元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

若尾政希著「百姓一揆」岩波書店 読了 「一揆は体制を変えることではなく仁政を求めた。仁政が回復すれば一揆は収まった。領主も百姓の生存権を保障することを自覚していた。」

2019-01-19 22:11:32 | 読書
若尾政希著「百姓一揆」岩波書店 読了
「一揆は体制を変えることではなく仁政を求めた。仁政が回復すれば一揆は収まった。領主も百姓の生存権を保障することを自覚していた。」
百姓一揆は階級闘争かと思っていた部分があったが、江戸時代の日本で、既に一種の社会契約論が実施されていたとは驚きである。
それが現代では一日八時間働いても、憲法で保障された最低限の文化的な生活が出来ない仁政の無い社会に落ちぶれてしまった。

2018ー2019METライブビューイングの4作目は「マーニー」。 現代オペラだけあって舞台は変わらずに、テンポよくいろいろな場面に入れ替わる

2019-01-19 15:29:55 | 芸術(美術展・映画・コンサートなど)
2018ー2019METライブビューイングの4作目は「マーニー」。
現代オペラだけあって舞台は変わらずに、テンポよくいろいろな場面に入れ替わる(事務所、パブ、実家などなど)。音楽もまるで映画音楽の様に、場面や出演者の心情を表現する。そのおかげで主役マーニー役のイザベル・レナードは、ほぼ出ずっぱり、それでも難しい楽曲を表現いっぱい歌い上げるのは、本当に素晴らしい!もうただただブラボーbravo!!アリアが少なかったのは残念。

またマーニーの4人の分身役が素晴らしい!彼女の言葉に出来ない内面を見事に表している。最初は何かと思ったけど、彼女の心を表現しているんだとわかった瞬間から、分身達の表情を見ていたから、複雑なスートーリも理解出来るようになった。


METライブビューイングのWebの紹介記事
「盗みを繰り返す謎の美女マーニー。彼女に惹かれた男が探り当てたショッキングな過去とは?あのヒッチコックが映画化したW・グラハム原作の心理サスペンスを、ジャンルを超えて活躍する鬼才N・ミューリーがオペラ化!冷たくも火花散る音楽が、怯え惑うヒロインの心の襞をすくい取る。美貌と美声のI・レナードは理想のマーニー。映画のようにゾクゾクとリアルなM・メイヤーの演出、50-60年代ファッションを再現するA・フィリップスの衣装も見逃せない。」

革命が起きた後の社会において生活を飾ることを楽しむ。我々はいまこそ、人生を飾るということ(人生の価値を高めていくということ)を真剣に考えていかねばならない

2019-01-19 08:46:48 | 読書

「モリスが言ったように、革命が起きた後の社会において生活を飾ることを楽しむ。我々はいまこそ、人生を飾るということ(人生の価値を高めていくということ)を真剣に考えていかねばならない。」(國分功一郎・山崎亮著「僕らの社会主義」より、山崎さんの言葉)

旧朝香宮邸のアール・デコの室内装飾を見た時に、この言葉を思い出した。