滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2018.02.11 比良山/コヤマノ岳・武奈ヶ岳

2018-02-11 13:37:09 | 比良の山
2018.2.11[大津ワンゲル道登山口07:57〜08:21大山口〜08:50青ガレ09:00〜09:24金糞峠09:25〜09:28金糞峠西側下の分岐〜09:31ヨキトウゲ谷入口の分岐〜09:44上林新道四辻〜10:24コヤマノ岳10:34〜10:38パノラマコース分岐〜10:42コヤマノ分岐〜10:51武奈ヶ岳10:53〜12:18広谷12:40〜12:45イブルキノコバ〜13:01八雲ヶ原13:04〜13:24北比良峠13:29〜14:22大山口14:27〜14:43イン谷口]

 道の駅「妹子の郷」7時半集合、S氏の車に乗り換えてイン谷口へ。国道からイン谷口間の道路に雪は無い。既に10数台駐車。
 きょうは当初の計画では坊村からロン場経由シャクシコバの頭から武奈ヶ岳の予定だったが、私の足の不調(親指付け根のガングリオン)もあり急坂コースは大事をとってやめておくことに。イン谷口からは特に計画なし。とりあえず金糞峠まで登って後のことはそこで考えようということにして出発。昨日の全国的なまとまった雨は、比良山上では雪だったのだろうか冷たい雨だったのだろうか、微妙なところで判断つかないのでスパイクアイゼンとスノーシュー両方を持って行くことにする。一眼レフカメラと交換レンズ、ペットボトル2本に保温ポットなどなど結構重たい荷物になってしまった。他の登山者に比べて私は荷物の量がなぜか多く重たいのだが、きょうはさらに多い。それでも以前は一眼レフと交換の広角レンズとマクロレンズ&三脚、それにハンドブックより大きな植物図鑑とキノコ図鑑などまでもをザックの中に忍ばせていたわけで、その頃に比べると随分と軽くなっているわけだが。
 車道はいてているがトイレ前の駐車場まで入っているクルマもあり。大山口付近から雪がちらつき始める。登山道は踏み固められ凍っている。青ガレ下でS氏はアイゼン着用。わたしは着けず。
昨日は雨かみぞれ、もしくは水分の多いベタベタした雪だったようでふかふかの新雪はない。麓の気象庁南小松観測所での昨日の気温は、天気が崩れていた日中は3℃~5℃の間。湿潤断熱効率で考えると標高100m上昇するごとに気温は約0.5℃下がるわけで、南小松観測所の標高90mから計算すると4℃の場合標高890mでちょうど気温が0℃になる。ほぼ金糞峠の標高。これが大陸からの寒波による場合はかなり高い確率で雪になるが、昨日のように南岸低気圧による場合(そういえば南岸低気圧のことを台湾坊主とは最近あまり言われなくなったなぁ)、南からの暖かい空気が紛れ込む層があることもあり、そこで雪は溶けて雨になったまま再び凍ることなく地上に届くこともあって、氷点下でも必ずしも雪になるとは限らないわけで、予報は難しい。ちょっと知識をひけらかしたわけではないが、そういうことなのでやっぱり昨日は雪ではなかったのかも。ハイ、そんなことはどうでもいいですね。先に進みましょう。
 青ガレ上に堰堤には大きな氷柱がぶら下がっている。このあたりから地面はカチカチになってきた。アイゼンを着けてない私は滑りやすいがストック頼りに金糞峠まで完登。アイゼン着けた方が快適で安全なわけだが、ザックの中から引っ張り出してこなければならないし、着けるのに手袋外さないといけないし、天性の邪魔臭がり性格がでてきてしまって、滑っても滑落するほどでもないしケガする事もないだろうし、ちょっと余分な体力を使うだけなので、まあいいやとなってしまうのである。ハイ、これダメですね。みなさんこれ悪い例です。真似しないでください。きちんとアイゼン着けましょう。
 場所は飛んでここはコヤマノ岳直下。随分と冷えてきました。霧氷はあるけれど大きく発達はしていない。雪の状態はといえば、やっぱり昨日はここまで標高が高くとも雨が降っていた時間帯があったのか、数㎝の新雪の下は硬い板状に凍った層がある。これは薄いところもあれば厚いところもあって、一部以外はワカンやスノーシュー未装着でも沈まず板割らずに上を歩ける。割ってしまって潜ってもツボ足でせいぜい足首なので、快適といえよう。
 コヤマノクラウンで小休憩。手袋を外して一眼レフカメラを取り出すが、もう手が冷えて冷えてすぐに感覚がなくなる。ゆっくりとアングルを決めてられないので適当にバシャバシャ。一眼レフカメラはすぐしまって手袋をはめる。結局一眼レフカメラを取り出したのはここだけ。交換レンズの出番も無し。風も強くなってきて顔が痛い。わたしは数年前までは案外寒さには強く、この程度であれば普通に写真も撮っていたし、パーカーを着ないことさえもあったのに軟弱になったものだ。日常でひび、あかぎれ、しもやけまでできている。例年より寒い冬であるのも一因だろうが、体重が減ったことが大きな原因のようなので、ちょっと増やさなければならないなあと思う。ハイ、またまた山とは関係ないところに話はそれてしまいました。文章も長いし、ここまで読む人もいないだろうけれど、私個人の思いつきの走り書きみたいな日記なので嘘や誹謗中傷などは別として何を書くかは自由なのです。
 ここは武奈ヶ岳山頂、70回目の登頂となりました。山頂には小さなイグールが。寒い中の建設ご苦労様です。さて記念すべき登頂なのに天候は今一どころか好天ならぬ荒天。正反対の意味を持つ言葉なのに同じ発音の言葉にしないで欲しいです。ホワイトアウトとは非常に大げさですが50mほど先が真っ白で見えない。霧がかかっている上に、強風で地上の雪が舞い上がって視界をさらに悪くしているいる状態。コンパクトカメラで数枚写真を撮ってすぐに退散。他に登山者が登ってきているのかどうだかわからない。
 さてどこを下りようか。誰も歩いてないところはやはり歩きたい気分なので、東稜を広谷目指して下りることに。北稜を少し下り、細川尾根との分岐点付近より右に下りる。ここには雪庇ができていない。ところがここできょう一番のホワイトアウト状態。先が見えないまま、カンで下っていく。東稜ははじめは尾根という感じではないので、視界が利かないと下りは難しい。iPhoneで場所を確かめようとして取り出してみると電源が入らない。バッテリーは十分のはずなのに。寒さの影響なのだろうか。最近はGPSに頼り切っているのできょうは地図とコンパスは持ち合わせていないし、太陽に位置もわからない。地図とコンパスは常に携帯しなければと反省。こういう状態がアルプスなどの広い稜線となると非常にやっかいなことになるわけだが、まあここは比良山(甘く見ているわけではないです。だいたいの地形と難所などの情報は頭に入っているという意味)。
 少し下ったところでちょっと視界が利いてきたので1070ピークを探す。よく分からないけれどどうももうちっと北寄りにそのピークがあるように思われたので、左にトラバース。ここはズボズボ、膝ラッセル。スノーシュー装着すればいいのにね。ひとつ北側の尾根に達し下る。でも東稜とは雰囲気が違う、やっぱり先ほど下っていた斜面が正解だったよう。しかし今日はここを下ることにする。尾根はストンと落ち、小さな谷の二俣に下り着いた。右上に見えるのが1070ピーク。そのまま広い谷を下りてスゲ原の同志社大学の山小屋付近で本流に出合う。スゲ原って昔に大津刑務所の厚生施設がありここで生活していたって小耳に挟んだことあるけど本当?
 この先、谷の徒渉を繰り返すがこれがやっかい。雪が深いので水面と岸との段差が大きい。下りるのは踏み抜かぬよう慎重に、対岸に上るのはストックで腕力任せ。疲れます。広谷小屋の軒下で昼食。
 その後はイブルキノコバから八雲ヶ原、北比良峠。ここに来て初めて青空がのぞき、峠から武奈が見えた。でも風強く雪煙を巻き上げている。そのままダケ道を下りイン谷口まで戻る。久しぶりに比良とぴあで体を温めて帰る。


コヤマノ岳直下 足元は案外沈まない


コヤマノクラウンの霧氷 それほど発達していない


霧氷の様子


霧氷の様子


コヤマノクラウン


コヤマノクラウン


雨氷の上に霧氷が着いているのかな?


コヤマノ岳山頂付近の様子


霧氷の様子


武奈ヶ岳山頂には小さなイグールが作られていた


山頂は視界利かず


武奈ヶ岳山頂の様子 寒いのですぐに退散


北稜横雪庇の下をトラバース


スゲ原の山小屋前の徒渉点 段差が大きく難儀する


谷は凍らず氷柱も見かけなかった


八雲ヶ原


北比良峠


北比良峠 ようやく視界が利いてきて武奈ヶ岳を望めるようになってきた


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