チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

わさび鉄火

2004-09-05 22:57:14 | Weblog
 今日は午後から辛い食べ物を探していた。

 辛い食べ物なら何でもいいわけではなく、探していたのは植垣製菓の「わさび鉄火」というあられ菓子だ。このお菓子はとにかく辛い。辛いお菓子といえば、浅草仲見世の唐辛子をまぶしたせんべいを土産でもらったことがあるが、ただ辛いだけではっきりいってまずい。「わさび鉄火」は辛いだけでなくおいしいさも抜群で、ただ辛いだけのお菓子とは一線を画している。そして私は「わさび鉄火」に特別な思いも持っている。

 私は「わさび鉄火」を作ったことがある。
 
植垣製菓の工場で、私は「わさび鉄火」を作っていた。あれは、高校2年の時だった。テニス部のメンバーで冬にスキーに行こうという話しになり、皆で植垣製菓でバイトをさせてもらった。たまたま部のメンバーの親父さんが植垣製菓に勤めておりその紹介だった。私はわさび味のおかきに海苔を巻く工程で、ベルトコンベヤーの小さな枠に、おかきを並べていく仕事をさせてもらった。けっこう目の疲れる仕事で、休憩時間にベルトコンベヤーがとまっていても、それが動いているように見えた。3週間くらいバイトをしただろうか、バイトの最終日には、バイト代とたくさんの「さわび鉄火」をいただいた。それ以来わさび鉄火が好きで、関西に住んでいたころはよく食べていた。
「わさび鉄火」は結局手にはいらなかった。デパートやスーパーを6店まわったが、どの店でも見つけられなかった。夜になって植垣製菓のホームページをくまなくさがし、取扱店がわかったが、時すでに遅し、今日は手に入れることができなかった。

「わさび鉄火」をバイトで作っていたころと今の自分を比べてみて、確実な変化は今の私は年をとったこと。でも、あのころの自分が目の前に現れたら言われそうな気がする。「あんまり成長してないね。夢はどうしたの?」と。今週「わさび鉄火」を手に入れたら、食べながら答えを考えてみよう。