チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

オヤジの料理

2004-09-07 23:35:21 | Weblog
 久しぶりに料理をした。といっても作ったのは巻き卵だ。

 台風の強烈な風で、買い物にいけなくなり、昼ごはんのおかずに冷蔵庫にあるもので簡単に作れるものを作った。料理は食べるのも好きだし、作るのも、めったにやらないが本当は好きだ。ただ凝り性なので、料理を作るときは材料をきっちり揃えたいとか、その一方で料理の本を見ながら造るのは嫌だ、といったことから、結局簡単なものしか作らない。

 私の巻き卵は正直なところ、ただの巻き卵だ。生卵に、砂糖と塩とで味付けをし、あとは私の好みの焼きかげんで仕上げる。だから、美味しく食べられるのはあったかいうちだけだ。焼き立てを、醤油につけてご飯と一緒に食べる。

 巻き卵を作っているといつも思い出すのが、会社に入社した後にドイツでホームステイをしながらドイツ語を勉強した時のことだ。簡単に手に入る食材で、しかも簡単に作れて、日本食の感覚を味わえるのが巻き卵だった。巻き卵を焼いて、醤油につけてご飯と一緒によく食べた。

 私が食べているのを見て、ホームステイを一緒にしていた外国人の友人が興味を示した。最初に興味を示したのはオランダ人の友人だった。「いいにおいがするが、上手いのか?」と聞かれ、少し食べてもらったら、醤油の味との組み合わせが気に入ったらしく、それからは何度も彼の食べる分も作らされた。また、彼には巻き卵の作り方も教えた。

 お礼に彼もときどき料理をご馳走してくれた。彼が作ってくれたのはだいたいシチューだった。すごく手が込んでいて私の巻き卵とは違う本格的な料理だった。鶏がらを買ってきてだしをとっていた。彼は聖職者になるためにドイツ語を勉強していた。すでにドイツ語がかなり話せたので、一緒に食事をしながらドイツ語を教えてくれた。オランダ人らしく花が好きで、ホームステイの家には彼が買ってきた花がいつもあった。

その後、彼とは連絡をとっていないが、きっと彼のことだから、夢をかなえていることだろう。巻き卵も焼いているだろうか?

私も彼に自分の夢をはなしたと思うが、何を話したのかを思い出せない。