天国からの手紙

愛よ届け

尾道の家族へ

2019年12月22日 17時21分44秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                               

大阪勤務 47歳 男性

尾道に居る家族へ

 

親父へ

心筋梗塞に気を付けて、無理はあかんで

おかんが一人になる期間を、出来るだけ短くしてあげてや

一日でも長く、長生きしてや

親より先に逝ったもんが何言うて、怒らんでな

出来れば俺も親父たちを看取るまで生きたかったけど

こればかりはしようがない

運転中も気いつけて

姉兄妹の内、一人でも同居していたらここまで言わんのやけど

それから俺の荷物な、大阪にある物は処分してくれていいから

マンション引き払うのも一仕事だから、兄妹にやってもらってくれ

 

だんだん居なくなった実感が湧いてきて、寂しがるだろうから

おかんを気遣ってあげてな

逢いたくなれば、俺が逢いに来てる

墓に居るわけじゃない

もっと自由で素晴らしいところ

命ある限り、二人で仲よう

こっちはこっちで楽しゅうしてる

後顧の憂いなく、今を満足いくまで生きてな。

 

 

姉兄妹へ

おかんへはあえてメッセージを残さないでおく

これ以上泣かせてしまうのは、望まない、寂しがるのはわかっちゃいるけど

 

不出来な弟の最後の頼みと思い、聞いてくれると嬉しい

一番は親の今後の事

二番は遺品整理の事

三番・・・俺には彼女が居て、彼女が望むようであれば、望むだけの思い出品を渡してほしい

彼女は俺を支えてくれた、大事な人

よろしく頼むわ

姉ちゃんは子供の事やで時間も取れんだろうけど

兄は家族や仕事もあろうが、そこは長男として頼りにしとる

末っ子、和ませてやってな

これらの事、よろしくお願いします

それでは皆の健勝を願い、別れの挨拶とします。

 

                               2019年10月28日

 

                               

 

 

 

☆お読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

       


息子から長野に住む両親へ

2019年12月18日 15時11分42秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                               

大垣と申します

出身地、長野県

年齢38歳男性

2019年9月没、病死です

 

お父さんへ

 

後悔することないさ

何処であれ、完治するのは難しかった

人には寿命がある、同じ病気でも完治する人がいて、治らない人もいる

僕のは難しかった、それだけだ

だから、もっといい病院へ行かせていたらと自分を責めないで

父さんは、良くしてくれた

精一杯、尽くしてくれた

お礼を言うことはあっても、不服なんてあろうはずがない

どうか父さん、僕の分まで美味しいもの食べたり、好きな事して

命ある限り、人生を謳歌して

息子からの願いだ。

 

母さんへ

 

毎日毎日、病院の看護お疲れ様でした

僕が言うのも可笑しな感じかな

だが労いたい

疲れたろう、見送りまで長い時だった

今、疲れが出て、体も心も沈んでいるから十分休息を取って

無理しないで、躰を大切に

二人仲良く過ごして下さい

当然の事として受けていた、二人からの愛情に只々感謝し

受けた恩を忘れません

息子で在れてよかった

簡潔な手紙ですみません

叶うことなら、この想い直接伝えたかった

それでは、二人とも達者で居て下さい。

 

                            

                                  

 

 

 

☆お読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      

 


福岡に居る息子へ

2019年12月02日 22時48分44秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                            

 

井上と申します

出身地は福岡県早良区です

享年57歳

 

息子へ:

父さんが息子へ残せる最初で最後の手紙だ

成人したとはいえ、子供のように無邪気さを持っていて

そこが良いところでもあるのだが、大人の世界は純粋では無いゆえ

大人の世界の荒波に、これからぶつかって往くかと思う

その都度、アドバイスすることは叶わぬが、

これから述べることが、生きていくうえで参考になればと願う

 

仕事先で理不尽な先輩に出会ったとしても、数年の内の約三分の一にも満たない

わずかな時間で、世界には色んな考えをする人間が居ることを伝えてくれる

そういう立ち位置に居る人なんだと思えば、その人への蟠りも薄れはしないだろうか

長寿ではないが、父さんの人生にも幾度か出会ったことがある

蟠りを抱えれば抱えるほど、付き合いが長くなった

役割と気付き始めると、すばやく通り過ぎていった経験がある

 

人生を過ごしていると、恩師にも出会うし、反面教師のような人とも出会い、

親切な人そうでない人、様々な出会いを通して、豊かな価値観を育んでいくのだと思う

理解出来ないと感じた時には、この人は自分に何をもたらしてくれているのか

と、発想を変えてみるといい

観えてくるものが有るだろう

 

困った時は、一人で立ち向かわなくていい

叔父さんや恩師に相談して、協力を頼むといい

乗り越える方法や力を貸してくれる

一人で何もかもを背負う必要は無いのだから

 

長くなったが、これからもE(息子)を見守っている

応援しているよ。

 

                                   2019年5月

 

                              

 

 

 

☆お読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです