チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

大切なものは枕元に

2004-09-23 21:00:38 | Weblog
 小雨が降っていたが、今日はバイクで会社に行った。

 3ヶ月くらい悩んだ末に、バイク屋の店員さんの「これ被ったらクールすよ!」の一言が決めてになって月曜日に買ってしまった黒いヘルメットを被りたかったからだ。以前のヘルメットに比べて格段に安全になっただけでなく、被っていてとても気持ちがいい、そして誰が見ているわけでもないのに、「俺ってクールだな~」と自分に酔いながら会社までの短い道のりを走った。

 仕事が終わって、また帰り道を「俺ってクールだな~」と思いながら走っていて気がついた。このヘルメットを被っていると本当にクールだ。外気の取り込み口があちこちにあるので、風がヘルメットの中を通ってすごく涼しい。そうか、店員さんの言っていていた「これ被ったらクールすよ!」というのはカッコいいということでなくて涼しいということだったんだと気付いた。

 でも、とにかく気に入ったから、どんなクールでもいいや。

 買ったばっかりのヘルメットを雨で濡らしてしまったので、そのままバイクのトランクにしまわず、部屋に持ち帰りタオルで拭いた。子供の頃なら、このあとは枕元に持っていって一緒に寝るんだろう。初めて買ってもらった野球のグラブは、枕元において灯りを消すまでしみじみと眺めて、手でいじくりまわして、灯りを消してからもそこにある感触を楽しんでニタニタ笑っていた。とても幸福な気分だった。

 自分の気に入ったものを手に入れた時の嬉しさは、昔も今も、あまり変わらないかもしれない。違いは、喜び方の表現のしかたかもしれない。それこそ大人だからクールになろうとか思って、自分自身を作って、枕元に置いたりはしなくなった気がする。
でも、このことを考えていて、「もっと自然に喜んだ方がいい」という気になってきた。自然体が大事だから。

 今晩はヘルメットを枕元において、それを触りながら、ニタニタしながら寝ることにした。