土壌改良基本は中和
自然に優しくし、感謝をして畑(土壌)を労わってあげないと、それに見合った恵は得られません。きれいな花や美味しい野菜を収穫させてもらったら、お礼肥料も必要です。
さらに大切なことは、一部の葉菜類(ホウレンソウ・キャベツ・アスパラガスなど)、根菜類(ビーツ、ニンジンなど)、果菜類(キュウリ、トマト、カボチャ、豆類の一部など)を除いて、一般的に、多くの野菜は、弱酸性~中性を好みます。従い、土壌のpH(水素イオン濃度指数 )に注意し、新しく何かを植えるときは必ず中和してから畑を使用するようにします。
さらに大切なことは、一部の葉菜類(ホウレンソウ・キャベツ・アスパラガスなど)、根菜類(ビーツ、ニンジンなど)、果菜類(キュウリ、トマト、カボチャ、豆類の一部など)を除いて、一般的に、多くの野菜は、弱酸性~中性を好みます。従い、土壌のpH(水素イオン濃度指数 )に注意し、新しく何かを植えるときは必ず中和してから畑を使用するようにします。
そこで、その土壌改良の基本である中和に使う石灰について勉強しましょう。
何故酸性だといけないの?
でもその前に、何故土壌が酸性だといけないのか知っていますか?
野菜は、根酸と呼ばれる酸性の物質(水素イオン)を自らの根から出し酸で土を溶かして栄養を吸収しているのです。(人間でいう胃液や消化液のような役目をし、これをイオン交換と言います。それが収穫後に土壌が酸性になる原因にもなっています。)
ところが、水素イオン濃度が高い、すなわち酸性やアルカリ性に傾き過ぎてる土壌では、野菜の根のイオン交換が上手くできないために生育が悪くなってしまいます。野菜を収穫した後では、多くの土壌が酸性に傾いているため、中和が必要になります。
2日に一度これ以上の収穫、食べきれないのでジャムにして保存します。
土壌改良の基本的な手順(有機栽培の場合)
① 天地返し(土の耕し)
植えるものにより、掘り起こし深さに配慮します。
植えるものにより、掘り起こし深さに配慮します。
(特に大根、人参、ゴボウなど根菜類には注意)
② 土壌改良剤のすき込み
腐葉土・牛糞・もみ殻くん炭・ピートモス・バーミキュライト・バークなど肥料分を含まない堆肥を混ぜ、土をふかふかに根を張りやすいようにします。
③ 石灰を散布
土壌の中和のために苦土石灰・消石灰の使用。中和には苦土石灰の方が間違いがなくていいでしょう。時期は、植え付けの1~2週間前。
④ 肥料の散布
有機栽培の場合は、発酵鶏糞を使用。近くに民家が無ければ、単なる乾燥鶏糞でも構いません。時期は、植え付けの1週間以上間にしましょう。
② 土壌改良剤のすき込み
腐葉土・牛糞・もみ殻くん炭・ピートモス・バーミキュライト・バークなど肥料分を含まない堆肥を混ぜ、土をふかふかに根を張りやすいようにします。
③ 石灰を散布
土壌の中和のために苦土石灰・消石灰の使用。中和には苦土石灰の方が間違いがなくていいでしょう。時期は、植え付けの1~2週間前。
④ 肥料の散布
有機栽培の場合は、発酵鶏糞を使用。近くに民家が無ければ、単なる乾燥鶏糞でも構いません。時期は、植え付けの1週間以上間にしましょう。
理想的には、その後ひと雨降ってからの植え付けが好ましいと思います。
石灰の種類
石灰肥料について
一般的に、殆どの野菜は、弱酸性~中性を好むのは上記の通りで、休耕地やこれまで野菜を生育させてきた酸性が強くなった土壌では、野菜の根が傷みリン酸を吸収しにくく、野菜にとっては良い条件になりません。逆に、アルカリ性に傾くと、ミネラル分のマグネシウムや鉄などの吸収が妨げられ、野菜の育ちが悪く味も落ちます。 さらに、病虫害も出でやすくなります。
そこで野菜を植える少なくとも1~2週間以上前(天地返しをし、肥料を混ぜ込むときでもよい)に、石灰を適量散布して土壌 PH を中性にします。
ところが、ホームセンターに行くと石灰にもいろいろあり、生(せい)石灰、苦土(くど)石灰、有機石灰と大きく3種類あります。どれがいいのか迷いますよネ?
① 生石灰
生石灰は「せい石灰」以外に「き石灰」とも呼ばれ、水を加えると発熱して高温になる性質から園芸には不向きです。
石灰石を粉砕して重質炭酸カルシウム(CaCO3)をつくり、それを炉で焼いて生石灰(CaO)をつくります。昔はカーバイトランプで夜釣りなどの明かりに使っていました。
消石灰(=水酸化カルシュウム:Ca(OH)2)といものもあり、生石灰に加水して消化・熟成させたものです。 生石灰ほどは高温になりませんが、目に入ると失明する恐れもあり、風のある日はもちろん、幼児・ペットのいる環境では使いづらいので、ホームセンターでも殆ど売っていないと思います。
石灰の種類
石灰肥料について
一般的に、殆どの野菜は、弱酸性~中性を好むのは上記の通りで、休耕地やこれまで野菜を生育させてきた酸性が強くなった土壌では、野菜の根が傷みリン酸を吸収しにくく、野菜にとっては良い条件になりません。逆に、アルカリ性に傾くと、ミネラル分のマグネシウムや鉄などの吸収が妨げられ、野菜の育ちが悪く味も落ちます。 さらに、病虫害も出でやすくなります。
そこで野菜を植える少なくとも1~2週間以上前(天地返しをし、肥料を混ぜ込むときでもよい)に、石灰を適量散布して土壌 PH を中性にします。
ところが、ホームセンターに行くと石灰にもいろいろあり、生(せい)石灰、苦土(くど)石灰、有機石灰と大きく3種類あります。どれがいいのか迷いますよネ?
① 生石灰
生石灰は「せい石灰」以外に「き石灰」とも呼ばれ、水を加えると発熱して高温になる性質から園芸には不向きです。
石灰石を粉砕して重質炭酸カルシウム(CaCO3)をつくり、それを炉で焼いて生石灰(CaO)をつくります。昔はカーバイトランプで夜釣りなどの明かりに使っていました。
消石灰(=水酸化カルシュウム:Ca(OH)2)といものもあり、生石灰に加水して消化・熟成させたものです。 生石灰ほどは高温になりませんが、目に入ると失明する恐れもあり、風のある日はもちろん、幼児・ペットのいる環境では使いづらいので、ホームセンターでも殆ど売っていないと思います。
② 苦土石灰
最も一般的に家庭菜園で使用されるのが、苦土(マグネシウムのこと)石灰のことです。
「ドロマイト」と呼ばれる岩石を使いやすくなるように粉状や粒状にした肥料です。従い、主成分は、炭酸カルシウムと酸化マグネシウムです。
③ 有機石灰
牡蠣殻や貝殻を焼いて粉砕したものです。上記2種類の石灰と違って、効果が緩やかなのが特長です。従い、石灰を使用するタイミングを気にせず使用することができ、家庭菜園初心者の方には失敗がないかも知れませんが、効果が・・・?
この他にも、最近は土壌の酸性を矯正する資材としてあり、「もみ殻くん炭」というものがあります。正にもみ殻をそのまま燻(いぶ)して炭にしたものです。肥料ではありませんが、アルカリ性でもあり牛糞に混ぜるもみ殻同様の効果を備えた土壌改良剤として利用できます。
2回にわたって完全無農薬・有機栽培の入門基礎知識をお届けしましたが、要は冒頭で記したように自然への労(いた)わりと感謝の気持ちがあればできることです。お礼肥料も施さない方には、それなりの恵みしかありません。
人間の世界も同じで、他人を不幸に陥れる方は、その何倍もの恨みをかって自分だけが幸せにはなれないものです。
本日もご来訪いただきありがとうございました。
スマホでどうぞ
土壌の中和のことは、野菜作りの基本の基ですが、最近、???の事があります。ほうれん草は酸性ではうまく育たないので、これでもかというくらい石灰を入れていました。ところがある年、勘違いをして石灰の代わりに大量の堆肥(自家製、乳酸菌が主なのでかなり酸性)を入れて、そのままほうれん草の種を撒きました。すると、それまでとは比べ物にならないくらい良く出来ました。以来、この方法でやっています。
連作の鬼、教科書ヤブリの遅生でした(^^;
行いは自滅する。
学びました。
「連作の鬼、教科書ヤブリの遅生」さん、実は私もこの道は専門家ではありませんが、メチャメチャ守備範囲の広い「雑学highdy」の情報では、最近の研究で「日照時間の短い冬場の野菜には、有機堆肥が大変効果的で、酸性大敵と言われるホウレンソウが化学肥料に比べて大幅に収量アップすることが判明しています。
「連作大敵」と言われる野菜作りも、遅生さんの場合は、何か一般的な方法と異なるものがあるのかも知れません。発明好きの highdy はそのような小さな着眼点の発想が気になります。
多くの初心者が失敗する有機堆肥づくりでは、未完成堆肥を使っているケースが多いです。
堆肥ができる発酵段階に大きく4~5の工程がありますが、初めの糸状菌(カビ中心)の状態では、わざわざ病原菌を畑に投入するようなもので、野菜に病気を植え付けているようなものです。
家庭菜園も、PC技術同様奥が深くて勉強し始めるとキリがありません。
自然は偉大なる教師で、常に私達に学びを教えてくれます。
自然に逆らうことはできません。征服しようと思うと危険を伴います。上手に感謝をしながら利用する道を選ぶべきだと思います。
人の道も同じで、自分だけが正しいと思う行動も、他人から見ると桁外れ間違っていることもあります。
争って双方が利益になることは、どんな場合で決してありません。人のフリを見てわがフリを直すのが最も賢い学びであり、正しいか否かは第三者が判断しているものです。
三人とも私の人生の師と思わせていただきたいと思いました。これからもいろいろご教示くださいますようお願い申し上げます。
他人にはどんな人(反社会勢力の人、路上生活者となっている人など)にも、学ぶべき点はあるものです。
子供でも、自分が子供目線になってみれば、ハッとするような学びがあります。
ここに書いた基礎知識をベースに、もっと掘り下げれば「土づくり」は生物(植物)の命の営みを知れば知るほど奥が深く、数日あれば数10ページ以上の小論文が書ける程のネタや知識(情報)はありますが、ここは園芸サロンでもありませんので、ほどほどに・・・。