタイマンで敵の戦闘補助魔法が結構厄介であるが
このゲームレベルで術やら耐性が向上するようで
敵に戦闘補助を効かせるようにするにはレベルアップするしかなく
敵の戦闘補助を耐えるようにするのにもレベルアップするしかないのだ。
それでいて経験値が少ない仕様。
『はぐれメタル』のような倒してオイシイ敵もいない…
・エンカウント率高めで軽減アイテム等なし
エンカウント率も比較的高めで軽減するような方法はない。
それでいて逃げ率も低めという事もあってイライラ感は半端ではない。
素早さは逃げ可否を反映していないようで雑魚敵にも逃げられないことが発生。
腹立つ――――!
逃げ失敗時は
「いきおいあまってころんでしまった」
って出るんだけど取得した船でも出るんだよね。
船で駆けずりまわってんじゃねーよ。アホが!
その中盤で手に入る船であるが海でもエンカウント率は変わらずなので
とてもじゃないが
「大海原で大冒険だ!」
「どこかに小さい島ないかな?」
って探索する気にはとてもなれない。
目に見えた島に着き
「町出ろ!町――――!!
エンカウントがだりぃーんだよ!!」
と、身近にあるようなものを探す事が一番になってしまう。
このゲーム。
戦闘時に
「こまんど?」
と、表示される。
完全に「ドラゴンクエスト」を意識しているわ。
(後でもドラクエ1要素は沢山出て来るよ)
だけど
その「ドラゴンクエスト」の発売から4年半後に出すべきソフトなのかと甚だ疑問である。
それに敵1人を相手にする和風RPGである事に意味があるって言うのなら先人は既にいる。
「桃太郎伝説」や「じゃじゃ丸忍法帳」
である。
シナリオもコレと言って平凡。光る部分もない。
エンカウント率もやや高め。
頼みの綱の『宮本武蔵』って要素も2代目って事で別人だしな…
ゲーム内タイトル画面で「ムサシの冒険」の他に『珍説』とか書かれている。
そんな説はない(断言)
折角、剣豪(の二代目)を主人公としているんだから
特別な斬撃を多数持つようなゲームにすればよかったのに
「たたかう」
だけって寂しいですよ。
小技…このゲーム、レベルアップ時に体力と法力のポイント(他ゲームで言うMP)が
全快になる仕様なので次に行くダンジョン手前でレベルアップするように調節すると
そのダンジョンをMP多めで進められる。
しかし、この時期、世間で『宮本武蔵』ブームが到来していたっけ?
本作発売は1990年12月22日。
NHKの大河ドラマでも「宮本武蔵」は2回ほど取り入れられていて…
1つ目が1984年4月~1985年3月まで
2つ目が2003年1月5日~同年12月7日まで
放送時期的には合わんなと思っていたら…
テレビ東京系列で放送された12時間超のワイドドラマの放送日が
1990年1月2日。
コレを見て、開発を決定したとしても不思議ではないな。
ただ、買い手が
「宮本武蔵のゲームだ!
今年の正月に12時間のドラマでやっていた奴だ!
俺、あの番組好きだったから買うわー!」
ってその年のクリスマス頃に言うだろうか?
うん!
ならねーな。
コレと言って特徴がなく面白味もない。
無名苦ゲーと言っていいだろう。
良くこのゲーム『修行』って言っているからな。
『修行ゲー』って事で…
が、その修行が実を結ぶことは…
永遠にない…
合掌…
ここからがネタバレ
↓
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せいぜいこのゲームの良心と言えば
道中で町にいる亀が「天の丸薬」という薬を欲していてそれを持っていくと
竜宮城みたいな所に連れて行ってもらってそこにいる人魚に話しかけると
「全財産くれたら姫様のアルバムを見せてあげる」
と言ってくる。
全財産あげると見せてくれるって訳だが下限は決められているようで
1000両ぐらいだと断られる。(最低1万両ぐらい?)
んで晴れてアルバムを見せてもらえることになると
お色気画像を拝む事が出来る。
それで所持金の上限である65535両。
持っていくと更に特別なお色気画像を拝む事が出来るのだ。
このゲーム、賭博屋とか高額アイテムを落とす敵など金策になるような手段はない。
地道に敵を倒して稼ぐしかない。
たまに武器防具を落とす敵がいるぐらいだ…
んで
終盤の強い奴で150両ぐらい。
弱くて多めに持っている海の敵が100両弱。
単純に考えて500~600回ぐらいの戦闘は余儀なくされるが
安心せい!!
鯉姫イベントはゲーム中必須であるが必要になる時まで無視し続け
死亡して所持金を半額にならないようにして普通に進めていれば
武器などを買い揃えていても勝手に65535両は貯まる。
(龍宮城直後に『溶岩の洞窟』というものがあり、そこでのダメージ床地帯で1歩40のダメージを受ける。
鯉姫イベントを行う事で入手できる『火龍の胴』を身に付ける事でダメージ床を無効にできる。
つまりイベントを起こさず先に進めるという事は防具なしで『溶岩の洞窟』を突破する事になる。
大分キツイが…そこは…
スケベ根性で乗り切れ!)
それだけ戦闘してレベルアップさせなければならないゲームなんだって事がお分かりいただけるだろう…
そして、これだけを目的にプレイするつもりなら覚悟せい―――――!!
気を取り直してクライマックス部分を説明しよう!
最後、巌流島で「ガジロウ」との対決になる。
ガジロウ「遅かったな!ムサシっ!
貴様の父から続くこの戦いに今こそ決着をつけようぞっ!
天下無双の剣豪を継ぐのは貴様か俺か!
生き残るのはただ一人っ!」
戦闘開始!
タイトル画面に出ていた青い奴である。
勝利すると
ガジロウ「貴様のおかげでやっと眠りにつけそうだ
ふふふ…さらばだ…ムサシよ」
そう言って息絶える。
「妖魔大帝」という尾っぽの多い狐と戦う事になる。
「…こじろうの愚か者っ!
折角わしが命を与えてやったものを…
わしの望みはこの世の全てを悪で染める事…
それには貴様が邪魔だっ!
ムサシよっ!
今こそ貴様を殺してやるっ!」
良く敵として登場する『九尾』である。
(どこかの町がないバリアだらけの日本全国を行くRPGとかぶるな…)
どうやらこじろうの魂を利用したのだろう。
その『九尾』倒すと「俺を倒しても…」みたいな負け惜しみ的台詞どころか何も言わない。
(凄い拍子抜け)
それから最後の村に戻る。
喜ぶ村人。そしてその中の二名…
1人は『おつう』最初の村にいて父親がガジロウ倒したら祝言をあげようと言われるのだ。
おつう「ありまの里の『おつう』です。
あなたさまをまちきれずここまで来てしまいました
私って弱い女ね」
(最後の村に来ている時点でかなりの強さだろ。
仲間になっていればかなりの戦力になっていたってのに…
もっと早くこんか!)
ムサシ「そんな事 ないよっ!」(急に喋り出す)
おつう「ぽっ(ハート)」
そしてもう一人は『イオリ』というもう一人の『宮本武蔵』の息子である。
ゲームでは同じ容姿をしている。『ムサシ』の兄か弟かは不明。
イオリ「ありがとう!
よくぞ平和を取り戻してくれました
これからの大和の国を治めるには君の力が必要です
どうです!ここにとどまり弱きものを導いてはくれませんか?」
『しかしムサシは言いました』(ゲーム中、メッセージ)
ムサシ「『イオリ』殿!私にはまだまだ修行が足りません……
私は旅に出て更に技を磨くつもりです。
さすればいつの日か父上を超える事が出来ましょう……」
背景真っ黒になり
こうして ムサシは
大和の国々を 救い
再び 平和を 取り戻しました
…その後 ムサシは 様々な
冒険を 繰り返し 最後には
一国の 主と なります
でも それは 別の 物語…
別の 場所で
語ると しましょう……
それまでは大和の国々も
平和で ありますように……
そんな形でスタッフロールになる。
『ガジロウ』は宿命のライバル感丸出しの台詞を吐くがプレイヤー的には初対面である。
感情移入出来ねぇ…
『タヌキ』あんなに加勢してくれたのにエンディングなどで一切台詞なしやで…
後の話でも一切触れられない。
何と可哀想なタヌキだろうか…
それにしても
『しかしムサシは言いました…』
もう完全にドラクエやん。
上記の通り、本作はドラクエ1の4年半後に本作が出ている。
というか
1990年2月11日「ドラクエIV」が出ている。
本作発売の10カ月前の事である。
それを何、今更「ドラクエ1」の猿真似をしてんねん。
遅いにもほどがあるだろ。
ただ、本作のゲームバランスは「ドラクエ1」に大きく劣る。
これを考えると逆に
「ドラゴンクエストってファミコン初の本格的RPGだけど
後発のダメゲーをプレイして分かるが
初めてでありながらこんなに優れていたのか」
と、実感させてくれた。
本作は「ドラゴンクエスト」を誉めたいがために作られたのだろうか?
それと『ポポロクロイス物語』のような
「それは別の物語、別の場所で語りましょう」
などと続編示唆がされているけど
2018年現在、当然のごとく続編は存在しない。
ってかこの時点でドラクエ4は出ているし、スーパーファミコンは本作の1か月前に発売されているし
そんな状況下でドラクエ1未満のゲームを出して
「あわよくば続編」
は見込みが甘いにもほどがあるだろ。
(ダメなRPGほど続編示唆する傾向があるよな…)
というか、ゲーム自体に面白味もなく爽快感などなくただただ苦行のゲーム展開。
エンディングも微妙。
それで「別の場所で語りましょう」なんて出た瞬間。
「何が別の場所で語るだ!
冗談じゃない!
もう完全に断ってくれ!このゲーム!
頼むから語る機会なんて与えないでくれ!!」
っていうのが髭人のクリア時の素直な感想である。
ちなみに
発売の『シグマ商事』は後に『魔訶魔訶』を出し、コンシューマー事業から撤退。
その後『ケイエム企業株式会社』と名を変え創業者の資産管理会社となり
2000年にアルゼの傘下に入り、アドアーズ株式会社となった後、資本関係を解消。
開発の『クエスト』は…
(にしても『クエスト』?
ってか、『ドラゴンクエスト』っていうメジャーゲーを意識しているんなら
本家ドラクエ以上のゲームを作ってくれや…)
『クエスト』自身は
2002年6月19日に『スクウェア』にソフトウェア事業を譲渡し、
後に解散となっている。
『スクウェア』に譲渡って…
1998年に同社から発売した『ブレイヴフェンサー武蔵伝』とかぶる…
こりゃもう永久に出ねぇな…こりゃ…
でも…
上記の本作開発の『クエスト』が『スクウェア』に事業譲渡されたって件についてだけど…
2003年4月1日に『スクウェア』と『エニックス』が合併してんだよな。
って事は…
ドラクエ側に『クエスト』や本作『ムサシ』の魂は
どっかで根付いるだろうって事で悲願達成って認識でええんじゃなかろうか?(テキトー)
個人的には、安易に続きありますって感じで終わらせるよりちゃんと着地させろよ。
宙ぶらりんで放置されるキャラクターなんてのは可哀想過ぎるわ。
本作は旅に出たけどそれからの話はないって事だから実質、
「ムサシ達のその後を知る者はいない」
という消息不明エンドだな…
単純に『ガジロウ』倒して女にもててデレデレしている所を『おつう』にバレてボコられるエンディング
で、良かったんじゃないかねぇ…
どっかの和製RPGに対して
「誉める所に『エロすらない』って言ったけど、
じゃぁ、それを真に受けてこのゲームにエロを入れたら
今度は誉める所が『エロしかない』って言われるのがオチ」
って言っていたっけ…
まさに本作の事じゃないか…
エロすらないRPGを取るのか…
エロしかないRPGを取るのか…
どちらが好みかどうかはプレイヤーに委ねられるところである。
髭人は両作の地獄のエンカウント率のせいでどちらも遠慮したい…
でも、奇しくもというか何気に両作は共通点多い。
敵は一匹だったり、背景が変わったりエンカウント率が馬鹿高いのに低下する手段がないとか…
そんな極めて低劣な所で競い合わなくたっていいのに…
でも、良さが「エロしかない」って言っても画像1枚じゃねぇ~。
少ないわ。
和製RPGで女湯なんてサービスシーンがあった「桃太郎伝説」だけど
「桃太郎伝説」の場合は面白いゲームの中で
サービスシーン『も』あったってのに意味があるのだが
このゲームで推せるのは1枚のサービスシーン『しか』ねぇ…
繰り返すけど本作のいい所と言えば上記の鯉姫関係のお色気要素ぐらい。
どうも本作の「ムサシ」はスケベという設定らしく
元々の旅の目的が女の子にモテるためだったという事だったり
祈祷師の脇にいる2人の巫女服の踊り子に話しかけると
踊り子A「踊り子さんには触らないでください。Hなぼうやね。めっ!」
踊り子B「スリーサイズ?それは秘密」
などと言われるのでゲーム中の『ムサシ』無言だがこのように言っていると思われる。
(髭人の妄想である)
「デヘヘ~。お触りお触り~」
と、言いながら踊り子に触ろうとしたり
「お姉さんのスリーサイズ教えて~」
などと言っていたと思われる。
『クレヨンし〇ちゃん』レベルやんけ…
しかし、『おつう』と祝言を挙げるなんて話が出ていたって事は許嫁って事だよな。
そんな許嫁を持ちながらぎゃるにモテたいって…
本命をキープしつつ、遊びたいって感じなのか?
キャラとしては人間味があるといえるのかもしれんが
主人公としては不適任じゃなかろうか?
いくら「宮本武蔵」本人ではないとは言え、2代目という設定。
『エロムサシ』なんて蔑称つけたら
剣豪の「宮本武蔵」ファンから反感を盛大に買う事になるだろう。
もはや八方塞がりだな。このゲーム…
さて…
冷静になってみれば『エロ』に突っ走れとかしょーもない話が続いてしまったな。
最近どこかの「刃牙道」で出て来た『宮本武蔵』編らしく本作と共に消えるとしましょうか?
開発はクエスト
発売はシグマ
1990年12月22日発売
あらすじ
みさの国ありまの里に住んでいる
宮本武蔵の2代目『ムサシ』
国一番の剣豪になりたいと日々、思う少年だった。
世間に魔物を黄泉の国から次々と呼び寄せ人々を苦しめる
『妖魔ガジロウ』を名乗る若者が現れたのだ。
その際にムサシは言う。
「よ~し おいらが そのガジロウを
倒して やるわいっ! そしたら
ぎゃるに もてもてじゃっ!
ガジロウが なんじゃ!!
大和魂を 見せちゃるわい
ぐわっはっはっはっ!!」
『ムサシ』による『ガジロウ』打倒への冒険の旅が始める。
特徴…
言いたいのだが…
本作独自と言える特徴は残念ながらこれと言ってない。
強いてあげるのなら序盤に狸が仲間になる。
すると、メニューの「しらべる」コマンドで
『しらべる』『タヌキ』
の2種が出る。
『しらべる』を選ぶとムサシ本人が調べる事になり
『タヌキ』を選ぶとタヌキが調べることになるのだ。
タヌキで調べた時にしか出てこないアイテムもあるので…
ハッキリ言って二度手間をさせられるというだけの無駄にだるいシステムである。
次、仕様を言っておくのなら…
プレイヤーキャラは『ムサシ』のみで
戦闘になると敵も1人で基本的にタイマン勝負となる。
タヌキを仲間にした後はたまに、タヌキが行動を起こす。
(仲間として戦闘には参加しない)
ゲーム中に出て来るはっぱを集めていくたびにタヌキの技などが増える。
戦闘時は今いるフィールドで背景が変わる。
「じゃじゃ丸忍法帳」と色々かぶるな…
点数は15点
良い点
・特になし
悪い点
・経験値少なすぎ
・成長しなさすぎる。
・レベルアップするしかない。
・エンカウント率高めで軽減アイテム等なし
悪い点の解説
・経験値少なすぎ
このゲーム、数字の桁などを増やすとメモリを食うからって事なのか
敵から取得できる経験値が異様に少ない。
最初は当然敵の経験値は『1』なのだが…
Lv10での適正な場所と思える場所で戦闘して経験値が『5』とか低すぎるだろ。
・成長しなさすぎる。
上記の事もあるのか成長やら武器でのパワーアップを抑え過ぎている。
新しい武器を買って目に見えたパワーアップを実感したいのにその幅が異様に小さい。
例として
Lv4でお金200の「大太刀」という武器を買う。
んで、敵の最弱である「のこのこ」というタケノコを戦う。
だけど、一撃で倒せない事もあるからね。(倒せることもあるが)
ドラクエで言えば
Lv4で「銅の剣」を買い「スライム」と戦って
一撃で倒せないこともあるという所だろうか?
かなりのストレスだよ。
・レベルアップするしかない。
敵とのタイマンで敵の戦闘補助魔法が結構厄介であるが
このゲームレベルで術やら耐性が向上するようで
敵に戦闘補助を効かせるようにするにはレベルアップするしかなく
敵の戦闘補助を耐えるようにするのにもレベルアップするしかないのだ。
それでいて経験値が少ない仕様。
『はぐれメタル』のような倒してオイシイ敵もいない…
・エンカウント率高めで軽減アイテム等なし
エンカウント率も比較的高めで軽減するような方法はない。
それでいて逃げ率も低めという事もあってイライラ感は半端ではない。
素早さは逃げ可否を反映していないようで雑魚敵にも逃げられないことが発生。
腹立つ――――!
逃げ失敗時は
「いきおいあまってころんでしまった」
って出るんだけど取得した船でも出るんだよね。
船で駆けずりまわってんじゃねーよ。アホが!
その中盤で手に入る船であるが海でもエンカウント率は変わらずなので
とてもじゃないが
「大海原で大冒険だ!」
「どこかに小さい島ないかな?」
って探索する気にはとてもなれない。
目に見えた島に着き
「町出ろ!町――――!!
エンカウントがだりぃーんだよ!!」
と、身近にあるようなものを探す事が一番になってしまう。
このゲーム。
戦闘時に
「こまんど?」
と、表示される。
完全に「ドラゴンクエスト」を意識しているわ。
(後でもドラクエ1要素は沢山出て来るよ)
だけど
その「ドラゴンクエスト」の発売から4年半後に出すべきソフトなのかと甚だ疑問である。
それに敵1人を相手にする和風RPGである事に意味があるって言うのなら先人は既にいる。
「桃太郎伝説」や「じゃじゃ丸忍法帳」
である。
シナリオもコレと言って平凡。光る部分もない。
エンカウント率もやや高め。
頼みの綱の『宮本武蔵』って要素も2代目って事で別人だしな…
ゲーム内タイトル画面で「ムサシの冒険」の他に『珍説』とか書かれている。
そんな説はない(断言)
折角、剣豪(の二代目)を主人公としているんだから
特別な斬撃を多数持つようなゲームにすればよかったのに
「たたかう」
だけって寂しいですよ。
小技…このゲーム、レベルアップ時に体力と法力のポイント(他ゲームで言うMP)が
全快になる仕様なので次に行くダンジョン手前でレベルアップするように調節すると
そのダンジョンをMP多めで進められる。
しかし、この時期、世間で『宮本武蔵』ブームが到来していたっけ?
本作発売は1990年12月22日。
NHKの大河ドラマでも「宮本武蔵」は2回ほど取り入れられていて…
1つ目が1984年4月~1985年3月まで
2つ目が2003年1月5日~同年12月7日まで
放送時期的には合わんなと思っていたら…
テレビ東京系列で放送された12時間超のワイドドラマの放送日が
1990年1月2日。
コレを見て、開発を決定したとしても不思議ではないな。
ただ、買い手が
「宮本武蔵のゲームだ!
今年の正月に12時間のドラマでやっていた奴だ!
俺、あの番組好きだったから買うわー!」
ってその年のクリスマス頃に言うだろうか?
うん!
ならねーな。
コレと言って特徴がなく面白味もない。
無名苦ゲーと言っていいだろう。
良くこのゲーム『修行』って言っているからな。
『修行ゲー』って事で…
が、その修行が実を結ぶことは…
永遠にない…
合掌…
ここからがネタバレ
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せいぜいこのゲームの良心と言えば
道中で町にいる亀が「天の丸薬」という薬を欲していてそれを持っていくと
竜宮城みたいな所に連れて行ってもらってそこにいる人魚に話しかけると
「全財産くれたら姫様のアルバムを見せてあげる」
と言ってくる。
全財産あげると見せてくれるって訳だが下限は決められているようで
1000両ぐらいだと断られる。(最低1万両ぐらい?)
んで晴れてアルバムを見せてもらえることになると
お色気画像を拝む事が出来る。
それで所持金の上限である65535両。
持っていくと更に特別なお色気画像を拝む事が出来るのだ。
このゲーム、賭博屋とか高額アイテムを落とす敵など金策になるような手段はない。
地道に敵を倒して稼ぐしかない。
たまに武器防具を落とす敵がいるぐらいだ…
んで
終盤の強い奴で150両ぐらい。
弱くて多めに持っている海の敵が100両弱。
単純に考えて500~600回ぐらいの戦闘は余儀なくされるが
安心せい!!
鯉姫イベントはゲーム中必須であるが必要になる時まで無視し続け
死亡して所持金を半額にならないようにして普通に進めていれば
武器などを買い揃えていても勝手に65535両は貯まる。
(龍宮城直後に『溶岩の洞窟』というものがあり、そこでのダメージ床地帯で1歩40のダメージを受ける。
鯉姫イベントを行う事で入手できる『火龍の胴』を身に付ける事でダメージ床を無効にできる。
つまりイベントを起こさず先に進めるという事は防具なしで『溶岩の洞窟』を突破する事になる。
大分キツイが…そこは…
スケベ根性で乗り切れ!)
それだけ戦闘してレベルアップさせなければならないゲームなんだって事がお分かりいただけるだろう…
そして、これだけを目的にプレイするつもりなら覚悟せい―――――!!
気を取り直してクライマックス部分を説明しよう!
最後、巌流島で「ガジロウ」との対決になる。
ガジロウ「遅かったな!ムサシっ!
貴様の父から続くこの戦いに今こそ決着をつけようぞっ!
天下無双の剣豪を継ぐのは貴様か俺か!
生き残るのはただ一人っ!」
戦闘開始!
タイトル画面に出ていた青い奴である。
勝利すると
ガジロウ「貴様のおかげでやっと眠りにつけそうだ
ふふふ…さらばだ…ムサシよ」
そう言って息絶える。
「妖魔大帝」という尾っぽの多い狐と戦う事になる。
「…こじろうの愚か者っ!
折角わしが命を与えてやったものを…
わしの望みはこの世の全てを悪で染める事…
それには貴様が邪魔だっ!
ムサシよっ!
今こそ貴様を殺してやるっ!」
良く敵として登場する『九尾』である。
(どこかの町がないバリアだらけの日本全国を行くRPGとかぶるな…)
どうやらこじろうの魂を利用したのだろう。
その『九尾』倒すと「俺を倒しても…」みたいな負け惜しみ的台詞どころか何も言わない。
(凄い拍子抜け)
それから最後の村に戻る。
喜ぶ村人。そしてその中の二名…
1人は『おつう』最初の村にいて父親がガジロウ倒したら祝言をあげようと言われるのだ。
おつう「ありまの里の『おつう』です。
あなたさまをまちきれずここまで来てしまいました
私って弱い女ね」
(最後の村に来ている時点でかなりの強さだろ。
仲間になっていればかなりの戦力になっていたってのに…
もっと早くこんか!)
ムサシ「そんな事 ないよっ!」(急に喋り出す)
おつう「ぽっ(ハート)」
そしてもう一人は『イオリ』というもう一人の『宮本武蔵』の息子である。
ゲームでは同じ容姿をしている。『ムサシ』の兄か弟かは不明。
イオリ「ありがとう!
よくぞ平和を取り戻してくれました
これからの大和の国を治めるには君の力が必要です
どうです!ここにとどまり弱きものを導いてはくれませんか?」
『しかしムサシは言いました』(ゲーム中、メッセージ)
ムサシ「『イオリ』殿!私にはまだまだ修行が足りません……
私は旅に出て更に技を磨くつもりです。
さすればいつの日か父上を超える事が出来ましょう……」
背景真っ黒になり
こうして ムサシは
大和の国々を 救い
再び 平和を 取り戻しました
…その後 ムサシは 様々な
冒険を 繰り返し 最後には
一国の 主と なります
でも それは 別の 物語…
別の 場所で
語ると しましょう……
それまでは大和の国々も
平和で ありますように……
そんな形でスタッフロールになる。
『ガジロウ』は宿命のライバル感丸出しの台詞を吐くがプレイヤー的には初対面である。
感情移入出来ねぇ…
『タヌキ』あんなに加勢してくれたのにエンディングなどで一切台詞なしやで…
後の話でも一切触れられない。
何と可哀想なタヌキだろうか…
それにしても
『しかしムサシは言いました…』
もう完全にドラクエやん。
上記の通り、本作はドラクエ1の4年半後に本作が出ている。
というか
1990年2月11日「ドラクエIV」が出ている。
本作発売の10カ月前の事である。
それを何、今更「ドラクエ1」の猿真似をしてんねん。
遅いにもほどがあるだろ。
ただ、本作のゲームバランスは「ドラクエ1」に大きく劣る。
これを考えると逆に
「ドラゴンクエストってファミコン初の本格的RPGだけど
後発のダメゲーをプレイして分かるが
初めてでありながらこんなに優れていたのか」
と、実感させてくれた。
本作は「ドラゴンクエスト」を誉めたいがために作られたのだろうか?
それと『ポポロクロイス物語』のような
「それは別の物語、別の場所で語りましょう」
などと続編示唆がされているけど
2018年現在、当然のごとく続編は存在しない。
ってかこの時点でドラクエ4は出ているし、スーパーファミコンは本作の1か月前に発売されているし
そんな状況下でドラクエ1未満のゲームを出して
「あわよくば続編」
は見込みが甘いにもほどがあるだろ。
(ダメなRPGほど続編示唆する傾向があるよな…)
というか、ゲーム自体に面白味もなく爽快感などなくただただ苦行のゲーム展開。
エンディングも微妙。
それで「別の場所で語りましょう」なんて出た瞬間。
「何が別の場所で語るだ!
冗談じゃない!
もう完全に断ってくれ!このゲーム!
頼むから語る機会なんて与えないでくれ!!」
っていうのが髭人のクリア時の素直な感想である。
ちなみに
発売の『シグマ商事』は後に『魔訶魔訶』を出し、コンシューマー事業から撤退。
その後『ケイエム企業株式会社』と名を変え創業者の資産管理会社となり
2000年にアルゼの傘下に入り、アドアーズ株式会社となった後、資本関係を解消。
開発の『クエスト』は…
(にしても『クエスト』?
ってか、『ドラゴンクエスト』っていうメジャーゲーを意識しているんなら
本家ドラクエ以上のゲームを作ってくれや…)
『クエスト』自身は
2002年6月19日に『スクウェア』にソフトウェア事業を譲渡し、
後に解散となっている。
『スクウェア』に譲渡って…
1998年に同社から発売した『ブレイヴフェンサー武蔵伝』とかぶる…
こりゃもう永久に出ねぇな…こりゃ…
でも…
上記の本作開発の『クエスト』が『スクウェア』に事業譲渡されたって件についてだけど…
2003年4月1日に『スクウェア』と『エニックス』が合併してんだよな。
って事は…
ドラクエ側に『クエスト』や本作『ムサシ』の魂は
どっかで根付いるだろうって事で悲願達成って認識でええんじゃなかろうか?(テキトー)
個人的には、安易に続きありますって感じで終わらせるよりちゃんと着地させろよ。
宙ぶらりんで放置されるキャラクターなんてのは可哀想過ぎるわ。
本作は旅に出たけどそれからの話はないって事だから実質、
「ムサシ達のその後を知る者はいない」
という消息不明エンドだな…
単純に『ガジロウ』倒して女にもててデレデレしている所を『おつう』にバレてボコられるエンディング
で、良かったんじゃないかねぇ…
どっかの和製RPGに対して
「誉める所に『エロすらない』って言ったけど、
じゃぁ、それを真に受けてこのゲームにエロを入れたら
今度は誉める所が『エロしかない』って言われるのがオチ」
って言っていたっけ…
まさに本作の事じゃないか…
エロすらないRPGを取るのか…
エロしかないRPGを取るのか…
どちらが好みかどうかはプレイヤーに委ねられるところである。
髭人は両作の地獄のエンカウント率のせいでどちらも遠慮したい…
でも、奇しくもというか何気に両作は共通点多い。
敵は一匹だったり、背景が変わったりエンカウント率が馬鹿高いのに低下する手段がないとか…
そんな極めて低劣な所で競い合わなくたっていいのに…
でも、良さが「エロしかない」って言っても画像1枚じゃねぇ~。
少ないわ。
和製RPGで女湯なんてサービスシーンがあった「桃太郎伝説」だけど
「桃太郎伝説」の場合は面白いゲームの中で
サービスシーン『も』あったってのに意味があるのだが
このゲームで推せるのは1枚のサービスシーン『しか』ねぇ…
繰り返すけど本作のいい所と言えば上記の鯉姫関係のお色気要素ぐらい。
どうも本作の「ムサシ」はスケベという設定らしく
元々の旅の目的が女の子にモテるためだったという事だったり
祈祷師の脇にいる2人の巫女服の踊り子に話しかけると
踊り子A「踊り子さんには触らないでください。Hなぼうやね。めっ!」
踊り子B「スリーサイズ?それは秘密」
などと言われるのでゲーム中の『ムサシ』無言だがこのように言っていると思われる。
(髭人の妄想である)
「デヘヘ~。お触りお触り~」
と、言いながら踊り子に触ろうとしたり
「お姉さんのスリーサイズ教えて~」
などと言っていたと思われる。
『クレヨンし〇ちゃん』レベルやんけ…
しかし、『おつう』と祝言を挙げるなんて話が出ていたって事は許嫁って事だよな。
そんな許嫁を持ちながらぎゃるにモテたいって…
本命をキープしつつ、遊びたいって感じなのか?
キャラとしては人間味があるといえるのかもしれんが
主人公としては不適任じゃなかろうか?
いくら「宮本武蔵」本人ではないとは言え、2代目という設定。
『エロムサシ』なんて蔑称つけたら
剣豪の「宮本武蔵」ファンから反感を盛大に買う事になるだろう。
もはや八方塞がりだな。このゲーム…
さて…
冷静になってみれば『エロ』に突っ走れとかしょーもない話が続いてしまったな。
最近どこかの「刃牙道」で出て来た『宮本武蔵』編らしく本作と共に消えるとしましょうか?
ちゅど!!