元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

脳の聞く機能を鍛えようと(何しろ脳は100歳まで成長する)、高木明啓著「私選111 クラシック音楽」のように、今まで聞いた事のないクラシック音楽やジャズなどを含めて、

2017-04-06 21:52:50 | 読書
脳の聞く機能を鍛えようと(何しろ脳は100歳まで成長する)、高木明啓著「私選111 クラシック音楽」のように、今まで聞いた事のないクラシック音楽やジャズなどを含めて、それぞれの分野ごとの音楽ベスト100を作成しようと思った。クラシックは範囲が広いからジャンル分けしないととても作れないし、歌謡曲、フォーク、ロック、Jポップ、演歌、映画音楽、イージーリスニング、ジャズなどとまあ音楽は数え始めたら幅が広い。そして、Amazonプライムミュージックで曲を検索して、プレイリストを作ってと、やっていたが、あまりに音楽は膨大過ぎて、とてもじゃないが出来ない。単純に気が向いた時に、楽しめばいいじゃないかと言う結論に至った。そして、その度に気に入った曲を、それぞれのプレイリストに追加していけば、そのうちに出来るだろう。

林田 愼之助著「タオ=道の思想」

2017-04-06 21:29:16 | 読書
「茶碗の中の宇宙」展で、樂家の第十五代当主の吉左衛門さんが、講演の中で老子の「名無し、天地の始めには。名有り、万物の母には。」という言葉を引用して、芸術家は、誰でも名前の無いもの、要するに始めてこの世に現れる独創性溢れる芸術品を目指すと言っていたので、気になって老子の解説本である林田 愼之助著「タオ=道の思想」を図書館で借りてきた。
確かに老子は、「名無し、天地の始めには。名有り、万物の母には。」という言葉で万物の始まりを定義しようとしているが、なにしろ全ての始まりなので、まだ名前がない。そこで、これを「タオ(道)」と名付けたと書いてある。
また、彼の解釈によると「無為自然」という老子の思想は、スピノザの「神=自然」の考え方によく似ている。西洋哲学によく出てくる「超越的な力」を含んだ、この世の全てを作るものである。多くはこれは神の力であると呼び、西洋ではキリスト教であり、日本では仏であり神である。老子とスピノザとの大きな違いは、スピノザはこれを定義して幾何学的定理のような完璧な論理空間を持つ「エチカ」という倫理学をまとめたことである。中国は倫理学として孔子の「論語」で儒教としてまとめたが、老子はこういう倫理学を否定した。