中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

有馬記念(GI)調教診断!

2014-12-25 21:13:42 | 調教診断

皆様、大変ご無沙汰しております。お元気でしょうか?久しぶりに調教解説を更新してみました。ブランクありますが、お読み頂けますと幸いです。

ヴィルシーナ】○ 意欲的に追われ
1週前をCWで7ハロンから意欲的に消化。最終追い切りは、CWで2頭併せの内を6ハロンから追走。3,4角は折り合いスムーズでリラックスした追走。直線で馬なりのまま馬体を併せると、ラスト1ハロンから目一杯に追われる。スパッと切れる感じはないが、一完歩毎に確実に伸びて貫録の先着を果たした。トモの蹴りは力強いが、前脚の出が短く思ったほどの切れがないイメージがある。引退レースとはいえ、この中間はかなり意欲的。一頓挫明けを叩かれてデキは万全だ。

ウインバリアシオン】○ 迫力満点のストライド
中2週の詰まったローテの為、1週前は坂路でサッと流し、最終追い切りはCWで3頭併せの内を6ハロンから追走。3、4角を逆手前で走っていたのはいただけないが、ラスト1ハロン手前から手綱をしごかれ、ステッキを入れられると自らハミを取る。頭の位置は高いが、四肢を目一杯に伸ばした迫力あるのストライドで先着を果たした。集中力に富んでいたし、決して力に陰りは見られない。

エピファネイア◎ 迫力満点
川田を背にCWを単走で6ハロンから。引っ張り切りの抜群の手応えで、鞍上との呼吸はぴたり。直線で軽く仕掛けられると、四肢を目一杯に伸ばした迫力満点のストライド。一度トップスピードに乗ってしまえば、長くいい脚を持続できる。下手に抑えるよりは、おもいきって逃げた方がいいのでは。

オーシャンブルー】○ いい状態をキープ
最終追い切りはCWで単走を6ハロンから。掻き込みの強いフットワークでグングン加速。若干トモは甘いが、全身をスムーズに使った動きだった。中2週の詰まったローテで最後びっしりやれたのは何より。叩いた上積みはありそう。

ゴールドシップ◎ デキ万全
岩田を背に坂路で2頭併せ。馬場の内めを通ったとはいえ、半マイル52秒1-12秒8は優秀。特にラスト1ハロンから軽く促されると、スッと左手前に替えて自らハミを取りグーンと加速。頭の高い走法ではあるが、回転の速いフットワークで併走馬を突き放してしまった。攻め駆けしない同馬からは考えられない動きだった。腕っ節の強い岩田は、まさにベストパートナー。本番が楽しみになるデキだ。

サトノノブレス】○ この馬なりに順調
池添を背にCWで2頭併せの内を6ハロンから。馬体を併せたままラスト1ハロンから追われると、力強いフットワークで貫録の先着。抜け出すとフワッとしたし、トモが甘く重心の高い走り。スパッと切れる印象はないが、前脚のアクションは豪快で大トビである。この馬なりに順調だ。

ジェンティルドンナ】○ やや手緩い
坂路で2頭併せ。馬なりのままラスト1ハロンで軽く促されると左手前に替える。軽くしごいただけで先着。大トビでスピード感はないが、見た目以上に時計が出るタイプ。この中間はやや手緩い印象あり。上積みまではどうか。

ジャスタウェイ】○ 上積み相当
福永を背に坂路で2頭併せ。前脚を高く突き上げて弾むようなフットワーク。ラスト2ハロン地点と、手前を替えた瞬間に躓いたが、全体的にはリラックスしてスピード感十分の走り。自らハミを取った集中力に富んだ走りだった。1週前にゴールドシップを子供扱いし、2週続けて中身の濃い稽古を消化。乗り込み量も十分だ。海外遠征明けを叩いた上積みは相当だ。
皆様、大変ご無沙汰しております。お元気でしょうか?久しぶりに調教解説をしてみました。ブランクありますが、よろしければお読み頂けますと幸いです。


デニムアンドルビー】○ 良い状態をキープ
CWで3頭併せの中を6ハロンから追走。終始、引っ張り切りの手応え。収縮の利いた走りで重心が低い。放てばグーンと弾けそうな感じだった。全体的な時計は地味だが、中身は濃い。良い状態をキープしている。

トゥザワールド◎ 豪快なストライドで併走馬を突き放す
とにかく意欲的な中間。最終追い切りはビュイックを背にCWで2頭併せの内を6ハロンから追走。リラックスした3、4角の追走姿。直線で馬体を併せたままラスト1ハロン追われると、四肢を目一杯に伸ばした豪快なストライドで併走馬を突き放してしまった。頭の位置は高いが、最後まで集中した素晴らしい走りだった。トビが大きく、回転の速いフットワーク。この中間は3週続けてコースで意欲的に追われ、土日は坂路で時計を出している。万全のデキだ。

トーセンラー】○ 良い状態をキープ
1週前に本馬場で追われ、最終追い切りは武豊を背に坂路で2頭併せ。大きなフットワークで狭い坂路では走りづらそうなくらい。馬場を強く叩きつけるフットワークでグングン加速して、ゴール前で先着を果たした。叩き3走目だが、良い状態をキープしている。

フェノーメノ】▲ 迫力今ひと息で
南Wを単走で6ハロンから。いい頃は引っ張り切りの手応えで収縮の利いた弾むようなフットワークをしているが、今秋はそれが鳴りを潜めている。この日も手応えは今ひとつでガツンと来るものが感じられなかった。

メイショウマンボ】○ 決してデキ悪くない
2週続けてコースでびっしりやられ、直前は坂路でサッと。頭の位置は高い走りだが、自らハミを取って集中力はあるし、手首の返しの強いフットワークに好感が持てた。今秋は結果を残せていないが、決してデキは悪くない。

ラキシス】○ 絶好調
Cデムーロを背に坂路で2頭併せ。グンと重心を沈めた推進力に溢れた動き。手首の返しが強く大きなフットワーク。ゴール前で先着を果たした。絶好調だ。

ラストインパクト◎ 軽い飛ぶような走り
CWを単走で6ハロンから。トモが若干甘く、重心の高い走りだが、父ディープインパクト譲りの軽い飛ぶような走り。前脚の可動域が大きく、一完歩が大きい。これでトモがパンとしてくれば凄い馬になる。

ワンアンドオンリー】○ 状態キープ
坂路で2頭併せ。折り合いはしっかり付いていたし、集中力に富んだ走り。前脚を高く突き上げ、力強いフットワークで先着を果たした。攻め駆けしないタイプだけに合格点。叩き4走目だが、まだまだ状態はキープできている。

エリザベス女王杯(GI)調教診断!

2013-11-10 14:14:58 | 調教診断
ご無沙汰しております。なかなか更新できずすみません。


アロマティコ】◎ 迫力満点
北村友を背に坂路を単走で終い重点。前脚を高く突き上げた迫力満点のフットワーク。若干頭の位置は高いが、トモの踏み込みも力強い。一週前にも坂路でびっしりと追われて万全のデキ。

ヴィルシーナ】○ スピード感満点
1週前にCWで3頭併せを消化し、最終追い切りは坂路を2頭併せの内からサッと。ピッチの利いた回転の速いフットワークでスピード感満点。ゴール前で左手前に替えた際に左へモタれたのは気になるところ。ハミに頼った走りをするタイプで、実践でいかにリラックスできるかがポイントになる。

エディン】○ スムーズに折り合い
CWを7ハロンから単走で。道中はしっかりと折り合い直線でスッと左手前に替えると、四肢を目一杯の伸ばしたストライドで駆け抜けた。首使い方が硬く切れる感じはない。

オールジャットジャズ】◎ 動きだけは文句なし
バルジューを背にCWで3頭併せの内を6ハロンから。直線で馬体を併せると、馬なりのまま併走馬を突き放してしまった。前脚の掻き込みが強く収縮の利いた抜群の動きだった。相変わらず攻めは走る。ダートへ転向すれば相当な活躍が見込めるだろう。

スピードリッパー】▲ 強調できる動きではない
坂路で3頭併せの内を馬なりでサッと。手首の返しが利いたフットワークだが、若干硬い。少しモタれていたし、強調できる動きではない。

セキショウ】○ 好調キープ
1週前に南Pで5ハロンから速い時計を出し、最終追い切りは輸送を考慮され、南Pを馬なりでサッと。ゴール前でほんの少しだけ気合いを付けられると、頭の位置は高いが前脚をピンと張り出した柔らかい動きを披露した。好調キープ。

セレブリティモデル】▲ トモ甘く
CWの大外を単走で6ハロンから。前脚のアクションが豪快でゴール前でステッキを入れられるとグンと重心を沈めて推進力のある走り。ただ、まだトモが非力で前脚の運びに対して追い付いていない。これでトモがパンとすれば大きいところが狙える。

タガノイノセンス】◎ 絶好調
坂路を単走で終い重点。手首の返しが利いたキビキビとしたフットワーク。左手前に替えた際に若干モタれたが、気にならない程度。この中間は中4週だが、2週続けて坂路で意欲的に追われ、2週前はコースで長めから時計を出している。絶好調だろう。

ディアデラマドレ】◎ 弾力性に富んだ走り
CWで3頭併せの内を
6ハロンから。直線で馬体を併せると、背中を柔らかく使い収縮の利いた走りで馬なりのまま先着。弾力性に富んだ走りでまったく力みのない走り。トモも踏み込みも十分で、かなり走る。

デニムアンドルビー】○ 反応上々も前捌き硬く
3頭併せの真ん中を6ハロンから。相手が攻め駆けするタイプだけに遅れたのは仕方なし。この馬自身も追われてからの反応は上々でトモの踏み込みも十分だった。ただ、若干前傾姿勢の走りで前脚の出が硬いのは気になるところ。

トーセンアルニカ】▲ 迫力不足
ジョッキーを背に坂路で2頭併せ。馬体を併せたままフィニッシュ。完歩の小さい走りで迫力不足は否めない。

ハナズゴール】▲ 動き硬く
坂路を単走で。頭の位置が高く、前捌きも硬くてバラバラの走り。3歳春当時は収縮が利いて前脚もピンと張り出したストライドをしていた。いい頃のデキになし。

ホエールキャプチャ】○ 集中力に富んだ走り。
蛯名を背に坂路で2頭併せ。終始、馬なりでサッと伸ばす程度だったが、迫力満点のストライドで集中力にも富んでいた。好調キープ。

マルセリーナ】○ 意欲的
デムーロを背に3頭併せの大外を6ハロンから。直線でスッと左手前に替えゴール前で気合いを付けられると貫録の先着。前脚の捌きが硬く頭の位置が高いためスパッと切れる感じはないが、好調キープ。2週続けて意欲的に追われている点にも好感が持てる。

ミッドサマーフェア】○ 好調キープ
坂路で2頭併せの外。終始、馬なりだったが、首を水平に使い、キビキビとしたフットワークで貫録の先着。リラックスした力みのない走りだった点にも好感が持てる。好調キープ。

メイショウマンボ】○ 動き柔らかく
激走の秋華賞から中3週。さすがに前走後は疲れがあったようだ。1週前はCWを2頭併せの内で6ハロンからサッと時計を出した。柔らかいストライドで完歩の大きい抜群の動きを披露した。最終追い切りは坂路を2頭併せでサッと。見た目のスピード感は今いちだが、それ以上の時計が出るのは完歩が大きい証拠。更なる上積みは期待できないが、デキは平行線。

ラキシス】○ 迫力あるストライド
CWで3頭併せの内を6ハロンから。首を柔らかく使った推進力のある走り。四肢も目一杯に伸ばした迫力あるストライドだった。ここでも楽しみ。

レインボーダリア】▲ 迫力不足
柴田善を背に南Wを2頭併せでサッと。直線でスッと左手前に替えてリラックスした走りだが、もう少し掛るくらいの行きっぷりが欲しいしトモの甘い走り。時計的にも強調できない。

ジャパンC(GI)調教診断!

2012-11-25 00:07:49 | 調教診断
エイシンフラッシュ】○ 良い意味で平行線
Cルメールを背にCWで2頭併せの内を6ハロンから追走する。道中は引っ張り切りの痺れる手応え。終始、馬なりでサッと伸ばす程度だったが、相変わらず四肢を目一杯に伸ばしたは迫力あるストライド。前走時のようなグッと重心が沈むような推進力は感じられなかったが、良い意味でデキは平行線だろう。

オウケンブルースリ】○ 最後までしっかりと
坂路で2頭併せ。最後はステッキが何発も入る熱のこもった内容。馬なりの相手に煽られたが、最後までこの馬なりに集中して走れていた。頭の位置が高いのはいつものこと。ビシッとやれた分、腰の不安もない。

オルフェーヴル】▲ 万全とは
海外遠征明けの一戦。最終追い切りは池添を背に坂路で2頭併せ。ラスト1ハロンから追い出されると、瞬時に併走馬を突き放す。抜け出してから外へモタれたが、問題ない程度。だが、いい頃に比べると前脚の出が硬い。最後まで手前は替えなかった。ビシッと追われたのは2本だけであり、万全のデキとまではいかない。

ジェンティルドンナ】◎ 動き豪快
坂路で単走。前脚を高く突き上げ、馬場を強く叩きつけるフットワーク。大トビで豪快。ラスト1ハロンから左手前に替えると、グングン伸びる。最後は外へヨレたが、スピード感抜群。連戦の疲れは心配しなくていい。

ジャガーメイル】○ デキ良し
南Pを単走で5ハロンから。前捌きに少し硬さがあるのはいつものこと。シャープな脚捌きで首も水平に使えて集中力も感じさせた。大幅な上昇はないが、かなりデキは良い。

ジャッカルベリー】○ 日本馬場への適性あり
トモの甘い走りで若干前傾姿勢のフォーム。前捌きは柔らかく使えている。柔らかく軽い走りで日本の高速馬場への適性はありそうだ。

スリプトラ】○ 迫力あるストライドで
東京本場で5ハロンからサッと。弾むようなフットワークで重苦しさはまったくない。四肢も目一杯に伸ばして迫力あるストライドだった。

ソレミア】◎ バネある走り
さすがは凱旋門賞馬だ。最終追い切りは、ペリエを背に東京本馬場で長めからサッと伸ばす。前脚をピンと張り出した柔らかいフットワーク。収縮の利いた走りでバネを感じさせる。これなら日本のスピード競馬にも十分に対応できるだろう。デキは万全だ。

ダークシャドウ】◎ デキ絶好
明らかな攻め強化。前走時は負荷の少ないポリトラックコースでの追い切りだったが、この中間はウッドチップコースで速い攻めを3本消化。最終追い切りはMデムーロを背に南Wで2頭併せの内を5ハロンから追走する。直線を向き、軽く仕掛けられただけでグーンと加速。四肢を豪快に伸ばした迫力満点のストライドだった。背中が柔らかいために首もしなやかに使えている。ピリッとしなかった前走時とは明らかに違う。これでもう少しトモが入ってこれば超一流になれる。

トーセンジョーダン】▲  いい頃に比べてひと息
CWで3頭併せの外を7ハロンから先行する。直線で追い出されてから顎が上ってしまう。ゴール前は四肢を豪快に伸ばしたストライドを見せてくれたが、昨秋の良かった頃に比べればまだ物足りない。良い時はもっとトモの入りが良かった。攻めは強化されており、前走よりは動けるだろう。

ビートブラック】▲ 舌がハミを越し
坂路で単走。舌がハミを越して不格好な走り。ゴール前は重心が浮いて伸びを欠いた。いつもは見た目以上に時計が出るタイプ。前走時のほうが気配は良かった。

フェノーメノ】○ 更なる上積みが 
南Wで2頭併せの内を6ハロンから追走する。直線で馬体を併せると、四肢を目一杯に伸ばした迫力あるストライドで併走馬を突き放した。首も水平に使えて集中力も感じさせた。激戦続きだが、疲れどころか更なる上積みが期待できる。

マウントアトス】○ 回転の速いフットワーク
木曜日に東京本馬場で、4ハロンからサッと。終始、抑え切れないくらいの行きっぷり。寸の詰まった体型で回転の速いフットワーク。スピード感十分な走りだった。

メイショウカンパク】○ まずまず
坂路で2頭併せ。新馬に煽られてしまったが、追走した分もあった。自身は前脚を高く突き上げ、スナップの利いた走り。トモが甘い分、重心が高いのはいつものこと。力は出せるデキ。

ルーラーシップ】○ 順調
CWで3頭併せの中を6ハロンから。終始、引っ張り切りの手応えで馬体を併せたままフィニッシュ。終い4ハロンから少しづつ時計を詰めてきた。首を柔らかく使った収縮の利いた走りだった。この中間は坂路とコースで順調に乗り込まれている。角居厩舎なら普段の稽古から負荷が掛けられており、時計は気にしなくていい。順調。馬体が絞れれば。

レッドカドー】△ 今ひとつ
東京ダートでサッと。首の使い方が硬いし、フットワークもバラバラな感じ。トモの甘さが目立った。今ひとつ。

ローズキングダム】◎ 最近では一番のデキ
短期放牧明け。最終追い切りは武豊を背に坂路で2頭併せ。馬体を併せたままラスト1ハロンから追い出されると、ピッチの利いた回転の速いフットワークで一気に突き放した。馬場が重いだけに半マイル53秒7-13秒6は平凡だが、シャープな脚捌きが目立った。何よりモタれる面を見せずに真っすぐ走れていたし、首を水平に使って集中力も抜群だった。最近では間違いなく一番のデキ。

京都大賞典(GⅡ)調教診断

2012-10-07 21:06:31 | 調教診断
皆さんご無沙汰しております。久々の投稿となってしまい、すみません。これから少しづつ更新できればと思っています。


オウケンブルースリ
坂路で2頭併せ。相変わらず頭の位置は高いし、前脚の出も硬い。ゴール前で左ステッキが入ると内へモタれるなど反応もひと息。攻めの良さが実践に結び付くタイプ。休み明けで2週続けてびっしり追われているが、デキは今ひとつ。

ギュスターヴクライ
坂路で2頭併せ。前脚の出が硬く、推進力に欠ける動き。なかなか手前も替えず、ようやくゴール前で左手前に替えて先着できたが、手応えで完全に見劣った。3週続けてビッシリ追われて攻め量は足りているが、仕上りひと息。

コスモラピュタ
中1週のため坂路で。大トビで狭い坂路は走りづらそう。直線を向くとトモが横に流れて外へ膨れてしまった。追って頭も高く御世辞にも良い動きとはいえない。

ヒラボクビクトリー
ジョッキー騎乗で坂路を2頭併せ。前脚を高く突き上げる大きなフットワーク。最後は外へモタれて右手綱を引っ張った分だけ遅れたが、手応えにはまだ余裕はあった。馬体はまだ若さを残すが、楽しみな逸材。

フミノイマージン
ジョッキー騎乗でポリトラックコースを単走で終い重点。四肢を目一杯に伸ばしたストライドは迫力満点。牝馬とは思えない豪快な動き。北海道遠征の疲れはなさそうだ。

マカニビスティー
坂路で2頭併せ。頭の位置が高いなかにも首を水平に使って集中力を感じさせる動き。大トビだけに見た目のスピード感は今ひとつだが、それ以上に時計は出ている。手応えにもまだ余裕はあった。

マルカボルト
CWを単走で7ハロンから。コーナーを逆手前で走っていたし、最後はフォームがバラバラになっていた。だが、中2週ながら2週続けてコースでびっしりやれている点には好感が持てる。

ミッキーペトラ
長期休養明けながら、この中間は速い時計は2本だけ。最終追い切りも最後は完全にバテていた。本調子になし。

メイショウカンパク
池添騎乗で坂路を2頭併せ。横幅が狭く頭の高い走りだが、前脚を高く突き上げたフットワークでスピード感のある走り。この馬なりに順調。

レックスパレード
ジョッキー騎乗で坂路を2頭併せ。最後は完全にバテてしまい突き放された。攻め馬からは推奨できない。

ローズキングダム
乗り手の体重差はあったし、時計も地味だがゴール前できっちりと先着した点には好感が持てる。最近は攻め駆けしなくなっているだけに強調材料になる。脚捌きはシャープだったし、まっすぐ走れていた点も評価できる攻め量は物足りないが、仕上りは早いタイプ。力を出せる仕上り。

有馬記念(GI)調教診断!

2011-12-23 01:04:52 | 調教診断
アーネストリー】▲ 末の粘りひと息で
3週続けて坂路でびっしりと追われて急ピッチで仕上げられている。最終追い切りは佐藤哲を背に坂路を単走。テンから飛ばしたこともあるが、ラストは重心が高くなり末の粘りはひと息だった。フォトパドックでは背が垂れていて見栄えはしない。

ヴィクトワールピサ】▲ トモの踏み込み甘く
デムーロを背にCWで3頭併せの中を6ハロンから追走する。ラスト1ハロンからびっしり追われると、併走馬を置き去りにする。ただ、トモの踏み込みは甘くその分、推進力と迫力はひと息。ステッキを入れられてからの反応もひと息だった。昨年の有馬記念時の追い切りは、トモの踏み込みが実に力強く大きなフットワークで凄い推進力だった。2週続けて併せ馬を消化したが、大幅な上積みは見込めない。

エイシンフラッシュ】○ 好調キープ
ルメールを背にCWで2頭併せの内を6ハロンから追走する。馬なりのままラスト1ハロン地点で馬体を併せ、そこから少し気合いを付けられると四肢を目一杯に伸ばした迫力あるストライドで突き放した。相変わらず頭は高いが、トモの踏み込みも力強い。順調。

オルフェーヴル】○ 走れる態勢整う
池添を背に坂路でエアラフォンと併せ馬。ラスト1ハロン手前で内へモタるも、すぐに左手綱を引いて立て直す。スパッとは突き放せなかったが、大きくて回転の速いフットワークでは健在。首を上手く使えて相変わらず迫力満点。3週続けてびっしりと追われ、走れる態勢は整った。

キングトップガン】○ 見た目以上の時計
体重の重い助手を背に坂路で併せ馬。大トビで見た目のスピード感は今ひとつだが、ラスト1ハロンは12秒8。長丁場向きの走り。この馬なりに順調。

ジャガーメイル】○ 時計ほどの迫力なく
南Pで2頭併せの外を実質4ハロンから。時計の出やすいポリトラックだけに時計は速いが、時計ほどの迫力はひと息。ジャパンC時のようなメリハリのあるフットワークは鳴りを潜めている。本質的に左回り向きか。

トゥザグローリー】○ デキ悪くない
福永を背にCWで2頭併せの内を6ハロンから追走する。馬場の内めを回っただけに時計の過信は禁物。相変わらず追って頭の位置は高いが、大トビでストライド自体は迫力がある。デキは悪くない。

トーセンジョーダン】◎ 無駄のない推進力に富んだ走り
札幌記念、天皇賞、ジャパンCと激戦続きだけにこの中間は軽めに終始。1週前は坂路でサッと流し、最終追い切りはウィリアムズを背にCWを2頭併せでサッと流す。トモの踏み込みは実に力強く、それが推進力に繋がり首を上手く使える要因になっている。前脚のスナップも利いてフットワーク自体も大きい。ゴール版を過ぎて右手前に替えた時のフォームは、無駄のない推進力に富んだ理想的な走り。もう強い攻め馬は必要ない。

ヒルノダムール】○ 万全のデキ
藤田を背に坂路で終い重点。ラスト1ハロンまで手綱はがっちりと抑えられ、そこから追い出される。例によって頭の位置は高いし、何度も手前を替えていたが、一瞬の瞬発力でグーンと加速。一気に併走馬を突き放した。手前を替えたのが分かりにくいほど、回転の速いフットワーク。ジャパンCにも出走の意思を示したほどで、2週、1週前とコースでびっしりと追われ乗り込み量は入念。万全のデキで大一番を迎える。

ブエナビスタ】◎ 文句なしの状態
CWで単走を7ハロンから追われる。3,4角は抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。最後まで重心の低い走りで、トモの踏み込みも力強く、前脚の捌きもここ2走に比べれば柔らかい。全身を柔らかく使ったバネの利いた走り。2週続けて長めから意欲的に追われ、引退レースを文句なしの状態で出走へ。

ペルーサ】▲ 数字ほどの迫力はなく
芝コースで2頭併せの外を6ハロンから追走する。直線でスッと左手前に替え、併走馬を突き放すも、前捌きが硬く重心の高い走りで数字ほどの迫力は感じなかった。

ルーラーシップ】○ 乗り込み入念
メンディザバルを背にCWで3頭併せの内を7ハロンから追走する。手応えで見劣ったが、相変わらず大きなフットワーク。スッとは反応できないが、ゴール版を過ぎてようやくエンジンが掛ったような感じ。この中間は入念に乗り込まれ、攻め量は足りている。

レッドデイヴィス】◎ 絶好調
武豊を背に坂路で2頭併せ。強め程度で50秒7-12秒6は文句なし。前脚の返しが速く、ピッチの利いた回転の速いフットワーク。これでグンと重心が沈めば更にすごい馬になる。ひと叩きして絶好調。

ローズキングダム】○ 相変わらず内へモタれ
橋口厩舎にしては珍しく18日と21日はCWで長めから追われてきた。最終追い切りは後藤を背に2頭併せの外を6ハロンから追走する。右回りだとどうしても内へモタれ、首を外に向けた走りになってしまう。4角から直線にかけてもその癖を見せた。ゴール前は何度も首を外に向け、後藤もそれを矯正しながらの追い。ぞれでいながら79秒8-12秒5は優秀。攻め強化がプラスに出れば。

エリザベス女王杯(GI)調教診断!

2011-11-10 23:38:18 | 調教診断
イタリアンレッド】○ 好調
ジョッキー騎乗で坂路を2頭併せでびっしりと。乗り手の体重さがありながら手応えでも見劣ったが、馬場を強く叩きつけるフットワークは迫力満点。トモの踏み込みも実に力強く首も使えている。ひと頃よりフットワークが大きくなっているし、一戦毎に成長している。好調だ。

アヴェンチラ】◎ 絶好調
岩田を背にCWで3頭併せの内を6ハロンから。終始、引っ張り切りの手応えでラスト1ハロンから自らハミを取り、弾むようなフットワークでグイッと先着。トビが大きく柔らかい。抜群の動き。更なる上積みを期待できる。

アパパネ】◎ 急激に良化
一週前は美浦のDコースでバランスの悪い走りでモタれていたが、先週から栗東入りし、急激に良化している。最終追い切りは栗東のCWで2頭併せの内を6ハロンから追走する。直線で馬なりのまま併走馬を突き放し、ゴール前で軽く追われると首を上手く使った回転の速いフットワークでグーンと加速。シャープな身のこなしと自らハミを取る集中力は、1週前にはなかったもの。目標のレースを前に急激に良化している。昨年の3冠牝馬の目覚めの時がやってきた。

アニメイトバイオ】○ 好調
田辺を背に南Pで2頭併せの外を5ハロンから追走。終始、引っ張り切りの手応えで先着。自らハミを取り、首を柔らかく使った動き。直線でスッと右手前に替え集中力に富み、キビキビとした身のこなしで攻めは相変わらず動く。

エリンコート】○ 身のこなし柔らかいも
オークス馬がスランプに陥っている。馬体を絞る意味で最終追い切りは栗Pを6ハロンからびっしりと追われる。テンからガンガン飛ばしたために最後は筒一杯になったが、身のこなしはシャープで太め感は感じさせなかった。ただし、調教後の馬体重は前走比10㌔増。なかなか絞れない。オークスを制しているが、フットワークは短距離馬のもの。

オールザットジャズ】○ 不気味
中1週でCWを2頭併せでサッと流す。引っ張り切りの凄い手応え。ゴール版を過ぎてから1角までびっしり追われる。自らハミを取る前向きな気性と全身を目一杯に伸ばしたストライドは不気味。

グルヴェイグ
四位を背にCWの中を6ハロンから追走。終始、馬なりの手応え。全身を目一杯に伸ばした大きなストライドはなかなかの迫力。これで首を使えるようになれば凄い馬になる。通用する素質はある。

サンテミリオン】▲ 変わり身期待できず
南Wで2頭併せの内を5ハロンから追走する。5ハロンから66秒1-12秒5優秀だが、これは馬場の内めを回ったもので過大評価は禁物。手応えで見劣ったし、相変わらず重心の高い走りで大幅な変わり身は期待できない。


シンメイフジ】○ 抜群のスピード感
坂路で終い重点。ラスト1ハロン手前で躓いて一瞬フワッとしたが、ゴール前でステッキを入れらると、シャープな脚捌きでグングン加速。ラスト1ハロン11秒8と抜群のスピード感で駆け抜けた。休養前は骨折した箇所の骨膜を気にしていたようだが、この動きなら心配いらない。3歳時はオークス候補にも挙げられた素材。復活なるか。

スノーフェアリー
10日(木)は京都の本馬場でキャンター調整。耳を左右に動かして敏感なところはあったが、バネを感じさせるフットワーク。身のこなしは柔らかく追ったら弾けそうな気配だった。

フミノイマージン】○ 大きなストライド
太宰を背にCWで2頭併せの外を6ハロンから追走する。ラスト1ハロンから目一杯に追われると大きなストライドでグーンと加速。一気に併走馬を突き放した。トモの送りに甘さを感じるが、前捌きと首も上手く使えて重心の低い走りに好感が持てる。前走は札幌から美浦経由の競馬で調整が難しかったよう。この中間は栗東でビシビシ攻めを積まれ、攻め強化。

ブロードストリート】○ 良い意味で平行線
坂路で単走。相変わらず頭の高い走りだが、前脚を高く突き上げスピード感に溢れた動き。大幅な上昇はないが、良い意味で平行線。

ホエールキャプチャ】○ 動きキビキビ
池添を背に坂路を単走でびっしりと。前脚をピンと張り出したキビキビとしたフットワーク。ゴール前でハミを掛け直された時に右手前に替え、少しヨレたが問題ない程度。半マイル51秒9-12秒0は文句なし。

レインボーダリア】○ スナップの利いた走り
南Wで2頭併せの内を6ハロンから追走。3,4角は引っ張り切りの痺れる手応え。直線で自らハミを取ると、スナップの利いた走りでグイッと先着した。中2週でもびっしり追われた点に好感が持てる。

レーヴディソール】○ さすがの脚力で
福永を背にCWで2頭併せの内を7ハロンから追走。この中間では初めてびっしりと追われた。ゴール前でステッキを入れられると四肢を目一杯に伸ばして回転の速いフットワークで併走馬を子供扱い。顎をグッと引いて集中力を感じさせるし、動きからは久々を感じさせない。さすがの脚力だ。びっしりやられたのはこの一本だけに中身は心配だが、ここにきて上昇カーブを描いている。

レディアルバローザ】○ 短距離向き
栗Pを単走で6ハロンから。ピッチの利いた回転の速いフットワークで身のこなしは実に柔らかに。この動きからするに距離は短いほうがいい。デキ自体は良い。

ワレキューレ】○ 見た目以上の時計が出た
坂路で単走。大トビだけに見た目のスピード感は今ひとつで坂路は走りづらそう。それでも、馬場の内めを通ったとはいえ半マイル51秒2-12秒8は優秀。これはトビが大きい証拠。長丁場向き。

菊花賞(GI)調教診断!

2011-10-22 15:59:44 | 調教診断
トーセンラー】○ 順調
蛯名を背にCWで2頭併せ(外ネオヴァンドーム)の内を6ハロンから追走。直線で馬体を併せ、ゴール前で僅かに先着できたものの、乗り手の体重差がありながら手応えで若干見劣った。グンと重心を沈め、四肢を目一杯に伸ばした馬体以上に大きな走りをする。前走で仕上がっていたので大幅な上積みは見込めないが、順調に来ている。

ルイーザシアター】○ 迫力感じさせ
坂路で2頭併せ。前脚をピンと張り出したメリハリのあるフットワーク。大トビで迫力があるし、首も上手く使えて集中力にも富んでいる。

スーザングレート】○ 併走馬突き放す
栗Pで2頭併せの外を6ハロンから。テンから飛ばし、3,4角は抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。ラスト1ハロンから軽く気合いを付けられると、頭は高いが四肢を目一杯に伸ばした迫力あるストライドで併走馬を突き放した。好調。

ユニバーサルバンク】○ 迫力ひと息も
CWでブエナビスタの外を6ハロンから終いサッと伸ばす。女王には軽く突き放されてしまったが、追われてからグンと重心を沈めていつもの動き。ただ、トモの送りは甘く迫力という点ではひと息。

フェイトフルウォー】◎ 力強い脚捌き
長距離輸送を控えており、最終追い切りは坂路でサッと。首を水平に使い、集中力に富んだ走り。大きなフットワークで脚捌きも実に力強い。イレ込むことなく精神面もしっかりしている点にも好感が持てる。

シゲルリジチョウ】▲ アラアラ一杯で
坂路で2頭併せ。ビシビシ追われて先着できたものの、最後は完全に脚が止まってしまいアラアラ一杯に。ビッシリられている点には好感は持てるが、強調はできない。

ゴッドマスタング】○ 気性に課題残すも、脚力示す
CWで馬場の5分どころを回り、ナリタクリスタルと2頭併せで6ハロンから。ラスト1ハロンから追い出されると、フワッとして鞍上に反抗するように止まってしまう。決してバテてはおらず、気性面に課題を残す。脚捌き自体は力強く目を見張るストライドをしている。

ベルシャザール】◎ 今が充実期
坂路で2頭併せを追走し、終いびっしりと。ゴール前は馬体を接触させて迫力のある追い比べに。迫力満点のフットワークでラスト1ハロン12秒6も実に優秀。何より春先に比べてトモに実が入り、首の位置が低くなったため終いもしっかりと踏ん張れるようになっている。540㌔前後の超大型馬だけに脚元に掛る負担は相当だろうが、今は充実期で痛いところがなくなっているのだろう。3週続けてびっしりと攻め馬を積み、ひと叩きした上積みは相当見込める。

ダノンミル】▲ 全体的に硬く
ジョッキー騎乗で坂路を終い重点。ゴール前はステッキが入り左手前に替えるも、全体的に硬さのある走りで迫力はひと息。もう少し首を柔らかく使えるようになれば。

ロッカヴェラーノ】○ デキ万全
川田を背に坂路で半マイルからびっしりと追われる。独特の前脚のフォームに目がいくが、スピード感のある走りで首も水平に使えている。52秒1-12秒4も優秀だ。3週続けて速い時計を出し、デキは万全。

サダムパテック】○ 首を使えるようになり
岩田を背に坂路で単走。馬場の真ん中を回っただけに時計は強調できないが、春先よりは首を上手く使えるようになっている。フットワークも柔らかくスピード感十分の走り。

ハーバーコマンド】○ 気性に課題残すも、フットワーク良し
CWで2頭併せの外を6ハロンから。3,4角は少し行きたがって掛る。直線で追い出された時に内へモタれていたし、頭も位置も高い。ゴール前で抜け出す時にフワッとして更に頭の位置は高くなるなど、気性面に課題を残す。それでも、フットワーク自体は大きくて伸びやか。2週続けてびっしりやれている点にも好感が持てる。もう少しトモがパンとすれば。

ウインバリアシオン】○ デキ絶好
安藤勝を背にCWで3頭併せの大外を7ハロンからびっしりと。直線は大きなフットワークでグングン加速し、貫録の違いで楽に先着。動きは実にパワフルで迫力満点。今は爪の不安はなく、ビシビシやれている。ダービー時からトモに実が入ったことで首を上手く使えるようになっている。春先とは別馬と考えてほうがいい。2週続けて速い時計を出し、デキは絶好。

オルフェーヴル】◎ 文句なし
池添を背に坂路で2頭併せ。直線入口は引っ張り切りのもの凄い手応えで馬なりのままグーンと加速。ラスト1ハロン手前から鞍上が手前を替えるように促すと、スッと左手前に替える。ゴール前で軽く追われると更に脚の回転が速くなって古馬の準オープン馬を子供扱いして突き放してしまった。ゴール前で内へモタれたが、それを覆う脚力がある。春先の切れ味に力強さが加わり、凄いことになっている。三冠へ向けて文句なし。

サンビーム】△ 煽られ
坂路を2頭併せでびっしりと。持ったままの相手に対し、アラアラ一杯で遅れてしまう。頭の位置も高く、強調できる動きではない。まだ体が緩い分、頭の位置が高いのだろう。

ダノンマックイン】○ ステイヤーの走り
小牧太を背に坂路で2頭併せ。見た目のスピード感は今ひとつだが、それ以上の時計が出る。これはトビが大きいからで走る馬の証拠。ゴール前でステッキを入れられるとグイッと突き抜けて先着した。グンと重心を沈めて首を上手く使えている点にも好感が持てる。走りはステイヤーのもの。不気味だ。

フレールジャック】○ バネのあるフットワーク
一週前に福永を背に速い時計を出し、最終追い切りはCWでサッと流す。身のこなしが柔らかく、体全体を使ったバネのあるフットワーク。特に右手前の時に瞬発力は凄い。直線で何度も手前を替えていた点と気性が前向き過ぎるところに課題を残す。

ショウナンマイティ】◎ 動きダイナミック
武豊を背にCWを単走で6ハロンから。首を柔らかく使い、大きなフットワークでダイナミック。見た目以上の時計が出るようになっている。ひと夏を越し、トモがパンとしたことで重心が低くなり、フォームも伸びやかになっている2週続けてコースで追われ、デキは絶好。

秋華賞(GI)調教診断!

2011-10-14 00:59:05 | 調教診断
カルマート】◎ 不気味
南Wを単走でサッと。四肢を目一杯に伸ばした大きなフットワークは迫力満点。特に前捌きは超一級品。首も水平に使えて集中力も抜群だった。3週続けてコースで意欲的に乗られ、攻め量も十分。時計平凡で目立たないが、不気味な存在だ。

スピードリッパー】◎ 動きだけは文句なし
北村宏を背に南Pで3頭併せの外を5ハロンから先行する形。負荷の少ないPコースをサッと流す程度なので過大評価はできないが、引っ張り切りの手応えで全身を柔らかく使った抜群の動き。動きだけは文句なし。ジャパンCを制した同厩舎のスクリーンヒーローを彷彿とさせる。とても前走で1秒5差の13着に沈んだ馬の動きではない。前走は勝負どころで包まれた時に怯んでしまったのを見る限り、オークスでエリンコートと接触した際の精神的な後遺症が残っている可能性は高い。でなければあれだけ大敗することは考えづらい。揉まれなければ、能力は発揮できる逃げるか

ホエールキャプチャ】◎ 渾身の仕上げ
池添を背に坂路を単走で強めに。終いの反応は1週前には劣るも、キビキビとしたフットワークで全身を使った迫力ある動きだった。前走後も栗東に残って稽古を積み、坂路で熱心に乗り込んで質・量ともに文句なしの調教過程だ。ここ目標で渾身の仕上げ。

アヴェンチュラ】○ 万全の態勢
最終追い切りはCWで3頭併せの内を6ハロンから。道中から引っ張り切りの痺れる手応え。終始、馬任せで併入して6ハロンから83秒9-12秒5。手綱が激しく動いていた併走馬を手応えで完全に圧倒した。もう少しトモの踏み込みに力強さが出ればいいが、首を上手く使った集中力に富んだ動き。この中間はコースで長めから4本乗られ、仕上りは万全。本番に向けてデキに不安なし。

アカンサス】○ 無駄のない動き
一週前にビッシリやられており、最終追い切りは長距離輸送を控えていることもあり、横山典を背に坂路でサッと。前脚をピンと張り出し、全身を柔らかく使った無駄のない動き。首も上手く使えており、集中力も感じさせた。

エリンコート】△ 動き今ひと息
最終追い切りは坂路を単走でサッと。前脚の出は硬く、推進力に欠ける動き。鞍上が何度も手前を替えるように促しても反応しなかったように、集中力にも欠けていた。春の弾むようなスピード感は鳴りを潜めている。上積みは見込めないだろう。

キョウワジャンヌ】○ 好調キープ
飯田を背に坂路を単走でサッと。例によって内へモタれていたが、これはいつものこと。グンと重心を沈め、キビキビとしたフットワークで好調キープ。

ゼフィランサス】○ 動き力強いも
柴原を背に坂路を単走で目一杯に。馬場を強く叩きつけてフットワーク自体は力強いが、ゴール前は脚が上がって筒一杯に。このあたりに久々を感じさせ、いきなりのGIでは厳しい。叩いて息ができれば上を狙えそうな動き。

デルマドゥルガー】○ 力強いトモの蹴り
武豊を背にCWを単走で終い重点。例によってフワッとして頭は高いが、顎を引いて首を使えるようになっているし、トモの蹴り自体は力強い。これで首の位置が低くなれば凄い馬になるだろう。

ピュアブリーゼ】▲ 上積み案外
坂路を単走で。ラストはハミを掛け直され、手綱をしごいて追われるも反応はひと息。スピード感は今ひとつで叩いた上積みは案外かも。

フレンチボウ】△ 伸びやかさに欠け
南Pを単走で一杯に。伸びやかさに欠ける動きで迫力はひと息。時計の出やすいPコースだけに時計面も強調できない。

マイネイサベル】○ 大トビで迫力満点
最終追い切りは栗東のCWを単走でサッと。大トビで雄大なフットワークは迫力満点。見た目のスピード感は今ひとつも、それ以上の時計が出る。これはトビが大きいからで走る馬の証拠。栗東で稽古を積んだことで前走からかなり上積みを見込める。

マイネソルシエール】○ トモの蹴り力強い
南Pを単走でサッと。少し硬さを感じさせるが、問題ない程度。トモの蹴りは力強い。

マルセリーナ】○ 動き案外
1週前に7ハロンからびっしりとやられ、最終追い切りはCWで2頭併せの内を6ハロンから追走する。終い重点で道中の折り合いはクリア。馬体を併せたままラスト1ハロンからハミを掛け直されてびっしり追われる。何度かノメッていたし、重心は低い割にモタモタして動きは案外。調教後の馬体重は太かった前走時と変わらず、絞り切れていないのが影響しているのだろう。逆に絞れたら動きやすくなって掛る危険性も出てくる。どちらにしても厳しい競馬になる。

メモリアルイヤー】△ 迫力案外
トモが緩く前傾姿勢でハミに頼った走り。フワッとしたりモタれたりとまだ馬が若い。前捌きも硬く迫力も案外。

リヴァーレ】○ 動き柔らかく
南Pで3頭併せの中を5ハロンから。自らハミを取るやる気を見せ、前脚をピンと張り出してフットワーク自体も柔らかかった。気配は目立っている。

リトルダーリン】○ 気配良好
中1週だけに坂路で15-15。顎をグッと下げて大きなフットワークが目に付いた。気配良好。

レッドエレンシア】○ 動き柔らかく
南Pで3頭併せの内を5ハロンから。ジョッキー騎乗で負荷の少ないPコースだけに過大評価はできないが、自らハミを取って柔らかい動き。

宝塚記念(GI)調教診断(水曜日更新)

2011-06-23 00:02:53 | 調教診断
エイシンフラッシュ】◎ 赤丸急上昇
ここに来て赤丸急上昇を描いている。一週前は安藤勝を背に攻めが軽すぎて心配したが、それを払拭させる凄い動きを見せてくれた。最終追い切りは、例のごとくCWで2頭併せの内を6ハロンから追走する。道中は抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。直線で馬なりのまま馬体を併せ、ラスト1ハロンから少し手綱を緩められる。すると四肢を豪快に伸ばした迫力満点のアクションで併走馬を突き放してしまった。とにかく大トビで凄まじい動きだった。手応えにはまだまだ余力が残っていたし、追えばどこまでも伸びる感じだった。昨秋は順調さを欠いてデキが今ひとつだったが、今回の動きならダービー時かそれ以上といえるだろう。

ドリームジャーニー】◎ 渾身の仕上げ
09年の年度代表馬が苦悩を経て再び主役に躍り出る時がやってきた。これまでは爪や脚部の不安から距離の短い坂路オンリーの調教が続いていた。GI馬だけに攻めでは格好を付けることができたが、実践では息が持たず惨敗を繰り返してきた。また、ビシビシ攻められないので馬体も思うように絞れなかった。ところが、この中間は2週前からコースで6ハロンから時計を出し、1週前は7ハロンから意欲的に追われ、終いは素晴らしい伸び脚を見せてくれた。最終追い切りも池添を背にCWで単走を6ハロンから。ピッチの利いた回転の速いフットワークでグングン加速。ラスト1ハロンからハミを掛け直されるも、思ったほど弾けなかったのが正直なところ。最後は脚の回転が少し鈍っていた。残念ながら今回も手前を替えてくれなかった。1週前が凄かっただけで、今回も動けている。これだけやれれば420㌔台後半まで絞れてくるだろう。渾身の仕上げで2年ぶりのグランプリ制覇へ。

フォゲッタブル】◎ 超良血が目覚めた
超良血馬の目覚める時がやってきた。陣営によれば「負け癖がついてきた」とのことで、一週前は馬に自信を与えるため、ゴール版を過ぎた後もびっしりと追われてきっちり先着させた。そして、最終追い切りは川田を背にCWの大外を2頭の併せの外を6ハロンから。道中は首を上手く使ってスナップの利いた走り。ラスト1ハロンから軽く気合いを付けられると、余力十分の手応えで抜け出す。この時に少し内へモタれたが、すぐに修正。何より首を上手く使って集中力を感じさせたし、大トビで見た目のスピード感は今ひとつでもそれ以上の時計が出ている。デキの良い証拠だ。トモの甘い走りは相変わらずだが、首と前脚の使い方は一流馬のそれ。ゴール前は本当に四肢がよく伸びて迫力満点だった。馬が自信を付け、ズブくて仕方なかった天皇賞・春当時とは動きがまるで違う。激変の可能性あり。

アーネストリー】○ 自信を持って大一番へ
佐藤哲を背に坂路で単走。掻き込みの強いシャープな脚捌きでグーンと加速。ラスト1ハロンからステッキが入ると少しフラつくが、グッと堪えてまっすぐ駆け抜けた。ラスト1ハロンを12秒6で踏ん張ったのは立派。以前は爪の状態が思わしくなく、間隔を詰めて使えなかったが、今は中3週でもステッキを入れてビシビシできている。2週続けて中身の濃い攻め馬ができ、前走から大幅な上積みが期待できる。自信を持って大一番へ。

イコピコ】○ ひと叩き上積み十分
ジョッキー騎乗で坂路を2頭併せ。キビキビとした身のこなしで脚捌きはかなりシャープ。前脚が高く上がっているし、首も上手く使えて集中力も感じさせた。ひと叩きした効果は見込める。

シンゲン】○ 久々も好仕上がり
南Wを単走で6ハロンから。道中は抑えるのに苦労するほどの行きっぷりでスピード感十分の走り。直線半ばでスッと手前を替えると、顎が上がらず余力十分の手応えでフィニッシュ。先週より終いの踏ん張りが利いていたし、四肢が良く伸びて迫力あるストライドだった。久々になるが、3週続けてコースで長めから追われ、息はできているか。

ダノンヨーヨー】○ 上積み見込め
北村友を背に坂路で2頭併せ。道中は鞍上が何とかなだめさせる感じで我慢。ラスト1ハロンから手綱をしごいて追い出すと、例によって激しくモタれてしまう。それでも、余力残しで半マイル51秒5-12秒5は優秀だ。追って頭の高いのはいつもだが、四肢は力強く伸びていた。叩き3走目で更なる上積みを見込んでいい。

トゥザグローリー】○ 上積みひと息
福永を背にCWで2頭併せを6ハロンから追走。トモの甘い走りで追って頭が高くなるのはいつものことだが、この馬にしては前脚の出が硬く時計ほどの迫力はひと息だった。京都記念や日経賞の時は前脚のアクションが豪快だった。激戦の天皇賞から中途半端に間隔が開き、梅雨のジメジメした時期だけに予想以上に仕上げが難しいのだろう。

トーセンジョーダン】○ 久々でも好仕上がり
ピンナを背に坂路を2頭併せでびっしりと。ゴール前で手綱をしごかれ大きなフットワークで先着を果たした。まだ昨秋のアルゼンチン共和国杯当時のグーンと弾むようなフットワークにはひと息だが、久々でひと追いの上積みは大きいはずだし、好仕上がりといえる。

ナムラクレセント】○ 馬体重に注意
和田竜を背に坂路を単走で。直線入口で口向きの悪さを覗かせいていたし、例によって追われてから頭の位置がかなり高い。大トビだけに狭い坂路は走りづらそう。前脚は高く突き上がっていたし、攻めはいつもこんな感じ。この中間はかなり馬体をフックラ見せているので、馬体重には注意を払いたい。

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宝塚記念(GI)1週前調教診断!

2011-06-16 23:35:47 | 調教診断
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ドリームジャーニー】◎ 古豪復活へ虎視眈々
長いトンネルを脱し、古豪復活の時がやってきた。これまでは痛めた右前脚を気遣って距離の短い坂路オンリーの稽古が続いていた。GIホースだけに調教ではそれなりの格好は付けられるが、実践では息が保たなかった。それが、この中間は2週、1週前とコースで長めから意欲的に追われてきた。ここ数走にはなかった意欲的な攻め過程で、明らかな‘攻め強化’である。完歩が小さく抜群に回転の速いピッチ走法で、馬なりのままゴール前で軽く気合いを付けられると、更に脚の回転が速くなり、重心をグンと沈めて鋭進。7ハロンから98秒9-11秒6は文句なし。ゴール前の動きは、有馬記念を制した09年を上回るものだった。欲を言えば最後に左手前に替えれば文句なしだったが、まだまだ余裕があったと受け止めたい。一瞬の決め手ならルーラーシップ、ブエナビスタを上回るものがある。池江寿-池添コンビが、再び初夏の仁川で輝く時がやってきた。今度は兄の番だ。この走法だけに雨も苦にしないタイプと思う。

エイシンフラッシュ】▲ 攻め軽く
安藤勝を背にCWで2頭併せを5ハロンから。道中は手綱をグッと抑えて我慢させる。直線で併走馬の1馬身後方に迫るも、ゴール前で少し気合いを付けた程度でフィニッシュした。併走遅れしたものの、これは余裕残しだったので問題ない。ゴール前は四肢がよく伸びていた。しかし、GIを控えた1週前追い切りとしてはかなり軽めで、不満の残る内容だ。チグハグな印象は拭えない。最終追い切りも同様に軽めだと評価を下げざるを得ない。

ルーラーシップ】◎ 迫力満点
CWで3頭併せの真ん中を7ハロンから意欲的に。道中は鞍上が抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。4角では左手前に替えてしまう若さを覗かせる。直線も終始、引っ張り切りの痺れる手応え。四肢を豪快に伸ばした迫力満点のストライドで併入した。ひと叩きして確実に上積みが望めるし、攻めを強化している。馬なりで6ハロン82秒8-12秒1はさすがの脚力。

トゥザグローリー】○ 激戦の疲れなし
福永を背にCWで3頭併せの内を7ハロンから追走。道中は引っ張り切りの痺れる手応え。直線でスッと左手前に替えるも、抜け出してから何度も手前を替えていたように若さを覗かせた。追って相変わらず頭も高いが、四肢を目一杯に伸ばしたストライドは迫力があった。とくに前脚のアクションは絶品だ。これだけ一杯にやれているのだから、天皇賞激走の疲れはなさそうだ。

ブエナビスタ】○ 順調
CWで2頭併せの内を6ハロンから追走。道中は首を上げてかなり行きたがる。これは前走時も同じで、テンションの高さを心配したが、レース当日は非常に落ち着いていたのでそれほど心配ない。ゴール前で気合いを付けられるも併走馬を突き放せなかったし、手応えも若干見劣った。だが、首を上手く使えていたし、脚捌きもシャープだった。順調。

ローズキングダム】○ 併走馬突き放す
ウィリアムズを背に坂路で併せ馬。少し内へモタれる仕草は見せたが、鞍上が巧みに誘導し、真っすぐ駆け抜けた。ラスト1ハロンから気合いを付けられると、シャープな脚捌きで併走馬を突き放した。ここ数走は攻めでもモタつくところはあったが、復調している。不気味な雰囲気が漂う。