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渋柿なら「平核無柿」の冷凍品が最高!

2021年11月27日 | 雑学知識



渋柿の食べ方
 柿の品種は代表的なものだけでも多いですね。でも、渋柿を美味しく食べるには、一般的に生食の場合は渋抜きをし、乾燥させる場合は干し柿にしてそのまま、または各種加工をして食べます。
柿渋はポリフェノールの一種である水溶性のタンニンが渋いわけで、これを口の中で溶け出さないようにしてしまえば、渋みの無い柿になるのはご存じの通りです。



生柿の渋抜き法は沢山あり、代表的なものは炭酸ガス法アルコール法ですが、他にぬるま湯法エチレンガス法海水法など、早い話、柿を窒息させればよいわけです。渋抜きの原理はすべて同じです。
一般的に果実は根から栄養が吸収できない状態、つまり収穫すると、その後は皮膚呼吸によって生き延びようとし完熟方向へ進み、熟しきれなくなると腐敗し始めます。
干し柿の場合も、表面が乾燥して皮膚呼吸ができなくなると、果肉内にアルコールができ、それがアセトアルデヒドになりタンニンと結びつき、タンニンはあるのに渋みを感じなくなります。

タンニンの活躍
 組織や血管などを縮める収れん作用抗酸化力を持つので動脈硬化を防ぎ、生活習慣病予防にも効果があるほか、美容効果もあります。タンニンを含む赤ワインの方が熟成時に酸化を防ぐ効果があり長期の熟成にも耐えます。江戸時代には女性が既婚を示す「お歯黒」にも使われていましたが、虫歯予防の効果もありました。柿渋(タンニン)は防水効果もあり、蛇の目傘や渋うちわ、染めの型紙にも使われています。最近では、ウイルスの増殖抑制効果も注目を集めています。(コロナはまだ確認されていないようですが・・・)

平核無柿
 渋柿にもいろいろありますが、平核無柿(ひらたねなしがき)という「種無し柿(渋柿の一種)はほぼ全国にあります。東北地方を旅行した経験から甘柿栽培の北限は、山形県から宮城県辺りのようですが、道南の地域でも柿が育つようです。
「種無し」と言われますが、厳密には実ができた時に小さな種はあり、実が成長するにつれて消えてしまいます。
原産地は新潟県で「おけさ柿」と言われるものですが、それが山形で「庄内柿」として生産されていたが明治時代に全国に広まったもので、いまや和歌山、山形、奈良など各地でそれぞれの名前を付けて生産されています。
炭酸ガス(個人の場合は通常ドライアイスを使用、1日程度で完了)で抜くと、風味・甘みは若干落ちますが鮮度が良く、皮を剥いて冷凍にすると長期保存が可能になります。
その他の方法(4日~1週間以上)では、風味・甘味は確保されるものの冷蔵保存した場合でも日持ちがしません。沢山ある場合は、冷所または冷蔵保存しておき、何度かに分けて渋抜きをしながら食べていきます。


平核無柿を凍結したものをデザートに・・・

平核無柿の冷凍品が最高!
 特にお薦めなのが炭酸ガスで渋抜きをした平核無柿の冷凍品を冷蔵庫で半日程度自然解凍をし、暖かいお部屋で大きめにスライスしたものを食べるのは格別です。
昔のコマーシャルに「暖か~いお部屋で、冷た~い○○ピス!」なんてありましたね。(古過ぎたかな?)シャーベットのようにしてもいいですね。
highdy 家では、正月用のデザートにブドウの「巨峰」や「平核無柿」、自家栽培のなどを冷凍保存することが多いです。






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4 コメント

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私には「果物の王様」なのです。 (fumiel-shima)
2021-11-28 12:04:36
highdyさん、こんにちは。

『果物の中では柿が一番好き』『柿は果物の王様』などと誰憚ることなく言い続けて何十年・・そんな私は固いものをそのまま「カポッ、カプリッ」と齧るのも好きですし、干し柿も、さらし柿も熟し柿も全部好きですが、柿の品種や効用効能などについてわかっているつもりでも実際にはよくわかっていないのです。
干し柿を冷凍保存しておいて解凍して食べたりはしますが、冷凍したことはほとんどありませんでした。
highdyさんのシャーベットという言葉で10年ぐらい前に一度熟した大きいものを冷凍した後、切って食べたことを思い出しました。
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色んな種類があります (屋根裏人のワイコマです)
2021-11-28 19:25:07
柿の木は・・今や色んな種類がありまして
最近は、若いうちから甘柿が主流になって
硬い柿を好む人、柔らかい熟し柿を好む人
それぞれですね・・
今年は、たぶん干し柿にするほどは採れない
山の柿をとってくればいいのですが・・
山の境界用の木なので、美味しくありません
毎日一個ずつ食べても・・今年いっぱいくらいは
食べられるはず・・その頃には干し柿も食べられるでしょう
冷凍はあまりしません、冷凍する前に食べ終わって
しまいます *\(^o^)/*
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柿の好きな方は多いようです。 (highdy)
2021-11-28 20:31:10
fumiel-shima さん

Shima さんのように『柿は果物の王様』とは言わなくて、柿の好きな方は結構多いようです。特に、私もそうですがぐじゅぐじゅに熟した柿が好きな方は、総じて柿好きですね。
ちゃんと渋抜きしたもの(晒し柿)を冷凍しても美味しく食べられますが、シャーベットで食べるには、やはり熟し柿を凍結したものが最高ですね。
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昔を思い出しました! (highdy)
2021-11-28 21:14:04
屋根裏人のワイコマです さん

柿の木は本当に種類が多いですね。先人達の苦労の結晶でしょうね。
ワイコマです さんのところには、沢山の柿があって羨ましいです。
種類で思い出しましたが、小学校3年生の頃の秋の運動会シーズンに、青いミカン(今考えれば多分”早生品種”だと思いますが・・・)と少し早い収穫と思われる青い柿がありました。薄緑色の固い柿ですが、中身は薄い黄色でほんのりとした甘さがあり、当時は食べるものが少ない時代だったのでとても美味しく感じました。
約40年後にマレーシアに出張した時、露天商から買って食べたマンゴーに外観は緑色なのに中身はまっ黄色で美味しいものも同時に思い出しました。
(すみません、老齢者は直ぐに昔話をして・・・我ながら呆れます。)
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