中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

東京優駿(GI)回顧

2005-05-30 01:21:10 | 回顧
12.5 - 10.9 - 12.1 - 12.1 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 12.1 - 12.2 - 11.9 - 11.0 - 11.6
(35.5-34.5) (59.9-58.8) 2:23.3

まさに衝撃的な勝ちっぷりだった。
すべてにおいて次元の違う走りで、
武豊騎手が「感動した」と言ったのも納得できる。
パドックから若干テンションが高く、何度も尻っぱねをしていた。
スタートもフワッとした出で、皐月賞同様後方から。
道中もクビを上げるしぐさを見せるなど、スムーズと言えなかったのだが、
4角で鞍上が満を持して外に持ち出すと、
グッと反応して一気に前へと進出する。
ラスト1ハロン付近でインで粘るインティライミを楽々と捕らえると、
その後は独壇場。名のごとく衝撃を与える走り。
あれだけの競馬をしながらラスト1ハロンを11.6で駆けるのは脅威的だ。
同世代ではもはや相手にはならない。
このまま無事に秋を迎えてほしい。
そして、三冠達成のあとは古馬との対戦となる。
世界クラスの馬。今から本当に楽しみだ。

2着はスペシャルウィーク産駒インティライミ。
中2週の厳しいローテに加え、ハードな追い切りのため馬体減が案じられたが、
プラス6キロ。これはいい傾向だった。
レースでは好スタートを切ると積極的に前へ。
道中は内々の好位を追走する。
直線入り口で逃げ馬の内に切れ込むと、
早めに先頭に立つ強気の競馬で抜け出すも、勝ち馬に子ども扱いされた。
ただ、十分見せ場を作ったし、待ち味である長くいい脚を使えた。
ダービーでも臆することなく乗った佐藤哲騎手は素晴らしかった。

3着は皐月賞2着のシックスセンス。
プラス12キロを心配したが、パドックを見る限り全く太め感なしだった。
多少、歩様が硬かさを感じたものの、
黒光りする馬体で返し馬では唸るような気配だった。
ディープ同様フワっとした出で、後方からになった。
本当ならディープの前で競馬するはずだったが、
鞍上の四位騎手は慌てず冷静だった。
直線で追い出すと鋭く伸びて3着まで来た。
スタートの出遅れがなければ2着と、もう少し際どかったろう。
一戦毎に馬が急激に力を付けている。
秋が本当に楽しみ。

4着のアドマイヤフジはやはり勝負どころで反応できなかった。
今回はいつもより前目での競馬だったが、肝心のどころで弱みが出た。
それでも、最後はいい脚で伸びてきている。
器用さがなく、反応できない現段階では府中がベストだが、
秋までに体質や気性面で成長すれば他場でも十分やれる力はある。

5着のマイネルレコルトはスタートが今ひとつ。
鞍上が腹をくくって最後方からの競馬。
前走が早めに仕掛けて失速しただけに、
ギリギリまで追い出しを我慢する作戦も脳裏にあっただろう。
直線でインを突くと、5着まで押し上げた。
現3歳勢では力上位を示した形だが、
この距離では思い切った競馬ができないし、
秋は短距離路線を歩ませてほしい。

6着のニシノドコマデモは初の厳しい流れに戸惑った。
勝負どころで手応えが怪しくなると、
鞍上が必死に手綱を押して馬群に付いていく。
本来なら惨敗のケースだが、
大外からジリジリと伸びていた。
ペースに戸惑いながらも、最後まで伸びたのは高く評価できる。
この経験が必ず今後に生きる。秋が楽しみ。

ローゼンクロイツはパドックで落ち着きがあった。
今回もディープをマークしながらの競馬だったが、
直線で反応できず、伸びなかった。
勝ち鞍がすべてスローの瞬発力勝負のため、
今後は厳しいペースでも末が鈍らないことが課題だ。

アドマイヤジャパンはまだ調教が思うように積めない。
それでも皐月賞3着に駆けているように力はある。
今後は決めて強化が課題となる。

ダンツキッチョウはパドックからエキサイトしていた。
好位で競馬するもズルズル後退してしまった。
前走からの急激なペースアップに馬が戸惑ったか。

ダンスインザモアは控える競馬ながら見せ場がなかった。
ノドに不安のある馬で距離が長かったのか。
適距離が1600m~1800mなのかも。

本当に素晴らしいレースでした。無事に秋を迎えてほしいものです。
馬券はワイドが的中!

東京優駿(GI)最終結論

2005-05-29 00:30:30 | 最終結論
◎ディープインパクト
○シックスセンス
▲アドマイヤフジ
△ニシノドコマデモ


【展開】
逃げるのは2頭出しのシャドウゲイトか。
チークピーシーズ着用で大逃げの準備は万端。
離れた2番手集団にコスモオースティン、コンゴウリキシオーらが追走する形に。
テンはやや平均ペースより速い展開で進む。
鍵を握るのはディープインパクトとインティライミ。
佐藤哲騎手騎乗のインティライミは、
前走で本番を意識したレース運び。
4角手前の坂下で外を通って早めに仕掛けた。
これは紛れもなくディープを意識した競馬。
枠もディープ5番、ライミ7番と非常に近い。
鞍上の性格を考慮して、勝負どころで早めに競りかける競馬を想定。


【見解】
本命はディープインパクトが不動。
前走の皐月賞1着が異次元の走り。
落馬寸前の出遅れながら、外からマクって直線突き放した。
まず負けなることはないだろう。
素晴らしいレースを期待。

相手筆頭にはシックセンスを推す。
前走皐月賞2着がフロック視されているが、
確かに展開に恵まれた面はあるものの、
メンバー中NO.2の34秒2の脚は本物。
折り合いが付くようになって競馬が安定してきた。
今回もディープの後ろでジックリと脚を溜められれば面白い。

アドマイヤフジは府中がピッタリ。
ここ2走は勝負どころで置かれたのが致命傷になった。
直線の長い府中なら息の長い末脚が爆発できる。
まだ、幼いがコース適正に期待したい。

ニシノドコマデモも息の長い末脚が持ち味。
前走は展開不向きながら勝ち馬にクビ差まで迫った。
時計勝負に不安があるものの、馬群をうまく捌ければ面白い。

東京優駿(GI)展望・3

2005-05-28 23:37:33 | Weblog
【ニシノドコマデモ】
前走の青葉賞2着はスローの流れを中団からの競馬。
終始、折り合いもスムーズで直線を向くと、
外からデザーモ騎手に寄られて若干追い出しが鈍った。
メンバー最速34秒1の強烈な脚で迫っただけに悔やまれる。
ただ、勝ち馬が終始スムーズな競馬だったことを考えると、
それ以上に中身は濃かった。
しかし、走破時計2分26秒9は高速馬場を考えれば遅い。
今回はディープインパクトをはじめメンバー強化される。
前走、前々走時は気性面の若さを露呈していたが、前走は集中して走っていた。
府中向きの脚質で長くいい脚を使う。
今回も控える競馬で挑む。


【ブレーブハート】
前走の青葉賞3着はスローの流れを中団からの競馬。
直線で馬場の真ん中からメンバー最速34秒1の脚で鋭く迫った。
芝2戦目でこれだけやれるのは立派。
ただ、初芝の前々走もそうだが、走破時計が平凡だし、
まだ一度も厳しい競馬を経験していない点も割引が必要だ。
いずれはGIを狙える器になるだろうが、現時点ではどうか。

東京優駿(GI)展望・2

2005-05-28 01:18:36 | 見解
例によって某掲示板に書き込んだものです。


【インティライミ】
目標としていたダービーに間に合った。
前走の京都新聞杯1着は半馬身ほどの出遅れ。
テンは中団で折り合いに専念すると、
勝負どころの4角手前の坂下で外を通って一気に仕掛ける。
そのまま直線で先頭に立って押し切った。
上がりのラップで11.9-11.8-12.6と、
ラスト1ハロンで大きくバテたのは不満だが、
早めに先頭に立つ厳しい競馬だったので仕方ない。
前走の内容から長くいい脚が使えることが分かった。
直線の長い府中で、これ以上ないアドバンテージだ。
今回は鞍上の性格を考えてもディープを負かしにいく競馬をするだろう。
課題は初の長距離輸送とスタートだろう。
どんな競馬をするのか、レースの鍵を握っている。


【ダンツキッチョウ】
前哨戦の青葉賞を快勝しての参戦。
その前走の青葉賞1着好スタートを切ると、
スローの流れに乗じてスッと好位へ。
内枠の利を生かして終始、内の経済コースを通れた。
直線で満を持して追い出すと、ジリジリ伸びて後続を完封。
ただ、スローの流れを完璧な運びで競馬したのに着差はわずかクビ。
かなり恵まれた感が強い。
高速馬場を考えれば勝ち時計も平凡。
前走で完璧に仕上げていただけに上積みも疑問。
好位から競馬できるのは強みだが、決め手に欠ける印象。


【シックスセンス】
皐月賞2着でアッと言わせた。
その前走はビッグプラネットの作る平均ペースを後方から。
以前は折り合いを欠く面があったが、実にスムーズな競馬。
勝負どころの3~4角で有力どころが早めに動いても、
同馬はジッと追い出しを我慢。
それが功を奏して直線でメンバーNO.2の上がり34秒2の、
鋭い脚を繰り出して勝ち馬に迫った。
展開が向いたことは確かだが、最後の脚は紛れもなく本物。
今回は2ハロンの距離延長となるが、
テンに折り合いさえつけば前走の再現がある。


【ペールギュント】
前走のNHKマイルC4着はスローの展開に嵌った。
上がり33秒7の鋭い脚で迫るもペースが遅すぎた。
ただ、これが追い込み馬の使命。
三走前のスプリングS6着は勝ちを意識して勝負どころで早めに動くも、
直線で見せ場なく失速してしまった。
その反省を生かして挑んだ皐月賞6着は、
ギリギリまで追い出しを我慢すると、直線で一瞬の脚で見せ場を作った。
しかし、どうしても長くいい脚が使えない。
そのため自分から動くことができない。
器用さがないため府中の広いコースは歓迎だが、
脚質を考えると、距離延長と直線の長いコースは不向き。


【シルクネクサス】
暮れの朝日杯FSで◎を打った。
そのFSは好位から競馬するも直線で見せ場なくシンガリ負け。
その後も自分からやめてしまう競馬が続いた。
しかし、前々走のベンジャミンSを好位から差し切ると、
前走の京都新聞杯4着は好位から早めに動く形ながら最後まで粘った。
一戦毎に粘り強さが出てきている。
今回も好位から流れに乗れれば掲示板はあるだろう。


【シルクトゥルーパー】
前走のNHKマイルCは直線で見せ場なく17着。
前々走の橘Sで強烈な伸び脚で差し切っているように、
本質はスプリンター。
ここはいかにも厳しい。






東京優駿(GI)展望・1

2005-05-26 23:04:30 | 見解
いよいよ同世代の雄を決する東京優駿(GI)。
今年は圧倒的な存在のディープインパクト一強ムード。
素直に2着探しに徹したいと思う。
今の東京は時計の速い馬場。前日の競馬で傾向を見極めたい。


【ディープインパクト】
この馬には逆らえない。
前走の皐月賞1着はスタートで躓き落馬寸前。
かなりのロスがあったが、鞍上は慌てることなく最後方から。
ノビノビと中団の外目を追走すると、勝負どころの3~4角で、
マイネルレコルトをマークするようにマクリ気味に上がっていき、
そのままメンバー最速の上がり34秒0の究極の脚で突き抜けた。
まさに次元の違う走りとはこのこと。
追われてからの反応は群を抜いている。
他路線組にも強力な馬は見当たらず、戴冠濃厚。
この中間も2週続けて速い時計を出しており、体調面も問題ないだろう。
心配といえば馬体減りくらい。


【ダンスインザモア】
前走の皐月賞8着はいつもより前目での競馬。
勝負どころの3~4角で有力どころが早めに動くと、
連れて前へ進出する強気の競馬。
しかし、それが裏目に出て直線で失速してしまった。
前々走のスプリングS1着は後方馬群で折り合いに専念。
ギリギリまで追い出しを我慢すると、馬群を縫うように鋭く伸びて差し切った。
一瞬の切れ味で勝負するタイプで、前走のように前目での正攻法な競馬は辛い。
その意味では東京コースに替わるのは微妙だが、
ディープを意識せずに、自分の競馬に徹すれば届く可能性はある。
この中間は前走以上の気配とのこと。


【ローゼンクロイツ】
前走の皐月賞9着は初の長距離輸送でイレ込み普段の精神状態になかった。
中団の外目を追走すると、ディープインパクトを徹底マーク。
勝負どころの3~4角で連れて前へ進出するも、
見せ場なく惨敗してしまった。
それまでスローの瞬発力勝負しか経験がなく、
初めての厳しい流れに戸惑った分もあったろう。その経験が今回に必ず生きる。
ゆったりと競馬できる府中の2400mに替わるのはプラスだろう。
馬群のなかで闘志を燃やすタイプで、2枠3番は絶好枠。
中団の内をソツなく追走できれば一発あっておかしくない。
最終追い切りは苦手の単走ながら動いた。


【マイネルレコルト】
2歳王者。
前走の皐月賞4着は◎を打った。
ビッグプラネットの作る淀みない流れを中団でスムーズに追走。
勝負どころの3~4角で一気に仕掛けて先頭集団に襲い掛かるも、
直線で筒一杯になってしまった。
瞬発力勝負では分が悪いと思った鞍上の作戦だろうが、
結果的にディープインパクトのVを誘導する形となってしまった。
マイルの朝日杯FSで同じような競馬で勝っているが、
2000mでは、それほど長くいい脚は使えない。
今回は更に2ハロンの距離延長と直線の長い府中に替わり、
前走のようなマクる競馬は通用しない。
そのあたりは鞍上も分かっているはず。
好位から一瞬の脚で勝負する。理想は縦長の展開。


【アドマイヤフジ】
前走の京都記念3着はいつもどおり後方からの競馬。
勝負どころの3~4角でインテリライミが仕掛けるも、
反応できずに置かれてしまう。
仕方なく直線で大外に持ち出すも届かず。
前々走の皐月賞5着も勝負どころで置かれて、直線の大外を通る競馬。
最後は確実にいい脚を使っているだけに悔やまれる。
今回は直線が600mある府中に替わる。
エンジンの掛かりの遅い同馬にとって願ってもない条件。
自分で動けないだけに、どうしても他力本願になるが、
流れが向けば怖い。


【アドマイヤジャパン】
前走の皐月賞3着は好スタートを切ると、好位の内を追走。
終始スムーズな追走で勝負どころで有力馬が早めに仕掛けるも、
同馬は慌てずギリギリまで追い出しを我慢。
それが功を奏したのか直線でジリジリ伸びて3着。
この馬の強みは流れに合わせてどこからでも競馬できること。
その分、強烈な決め手に欠ける。
折り合いに不安のないタイプで2400mも問題ない。
トビが大きく、ゆったり競馬できる府中はプラス。
今回も上位争いに加わるだろう。
陣営によれば本格化は秋以降とのこと。


オークス回顧

2005-05-22 23:55:27 | 回顧
12.6 - 11.3 - 13.2 - 13.1 - 12.9 - 13.4 - 13.1 - 12.6 - 12.2 - 11.5 - 10.9 - 12.0
(37.1-39.4-37.9-34.4) (63.1-59.2)

上記のラップが示すとおり完全な超スローペース。
レコードが出るほどの馬場で勝ち時計2.28.8は遅い。
いかに道中のペースが遅かったかが分かる。
私は人気馬が早めの競馬で崩れる展開を予想した。
ご存知の通り、全くの見当違だった。読みが甘すぎた。
距離に不安の抱える3歳牝馬たちにとって、大事に乗られた結果だろう。

勝ったシーザリオは強さを際立たせる内容であった。
スタートに失敗すると外のエアメサイア騎乗の武豊騎手に前を封印される。
鞍上の福永騎手はここで腹をくくって後方でジッと我慢。
この我慢が良かった。
道中はかなり行きたがっていたが、もし、無理に前を追いかけていれば、
余計に掛かってなし崩しに脚を使っていた可能性が高い。
ミスを開き直った福永騎手のその後の判断は正しかった。
ギリギリまで我慢すると、直線で一完歩ごとに凄まじい脚で迫り、
ラスト1ハロンできっちり差し切った。
レースの上がり34秒4の流れを差し切るのだから恐れ入った。
相当の力を秘めている。

2着のエアメサイアは現時点で最高の競馬。
上記にも述べたようにスタートでザリオを封印する。
道中は三強の中で一番前での競馬。折り合いもしっかり付いていた。
3角あたりで外目から除々に進出すると、
直線で前を射程権に入れて抜け出すも、勝ち馬の決め手に屈した。
ただ、直線で何度も内にモタれて立て直していたようにまだ成長の余地はある。
良血馬でひと夏越しての成長が楽しみ。

3着のディアデラノビアはやはり気難しい馬。
道中はかなり行きたがっていた。
それでも鞍上のデザーモ騎手がうまくなだめていた。
3角あたりでエアメサイアが仕掛けていくと、連れるように前へ。
直線で叩きあいに持ち込むもわずかに屈した。
ただ、この流れを考えれば後方から差してきたのは、さすが。
お終いの脚はかなりのレベルにある。
あとは気難しい馬で道中下手に動けないこと。
エンジンの掛かりが遅いだけに阪神コースや京都の内回りコースの適正も微妙。
精神面での成長が課題となる。

4着のエイシンテンダーはうまくスローに落としての競馬。
この中間は順調に攻めを積まれた。
逃げ切ってもおかくない展開だが、上位馬とは現時点での力差。
鞍上によれば腰が甘くて坂上で止まってしまったとのこと。
体質強化が課題となる。

5着のブリトンは内の好位でうまく流れに乗った。
前走は出遅れただけに陣営としては何が何でも先行したかった。
あとは決め手の強化が課題となる。

ジェダイトも大外枠から2,3番手の絶好の位置から流れに乗った。
最後は瞬発力勝負になって上位馬にはかなわなかった。
切れる脚よりは、うまく先行して粘り込むタイプだけに小回りコースが向いている。
この馬も決めて強化が課題。

◎のジョウノビクトリアはフワっとしたスタート。
前に行けない弱みがモロに出てしまった。
スローの瞬発力勝負も合わなかったか。
見せ場なく終わってしまった。
ベストは時計の掛かる2000mくらいか。

ライラプスは血統的なものと体系的に距離が長かった。
直線でバッタリ脚が止まってしまった。
フレンチデピュティ産駒で重量感のある馬体。
ダートを是非走らせたい。

レース展開を読み間違えたところですでにダメでした。
この経験の糧を今後に生かして行きたいです。

オークス(GI)最終結論

2005-05-22 01:17:11 | 最終結論
◎ジョウノビクトリア
○シーザリオ
▲エイシンテンダー
△ディアデラノビア
×エアメサイア
×アドマイヤメガミ
☆ライラプス


【見解】
初志貫徹でジョウノビクトリアを本命視。
前走の桜花賞7着は忙しいマイル戦。
テンの追走に手を焼き、4角でも後方。
万事休すかと思われたが、
内から大外に持ち出すと上がり34秒7の脚でしっかり伸びた。
距離と勝ち時計を考えれば中身の濃い内容といえる。
前々走のクイーンC2着は道悪。
出遅れて後方からじっくり脚を溜めると、
直線で外から鋭く伸びた。
三走前の京成杯5着が強い競馬。
激しい降雨で道悪の悪条件に加え出遅れ。
しかも、向こう正面で置かれてしまい、惨敗も覚悟したが、
直線で根性の追い込みを見せた。
勝ち馬に匹敵するくらいの内容であった。
そのときの上位馬が皐月賞3着、2着を考えればより価値は大きい。
手前の関係で左回り替わりは多いにプラス。
前走、京成杯の内容と胴長の馬体を考えれば距離延長もプラス。
陣営も桜花賞前から「オークス向き」と公言している。
高速不時計が不安視されているが、
まだレース数を使っていないし、
忙しい前走の走破時計もまずまず。
この距離なら時計を詰められる。
有力どころが早めに動く展開を差し切る。

相手にはシーザリオ。
府中のマイル戦なら自信を持って本命にできたが、
過去にはダンスインザムード、アドマイヤグルーヴが破れたレース。
前走で見せた抜群の切れ味が、
逆に4ハロンの距離延長を不安にさせる。
能力は間違いなくGI級だけにあっさり克服してもおかしくない。

3番手はエイシンテンダー。
前走は体調が万全ではなかった。
初の控える競馬を経験したのも強み。
今回は中5週と間隔があるし、調整も順調。

オークス展望・3

2005-05-22 01:14:55 | 見解
【展開】
レースの核を握るのはシーザリオとレースパイロット。
鞍上の福永騎手としては包まれるにを嫌って先行するだろう。
中間に逃げを思わせるコメントが出ていたが、
他に行く馬がおり、2,3番手からの競馬と見る。
逃げるのは2頭出しのアスピリングスノー、ブリトン。
前半は平均ペースのラップになるだろう。
レースが動くのは4角あたり。
上記に述べたように蛯名騎手騎乗のレースパイロットの仕掛けどころがポイント。
前走で切れ不足を露呈しているため早めの競馬が必至。
ダービーでキングカメハメハを潰しに行った同騎手だけに、
シーザリオを外から被せる可能性は高い。
それを機にザリオをマークしていたエアメサイアあたりも動くことになる。
今の東京の馬場は前が止まらないが、
有力どころが早めの競馬をして差しが生きる流れを期待したい。


【シーザリオ】
堂々の一番人気馬。
前走の桜花賞2着は厳しい条件にもかかわらず素晴らしい内容。
初めて味わう厳しい流れに戸惑って惨敗してもおかしくなかったが、
中団を追走すると、3角で前が塞がる不利がありながら、
上がり34秒4の抜群の切れ味で勝ち馬を急追。
直線で見せた一完歩ごとの力強さはす凄まじかった。
間違いなく能力はGI級だ。
トビが大きく東京コースも歓迎するクチ。
課題を挙げるならマークがきつくなることと、距離延長だ。
先にも述べたように、きついマークが予想される。
それは人気馬の宿命でもある。
もうひとつの距離延長については、
一般的には歓迎と言われているが、
マイルの前走で見せた瞬発力を見ると逆に不安でもある。
過去にはダンスインザムード、アドマイヤグルーヴが敗れた舞台。
マイルからの4ハロンの延長で馬が戸惑う可能性も。


【ディアデラノビア】
気性難で知られる同馬。
前走のフローラS1着は鞍上の武豊騎手がうまく制御して最後方からの競馬。
ギリギリまで追い出しを我慢して追い出されると、
直線で大外から上がり33秒8の究極の末脚で差し切った。
先行馬有利の開幕週の府中で、
大外から差し切ったのだから価値が高い。
着差以上に楽勝の内容だった。
今回はデザーモ騎手に替わるが、世界レベルの騎手だし、
追い切りで癖を掴んだようなので心配ないだろう。
あとは器用さがないことと、道中動けないこと。
エンジンの掛かりが遅く、府中は最高の舞台。
前が潰れるようならこの馬の追い込みが怖い。

オークス展望・2

2005-05-19 22:45:15 | 見解
例にって某掲示板に書き込みしたものです。


【エイシンテンダー】
前走の桜花賞6着は一週前追い切りの反動で腰に疲れが出て万全の状態ではなかった。
スタートして追走に手を焼き、後方からの競馬。
本来の先行策ではなく、初の控える競馬だったため惨敗も覚悟したが、
直線で大外に持ち出すと上がり34秒7の脚で最後までしっかり伸びた。
わずかキャリア3戦の身で、
本来の競馬でなくても結果を出したのは高く評価できる。
前々走のチューリップ賞1着は内枠の利を生かして好位へ。
終始余裕のある追走で直線34秒9の脚で差し切った。
ある程度前に行けて尚且つ、終いの脚もしっかりしている。
前走、前々走の前後半のラップを比較すると、
(前走) 35秒6-34秒7
(前々走)36秒5-35秒1
であり、急激なペースアップに馬が戸惑った可能性が高い。
距離延長が懸念されているが、前走の内容と、
決してテンに速いタイプではないので歓迎するクチ。
前走後に再び腰に疲れが出たそうだが、中5週の間隔があるし、
一週前、最終追い切りと速い時計を出しているのもいい。
有力どころがけん制しあって好位をうまく進めば面白い。
今の東京は前が止まらない。


【エアメサイア】
武豊騎手を背に厩舎一丸になって戴冠を狙う。
前走の桜花賞4着は外枠発走でダッシュがつかず後方から。
しかも、馬群が密集していたために2角で外に振られ、
終始距離ロスがあった。
それでも、長くいい脚を使って直線で見せ場を作った。
ラスト1ハロンで内にモタれたのも多少影響した。
ただ、騎手、調教師が口を揃えるように一瞬の決め手に欠ける。
その分、マイルの決め手勝負よりも、長くいい脚を使うため、
距離が長いほうがいい。東京コースは歓迎するクチだろう。
この中間も二週前、一週前に速い時計を出して調整に抜かりはない。
シーザリオを徹底マークして早めに抜け出す競馬か。


【アドマイヤメガミ】
前走の桜花賞9着は最内枠がアダになった。
ダッシュがつかず、揉まれるのを嫌って仕掛けて前行くと、
掛かってしまった。それに手綱を引っ張って制御したため、
余計にチグハグな競馬になってしまった。
前々走のチューリップ賞は控える競馬で最後は鋭い脚で勝ち馬に迫った。
本来は折り合いがスムーズな馬。
ギリギリまで追い出しを我慢すればいい脚を使う。
今の東京は前が止まらないが。
展開の助けがほしい。


【ジェダイト】
前走の忘れな草賞1着は2番手からの競馬。
終始好位から前を射程権に入れると、ブリトンとの競り合いを制した。
決め手がないだけに前走のように好位から粘り込む競馬が合う。
しかし、前走は口を割っていつ掛かってもおかしくなかった。
更に2ハロンの距離延長となるとどうか。
一戦毎に馬体が減っているのも気になる。


【ショウナンパントル】
今季は惨敗が続いている。
前走の桜花賞13着はレース直前にフケが出てしまった。
大外枠発走で馬群についていけず、消化不良の競馬だった。
前々走のクイーンCは道悪で折り合いを欠いた。
2走とも敗因はしっかりしているが、今ひとつ波に乗れない。
マイルでの切れ味勝負の馬だけに距離が長くなって同じ脚が使えるかどうか。

【ライラプス】
前々走の桜花賞で本命にした馬。
その桜花賞は攻めもビシビシ積まれて体調は万全だったが、
好位から流れに乗るも直線でズルズル後退。
マイルのレコード決着に戸惑ったか。
前走のスイートピーSは馬群のすぐ後ろからの追走。
ギリギリまで追い出しを我慢すると、34秒7の脚で差し切った。
クイーンCを見ても分かるとおり、府中での差す競馬が合っている。
テンに無理するタイプではないので、この距離ならゆったり行ける。
ギリギリまで追い出しを我慢できれば。
中2週続きで疲れが懸念されているが、一戦毎に馬体が増えているし、
ビシビシ鍛えられている。牝馬離れしている。
フレンチデピュティ産駒らしく重量感のある馬体。
本来なら1800mあたりのダートがベストだろう。

【レースパイロット】
前走のフローラS2着は内の好位からの競馬。
終始スムーズな追走で、ラスト2ハロン付近で先頭に立つと、
粘り強い脚で叩き合いを制すも、勝ち馬の決め手に屈した。
前々走のミモザ賞1着は出遅れて後方からの競馬。
3角で外に持ち出してマクリ気味に上がっていくと、
直線で叩き合いを制して振り切った。
前2走を見ても分かるとおり、決して決め手は鋭くない。
平均していい脚を使うタイプ。
大きいフットワークで府中は歓迎するクチ。
今回も好位から粘り込む競馬になるだろう。
この中間は初めて2週続けて坂路で速い時計を出した。
一戦毎に馬体が減るなかで再度の長距離輸送。
それに加えてオーバーワーク気味の調教。
当日の気配には十分注意を払いたい。



オークス展望・1

2005-05-19 16:14:23 | 見解
例によって某掲示板に書いたものです。
桜花賞1着のラインクラフト、同3着のデアリングハートがNHKマイルCでワンツー。
今年の3歳牝馬のレベルの高さを示した。
必然的に人気を背負うのが桜花賞2着のシーザリオ。
能力の高さは疑いようがない。
しかし、過去にはダンスインザムードやアドマイヤグルーヴなどが敗れたレース。
過去のレースぶりをじっくり検討したい。
今の府中は前の止まらない馬場。
気楽な立場の先行馬が見せ場を作るだろう。


【ジョウノビクトリア】
現時点での本命馬。
前走の桜花賞7着はモンローブロンドの作る速い流れに戸惑い、
追走に手を焼いた。
4角でも未だ最後方で万事休すかと思われたが、
直線で内から大外に持ち出すと、
上がり34秒6の末脚で最後までしっかり伸びていた。
レコード決着の高速時計とテンに追走に手を焼いたことを考えれば、
中身の濃い競馬だった。
前々走のクイーンC2着は道悪の悪条件。
スタートで立ち遅れて最後方からの競馬。
それでも、鞍上が慌てず折り合いに専念したことが功を奏して、
直線で鋭い脚で迫って勝ち馬から0.2秒差。
通ったコース差があったことを考えれば上出来。
三走前の京成杯5着も道悪の消耗戦。
フワっとした出で後方からの競馬。
向こう正面で置かれ気味になった時は惨敗も覚悟したが、
勝負どころで前へ進出して直線も鋭い脚で見せ場を作った。
その時の上位馬が皐月賞2着、3着だったことを考えれば価値は大きい。
兄弟馬にはキングオブサンデー、ロイヤルキャンサーなど、
短距離で活躍する馬が多いが、
前走の内容と胴長の馬体を考えると、
同馬は間違いなく距離が伸びていいタイプ。
陣営も桜花賞前から「オークス向き」と公言している。
広い府中ならジックリと乗れる。
関東への輸送を経験しているのも強み。
左回りのほうがスムーズ。