滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2020.09.20 比良山/高島駅から縦走で武奈ヶ岳@次週のためのトレーニング

2020-09-20 22:43:23 | 比良の山
2020.09.20[近江高島駅09:08〜09:21音羽バス停〜09:44白坂09:48〜10:03岳観音堂跡〜10:30岳山〜10:49オーム岩10:55〜11:00鳥越峰11:01〜11:27岩阿沙利山11:33〜11:49鵜川越12:10滝山〜12:24寒風峠〜12:41ヤケ山12:44〜13:23ヤケオ山13:26〜13:37フジハゲのピーク〜13:50釈迦岳13:51〜14:00カラ岳〜14:15比良ロッジ跡〜14:20八雲ヶ原〜14:41RP八雲314:44〜14:52パノラマコース分岐〜15:06武奈ヶ岳15:27〜15:35コヤマノ分岐〜15:39パノラマコース分岐〜15:45コヤマノ岳〜16:01上林新道四辻〜16:08ヨキトウゲ谷入口の分岐〜16:12金糞峠西側下の分岐16:15〜16:29青ガレ16:35〜16:52大山口〜16:58暮雪山多目的保安林駐車場〜17:03イン谷口〜17:27比良駅](距離23.54km 累積標高1693m)

まだどうなることかわからないけど、次週山友のS氏と結構ハードな行程の登山を予定している。
しかし3月以降、コロナの影響もあって長距離・長時間・高低差大の山登りをしていない。果たして登れるのだろうか。そういうことからトレーニングがてら、自分の今の体力を確かめに行く山行と高島駅から武奈まで縦走してみようと思う。
このコースは登山口から鳥越峰まで、ヤケオ山への登り、そして八雲から武奈までの3段階の登りがあるので、今の自分の力がわかるだろう。またエネルギー補給も今まで以上にこまめに摂取してみようとも思う。
そんなわけもあって今回は重いカメラは持っていかない。

近江高島駅を出発したのは9時過ぎ、相変わらず遅い。
登山口からウラジロ覆い茂る登山道を進む。ここには以前こんなにもウラジロが覆い被さってはいなかった気がするのだが。
道は水流でえぐられているので、見えない足元に注意しなければならない箇所も多い。道標も少ないので初心者には少し心細いところではないだろうか。

右手に真っ白な白坂が見えてくる。はじめて白坂に寄り道する。花崗岩の岩の斜面で風化してザレているのかと思っていたが、案外砂や小石は少ない。ちょうど日が射し白い花崗岩は光り目に痛い。
このあたりでは少し青空がのぞいていたが、これ以降きょうは晴れることはなかった。

岳観音堂はかわらが残るだけで跡形もなくなってしまっている。
1980年頃に友人4人と平から高島まで真夏の縦走をしたことが思い出される。リトル比良にはいる頃から水が底をつき、後半は水を求めて彷徨っていた時に、この観音堂(当時は立派に残っていた)前に水たまりがあり、決してきれいとはいえないその水を飲んだことがある。
その時はちょうど夏の高校野球あの球史に残る名試合、箕島と星稜の延長18回の死闘の日で、そのラジオ実況を聞きならここを下っていったものだ。
このあたりは少し蒸し暑く、蚊が非常に多い。目の前を飛び交い耳元では羽音が聞こえる。虫除けスプレーを全身に噴射するがそれでも数箇所刺された。

岳山への登り、岩場の下に鮮やかなオレンジ色のキノコが群生している。ハナガサイグチだろうか。
岳山を通過。オウム岩への登り区間でもキノコは多いが、今回は見栄えのあるものだけを簡単にiPhoneで写真を撮るのみ。アカイボカサタケ、ヒメホウキタケが色鮮やかで美しい。

オウム岩で休憩。エネルギー補給。メイン岩の右下の岩にも行ってみる。岩の上の窪みに大きな糞。種が多く含まれていて形状や大きさから推測するにツキノワグマの糞のように思われる。それにしても何で岩の上で?景色を眺めつつ用を足すのが気持ちよかったのか。
メインの岩の下にも行ってみる。下から見上げるとハングになっていて圧倒される。

鳥越峰まではすぐ。少し南寄り右手にある、手のような立派なブナにご挨拶。何度見てもその異様とも言える姿には驚かされる。
岩阿砂利山の仏岩で休憩。木を伝って岩の上に出ると、ここにも大きなツキノワグマのものと思われる糞がある。オウム岩のものと同じクマだろうか。岩の上でするクセがあるのだろうか。
オウム岩同様、湖北や蛇谷ヶ峰の絶景ポイントだ。ここでもエネルギー補給。

下っていくと親子3代と思われるパーティと会う。この先に水はありますかと聞かれる。ここは尾根なので水はありませんよと言うと、古い昭文社の地図を出してこられ、水のマークがあるので探しているとのこと。
確かに鵜川越付近に水マークが記されている。あるとすれば舗装路を東に下って行かなければと伝えるが、よく聞くと鵜川越から西に下り鹿ヶ瀬道からバスに乗ると言われるので、それならそちらに下ると谷筋なので水があると伝える。
道が荒れているかもしれないのでお気を付けてと分かれる。

嘉嶺ヶ岳、滝山(寄り道)、寒風峠と通り過ぎヤケ山で休憩、エネルギー補給。ヤケオ山までの急登は、辛くなるのではないかと思っていたが、涼しい風が吹いていたこともありスムーズに登り切る。ここでもやっぱりエネルギー補給。
鳥越峰まで少し晴れ間も覗いていたが、すっかり曇ってしまっている。

釈迦岳山頂は小虫が多いので通過。カラ岳、ロッジ跡と順調に歩き、八雲ヶ原に下りる。
連休という事もあり、多くに登山者がテントを張っている。Oさんのテントはなさそう。
ここに来て、やや疲れていた足は復活傾向なので、このまま八雲で休むことなくスキー場跡を登って行く。ところがスキー場上部に来ると急に足の上がりが悪くなってきた。ここはきっちり休憩してエネルギー補給。釈迦岳からはちょっと飛ばしすぎたか。
でも再び歩き出すと元に戻る。

パノラマ分岐付近でタマゴタケを見つける。でも老菌なので写真に撮るだけ。
3時までの武奈ヶ岳に着きたいと思っていたが少し回ってしまった。山頂手前の小ピークまで登って山頂を見ると、この時間なのにまだ3人の登山者がいる。そのうち2人の女性はちょうど私と入れ替わりに下りて行かれる。
残りはお一人の男性のみ。短髪の若い方だ。マスクをしているのでよく分からなかったが、どこかで見た顔。もしかしてと思ったらその方から声をかけてきた。やっぱりCaptsubaさんだ。
昨年春以来の再会を喜び、話にふける。

Captsubaさんによると、きょうは483264さんが記念すべき比良登山500回目で、それを祝福するために山仲間数人がこの武奈ヶ岳に集合する日だったとか。そういえばkol-yosiokaさんのレコへの書き込みに、483264さんご本人からその予告があったことを思いだした。
Captsubaさんはそれに間に合わなかったらしい。わたしもそのことが頭にあれば、ぜひとも483264さんにお会いするべくコースと時間調整をしたかもしれない。
Captsubaさんといえば、きょうは釣瓶まで行き、そこで夜を明かして早朝の御来光とアルプス方面の展望を楽しむとのこと。
まだまだ話はしていたいが、夕闇が迫るまでに下山するリミットと考えていた3時半になったので、また冬になったらご一緒しましょうとお別れ。

さて、ここからは比良駅5時36分の電車を目指して下りていく。上林新道、金糞峠と順調に下り、青ガレ下で最後のエネルギー補給をして比良駅へ。電車の10分ほど前に到着。

今回は新たに、1時間に1度程度のこまめなエネルギー補給と、上り下りのギア入れ換えポイントで一呼吸おいたこと、など意識して実践することがよかったのが、案外疲れずペースも崩さずに歩けたように思う。これなら来週は大丈夫かも。



長谷寺から山道となります


ランドマークの石灯籠が見えてきました


石灯籠から振り返る


白坂に寄り道


白坂より琵琶湖方面


岳観音堂手前にある石碑と大樹


参道の面影を残す道を登ります


岳山手前にハナガサイグチと思われるオレンジ色の鮮やかなキノコが群生していました


岳山の観音さん


アカイボカサタケが目を引きます


オウム岩は絶景ポイント


オウム岩から蛇谷ヶ峰を望む


オウム岩基部に下りてみました


堂々と聳えるオウム岩


ヒメホウキタケでしょうか
結構色味が強い気がしますが


鳥越峰の山毛欅の大樹


この部分は手に甲に見える


岩阿砂利山の仏岩も絶景ポイント


仏岩より蛇谷ヶ峰


ヤケ山で、これから始まる急登に備えて
エネルギー補給のための休憩


ヤケオ山
思ったほどつらさを感じず登り切ることができました


フジハゲの頭付近からの眺望
奥は比叡山です


釈迦岳山頂


コヤマノ岳まで来ました
この間写真がありません
タマゴタケを見つけるも、もう老菌近しで写真に撮るだけ


山頂で会ったCaptsubaさんと


山頂から蓬莱山方面を望む


山頂を後に振り返る


コヤマノ岳のシンボルツリー
必ず写真に撮ってしまいます

この後は全く写真は撮らず終いでした

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