天国からの手紙

愛よ届け

心の底から

2020年12月28日 22時00分52秒 | 天国からの手紙

個人からのメッセージです。

 

                  

僕は東京都杉並区に住んでいました、K・Tといいます。

僕は享年52歳、家族構成は妻と24歳になる長男、そして次男がいます。

死因は糖尿病から合併症を引き起こし肺血症で力尽きました。

上の息子はバイトをしながら自分が生涯をかけられる物を探しています、

次男は大学3年生、小遣いは自分で稼ぎ大学生を謳歌していました。

大黒柱とはいえ、妻も正社員で働いておりますので、家計は安定している方です。

それなのにわざわざメッセージを残すほどなのかと思われるでしょうが、

どうしても詫びておかなければならない事がありまして、伝えております。

 

既に承知で憤慨していることを承知している。

どこから謝れば良いのか悩む、僕という男は我が儘で欲張りでありました。

大切な人が一人居れば良いものを、我が儘にももう一人大切な人を創ってしまった。

そこを諦めなければと、何度も何度も自責の念から、手放すべきで在ると

自身に言い聞かせていたが、とうとう出来ずに終わってしまった。

そちらの家族を造ることは人道にも反する行為で、

何よりも君を傷つけ悲しませてしまい申し訳なく思う。

手を引こうとするのが二歩遅く、血を分けた子を放り出すことも出来ず

二重の生活を繰り返してしまった。

何を言おうと言訳にしかならず、悔いていることが伝わるとも思えないが

詫びずには居られない。自己満足だとそしられようと、そのそしりも受け入れる覚悟だ。

僕という人間の浅ましさが、死後露呈することが何より恐ろしかった。

罪は全て僕に在る

君には何の落ち度もない

喧嘩も罵りも死後では受けられずに狡く思うだろうが、罵られていた方がむしろ心は落ち着けていたであろう、そのくらい自責に苛まれている。

懺悔だけすれば赦されるなどと思うわけではなく、ただ心より謝りたい。

不快な思いを味わせてごめん

普通に家族を送り出すだけでも大変であるのに、ショックを与えてごめんなさい

負担をかけてごめんなさい

恨まれても憎まれても致し方ないと思う。子供達の呆れ顔が罪状の重さを知らしめる。

無責任にも早死にして申し訳なかった。

責任が取れないことを君に押しつけて悪かった申し訳ない。

自慢の夫で有り善い父親ではなかった事を皆に謝ります。

 

                        2020年2月 没

                           12月 謝罪文記

                    

 

 

☆お読み下さった方へ

    

このマーク内の紫文字は個人からのメッセージです

    

 

 



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