天国からの手紙

愛よ届け

千葉在住の家族へ

2020年11月28日 17時32分57秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                    

僕は千葉県に住んでいました53歳男性です。

死因は骨髄神経変形性による血液異常を引き起こす病気で

痛みに耐えかね自ら命を絶ちました。

家族には申し訳ないことをしたと思い、詫びの手紙を書きます。

 

苦しませてすまない

皆が病気と向き合い、必死に支えようと思ってくれていたこと

非常に有り難く思っています。

完治が難しい病気だと分かったときから、子供達も協力して生活を支えてくれた。

何より妻の支えが無ければ、とうの昔に生きる希望を失っていた。

痛みを訴える僕を、夜な夜なさすり続けてくれた。

子供達の父親として義務を果たせない僕を「傍にいるだけで良い」と励まし続けてくれた。

家計の面でも、働きに出て支えてくれた。

君がいなければ一日足りとて成り立たなかった。

優れた妻、母親も立派にこなしてくれた、君は完璧だった。

弱かったのは僕だ、日に日に思い通りに動かなくなる身体と

突然襲ってくる痛みに、不安と焦りが募り自暴自棄になってしまった。

生きていたとしても介護に苦しめるだけ、それならいっそと間違った選択をしてしまった。

例え数年間生き長らえようとも、寝たきりで生き続けたくは無いと思ってしまった。

働くことが出来ない身体に嫌気がさしてしまった。

君が僕のことを理解できないと憤慨する気持ちは分かる、

子供達のことを考えてくれなかったと憤るのも。

すまなかった

自分勝手な結論に終止符をつけてしまい、申し訳なく思う。

子供達の心の傷になると思わず

いや、やはり自分のことだけしか考えられなくなっていたのだ。

詫びるしか出来ない父を許してくれとは言えないが、

子供達を大切に思う気持ちは少しも変わらない、それだけは信じてほしい。

至らない父で苦しませてごめんな

言えた義理では無いが、どうか母さんを支えてあげて下さい。

三人の幸せを祈っています。

 

                      2020年10月 没

                      2020年11月28日 記

                    

 

 

☆お読み下さった方へ

    

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

    

 


大阪の男性からご家族へ

2020年10月27日 16時29分06秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

                      

私の名前は河野と申します

出身は石川県で終の棲家は大阪です。

年齢71歳・男性です

今はもう離れなくてはならなくなった妻と娘に別れの手紙をしたためます。

 

一家の大黒柱を亡くし、これからのことを考えると不安がよぎるのは仕方ない

さほどの蓄えも有るでは無し、老後の行く末を案じるのも分かる

けれどね、その不安を娘に投じてしまうと娘の精神にも影響が及ぶ

娘も懸命に働き、今を生きるのに精一杯だ

先の不安は一旦置いておいて、近所の仲間とサークルを楽しんでみないか

今は便利な時代だ、趣味の小道具も安価に手に入りやすい

そういうサイトで共通の趣味を持つ人と交流をしてみるのもいい

直接会えなくても、一人の寂しさは紛れるはずだよ

一日のうち、まずは一つ楽しみを探してみる、そこから始めてみてはどうか

不安に駆り立てられるときがあったとしても、一つの楽しみが救いになってくれる

そうして少しずつ笑顔を取り戻してくれると嬉しい

俺もお前も高齢者だけれども、生きている内は可能性は在る!

無理だと諦めてしまう前に一歩踏み出してみな、思いの外やれることに気づくよ

娘に人生を楽しむ見本になってやりな

俺が居たから君は俺に花を持たせるように生きてきた、本当は何でも出来る人なんだ

人生これからだよ!

 

娘へ

恐れずに、過信せずに、自分に訪れるのは幸運だと信じ込む

そんなふうに心の芯に据えてみなさい

大概のことは乗り越えられる

父から娘へ最後のアドバイスです。

 

                       2019年6月 没

                       2020年10月28日 記

                

 

 

☆お読み下さった方へ

    

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

    


滋賀県出身女性より名古屋に住む家族へ

2020年10月03日 12時47分08秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                    

私は滋賀県に生まれ、嫁いで名古屋に住んでおりました

主人は60歳、私は58歳、長女は31歳、次女は28歳の四人家族です

家族へ別れの手紙を残します

 

主人へ

平均寿命より随分早くはあったけれど、病気では致し方ないと私は納得して

おりますので、心配しないで。

これからあなたが一人の時間を上手に過ごせるか、そちらが心配です。

別れの寂しさに心が落ち着いたならば、趣味を見つける事をお薦めするわ

ようやく仕事が定年を迎え、少し身軽に働けるのですもの、これからは

チャレンジしてみたかったことを思う存分楽しんでね。

得意を活かして幅を広げるのもよし、まだまだ人生を楽しめるわ

娘達の子育てが一段落するまでは、頼りにされるのだから

落ち込んでばかりも居られないわよ、お祖父ちゃんの役割はとても大切。

私がしてあげられなかった分、あなたに託すわ

親となり普通の暮らしが出来ました、あなたのお陰です。

普通て凄いのよ、当たり前の生活が出来続けたことは、

日々のあなたの努力があったからこそ、子供達が幸せであるのもあなたが

しっかりと家族を守り、家族の大切さを示してくれたから

ありがとう、お父さん

ありがとう、あなた

私も幸せでした。

 

娘達へ

もうあなた達はしっかりと自分の人生を歩んでいます

それだから今更母が教えられることなどないのですが、

子育ての先輩として、いくつか伝えておきます。

子供が成長するにつれて、悩む事も増えたりするけれど

一人一人の個性を尊重して、伝えてくる言葉に耳を貸して

真剣に受け止めてあげられたならば、親と子の絆がしっかりと出来る。

そうすれば子供は安心して、悩みながらも外の世界に向かえる

どんなことがあっても自分を受け止めてくれる場所がある、

信頼と安心を与えるのは親の役目とも云えるかもしれない。

子供は自分の理想像ではなく、一人の独立した個

それを忘れずに育てていけば、彼や彼女達は自分を大切に思える人間に育っていくわ。

事あるごとに悩みを聞いてあげられないから、伝えておくわね。

いつもあなた達を応援している

大切な娘達

どうか健やかでありますように。

 

                   2020年5月20日 没

                      10月3日 記

                  

 

 

☆お読みくださった方へ

    

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

    

 

 


神戸市在住90歳の母より

2020年09月08日 20時59分45秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                      

 

私は神戸市に住んでおりました

できうるならば、大切な息子へ手紙を届けていただきたい

移動が厳しく、お忙しいのは承知の上でもお願いしたい心境です

諦めての公開です

 

F君へ

私の入居していた施設では面会も出来ないで、5か月弱が過ぎました。

命を守るという選択の上では致し方なき事、頭では分かるけれども

心情としては複雑な思いがよぎります。

けれどね後悔はしなくてもいいの

自宅での介護など私も望んでいた訳ではないのだし。

看取る時間も与えてもらえないと恨むこともできない

心の行き場がなく苦しんでいる貴方を見るのが忍びない

苦しまないで、母はね貴方が自身を責めているのを見るのが哀しい

一方で、なんと心優しく母思いの素晴らしい息子だろうと

誇らしい気持ちにもなります。

母のことを想い悩んでくれるのは有難いけれども、母は大丈夫!

貴方の心からの哀悼の意を感じているのだもの

少しも寂しさを感じてはいないのです。

いいですか、貴方のその気持ちが母を安らかに逝かせてくれたのです

ですので貴方は立派に親孝行をしてくれました。

すぐに理解して納得しなさいというのでもないけれど

貴方が私を想い悩んでくれるように、私もまた貴方を心の底より想う

老いた母ではあるけれど、息子への愛情は少しも色あせることなく続きます。

想いをくみ取り、自身への責めを止めてくれたら嬉しく思います。

 

                       母より

                       2020年8月26日没

                          9月 8日記

                      

 

 

☆お読みくださった方へ

    

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

    


神奈川県の男性よりご家族へ

2020年08月25日 16時35分57秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                  

私は向坂と申します

スキューバダイビングが趣味でよく江ノ島や石垣島にも行っていました

神奈川県に住んでおり仕事は東京都内に勤務の54歳男性です

 

家族へ

 

先ずは娘達へ

大学生の娘へ 

卒業を間近に控え、就活にも力を入れて頑張っている娘の努力に、

父は力になってやれないのがもどかしい

この時勢では心配にもなるだろう、しかし新たな需要も産まれる

視野を広く持って企業を探すのも一つの手立てだよ

今の地から離れても、楽しめたりやりがいを見出せる職種に着けるよう願っている。

一番の希望ではなくとも、やりがいは見出せる

職場に苦手な人が居ても、心通わせられる人もいるものだ

諦めなければ、協力者も現れる

社会に出るとはそういうこと、色々なタイプの人と付き合いながら

自分の仕事をこなしていく。報酬で生活や余暇を楽しめるようになれば

君はもう立派な大人の社会人。

落ち込むこともあるだろう、人格を否定されたような気分になることもあるだろう

しかし君の価値はいささかも変わることはない

君は自慢の娘で、家族の大切な大切な人。いついかなる時も大事な存在

心の中心にこの想いを置いて生きて下さい。

 

長女へ

これから出産を迎える君の不安は如何ばかりかと思う

万全の準備をしているのだ、絶対に丈夫な子が産まれる

健康な子が無事に産まれているイメージを持って、出産に挑むといい

明確なヴィジョンはその未来を引き寄せる力がある

だから父は”絶対に丈夫な子が”と言い切った

君も孫も無事で喜びに包まれている光景を私は観ている

父や母の初孫、それは楽しみでならない

直接抱くことは出来ずとも、楽しみで嬉しいことこの上ない

大丈夫だよ、心安らかにその時を待てばいい。

 

妻へ

私がこの世を去ってから既に5ヶ月が過ぎようとしている

家族を守りながら、私の葬儀やらで体力も気力も疲れているね

無理しないで出来るだけ休む時間を作って、体力の回復を図ってくれ

初孫の準備や卒業後の事などで気を揉むことも多いだろうが

今を乗り切ればグッと楽になるよ

好きなことに没頭して残りの人生を歩んでほしい

友人も多い君のことだから、余計な心配はしないようにする

フットワーク軽く人生を楽しんで

楽しめた体験を後日聞かせて欲しいものだ

これまで世話になりました

20数年という年月を共に過ごし、子供達を共に育てた日々を懐かしく思う

一足先に旅立った私を許してくれ

どうか命つきるその日まで人生を楽しんで生きて下さい。

 

                  2020年3月末 没

                     8月26日 記

                       

 

 

☆お読みくださった方へ

    

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです