中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

日曜日の狙い

2006-02-25 23:19:51 | 最終結論
〝一年前の快走を再び 晴雨兼用のスピード馬〟

阪神11R 阪急杯
◎ビッグプラネット
○オレハマッテルゼ
▲コスモシンドラー
△コスモサンビーム
×ロードマジェスティ
×グランリーオ

【見解】
飛躍の年となるビッグプラネットを本命視。前走の小倉大賞典は適性外の1800㍍で道中はモタれ気味の追走。直前の攻めも一息で状態も良くなかった。前々走の京都金杯はスッとハナを立つと、マイペースの逃げ。直線入り口で加速するとラスト1ハロンで12秒3とバテたのは不満だったが、何とか逃げ切った。いいスピードを誇るが、終いの脚が長続きしないのがネック。その意味では2ハロンの距離短縮で1400㍍になるのは歓迎材料。明日は降雨が予想されるが、蹄が立ち気味で道悪も向きそう。実際に道悪が残ったスワンSでは、前崩れの流れを先行して小差の5着に粘っている。高松宮記念へ向けてキッカケを掴む!


中山12R 1000万下 ダ1800㍍
◎オーロブライト
○ロングチェイサー
▲マチカネイソブキ
△モエレエスポワール
×ナカヤマスナイパー
×レイテストモデル

【見解】
単騎逃げ有望のオーロブライトを本命視。昇級戦の前走はスローの逃げに持ち込むも、4角で早めに来られて13着惨敗。陣営によれば『久々の左回りで手前を替えなかった』とのこと。ここは2走前の500万戦で圧勝している中山ダ1800㍍。メンバーを見渡すと同型はロングチェイサーくらい。スムーズにハナへ行けるはずだ。

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阪急杯展望

2006-02-24 22:39:58 | 見解
高松宮記念の前哨戦で今年から1ハロン距離が延長されて1400㍍で施行される。スプリント路線はデュランダル、アドマイヤマックスら一線級が退き、本命馬不在の混戦模様。マイル路線から転向してきた馬も多数おり、ここを制した馬が一歩リードしそうだ。

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オレハマッテルゼ
前走の東京新聞杯2着はスローの流れを大外枠からスッと2番手へ。終始、楽な手応えで追走し、流れが速くなった直線入り口でも持ったまま。ようやくラスト1ハロン地点で追い出してジリジリ伸びるも、勝ち馬に交わされた。GⅢレベルの東京マイル戦なら崩れない。前々走の京都金杯9着は大外枠発走で行き脚つかず、中団外目を追走し、終始、馬群の外目を通らされた。切れる脚がないだけに、控える競馬では厳しかった。また、久々で太め残り、歩様も硬かった。この馬の持ち味は楽に先行できるスピード性能。だが、追ってから案外なのが欠点。本来なら中山マイルが合うタイプだが、何故か東京に良績を残す。右回り阪神でどうか。コース的にはスピードで押し切れる。あとは開幕週でスピードが生かせればいいかだ、前開催のような重たい馬場だとどうか。

タマモホットプレイ
前走のシルクロードS1着は好発を決めると道中は中団の外目を引っ張りきりの手応えで中団追走。追走に精一杯だった昨年のセントウルSが嘘のよう。3角で外目を通ってポディションを上げていくと、直線は馬場のいい大外へ持ち出す。そこからジワジワと一完歩毎に伸びて2着馬との競り合いを制した。前々走は雨に泣かされただけに良馬場でうっ憤を晴らした。その前々走は激しい降雨によって前に行った馬しか残らない状況。仕方なし。雨で上滑りする馬場は苦手だが、時計の掛かる馬場は得意。本格化して行き脚が付いた現状では上がりの掛かる阪神は向くはずだ。開幕週でも前開催のような馬場なら。距離延長も問題ない。

コスモサンビーム
前走のスワンS1着は道悪が残った。ギャラントアローが飛ばす前傾ラップの流れを後方から渋太い脚で差し切った。また、柔らかい馬場も脚元を故障した同馬に良かった。前々走の富士S9着はニシノシタンの作る淀みない流れを先行するも、直線で見せ場を作れず。鞍上によれば『左前脚をかばっていた』とのこと。良馬場のため自分でセーブしてしまった。かつてはスピードで名を馳せた名マイラーだが、ダービーで大きな故障を発生。一時は再起不能かと思われた。そこから奇跡の復活。現状では控える競馬で終いを生かしたほうがいい。

コスモシンドラー
一戦毎に上昇する4歳馬。前走の山城S1着は1ハロンの距離延長だったが、折り合いもスムーズ。後方でシンボリエスケープをマークする形。直線で馬場のいい大外へ持ち出すと、メンバー中唯一の上がり3ハロン33秒7の末脚で一気の差し切り勝ち。追ってから重心の低いフォームで切れ味がある。阪神コースは3戦して連対がないが、遅生まれの南半球産馬ということで、控える競馬が板に付いて一戦毎に成長している今なら問題ないはずだ。

ビッグプラネット
前走の小倉大賞典8着は外枠発走からメジロマイヤーを見ながら2番手へ取り付く。だが、モタれながらの追走で流れが速くなった3~4角で手応えが怪しくなり、ステッキが入る。直線でトップガンジョーに被された時には筒一杯だった。調教の動きが悪かったように状態も一息だったか。逃げ馬不在のなか、意を決してハナへ。懸念された折り合いもバッチリ決まり、スローの単騎逃げに持ち込む。ラスト3ハロン地点で11秒2と加速すると、一気に他馬を引き離して直線で2着馬との競り合いに。一旦は抜かれたものの、そこから差し返す芸当で逃げ切った。スピード性能と一瞬の加速力は示したものの、ラスト1ハロン12秒3は平凡。展開に恵まれた感は否めない。今回、スピードと一瞬の脚を生かすには2ハロンの距離短縮は歓迎。スムーズに先行できれば。

ローエングリン
前走のCBC賞14着は外枠発走から楽な手応えで4番手追走。4角でも手応えは残っていたが、直線手前で手綱を引っ張ってからは全く伸びず、ズルズル後退してしまった。鞍上によれば『4角で外から来られてから急に馬が硬くなって、まるで別馬のようになってしまった』とのこと。未だに03年の天皇賞でゴーステディと競り合った惨劇が馬の脳裏に残っているのだろう。スプリント戦を楽に先行できたように、スピード能力は長けている。本来は1800㍍あたりで持続ある流れで逃げるのがベストだが、前走から1ハロンの距離延長でかなり楽に行けるはずだ。揉まれない為にもハナへいければ。

ロードマジェスティ
Hペースの差し馬。速い脚はないが、時計、上がりの掛かる展開なら確実に差し込んでくる。ただ、一線級相手となる今回はスピードと決め手の面で劣る。雨で時計の掛かる馬場になれば。

グランリーオ
前走の東京新聞杯は、まさかのプラス22㌔。イヤダイヤダの作る緩い流れを2番手追走。4角で先頭へ立つも、直線の瞬発力勝負に屈した形で惨敗。前々走の中日新聞杯1着は小回り特有の速い流れを2番手追走。そのまま最後はバテバテになりながら押し切った。切れる脚はないが、スピードの持続性が生きる流れなら台頭できる。ここも速い流れで押し切れるなら。1400㍍は少し忙しいか。本質的には流れが速くなる小回りコース向き。

ウインクリューガー
前走の淀短距離Sは雨で前が残る競馬。後方から競馬する同馬に苦しい条件であった。前々走の京都金杯5着は最内枠発走から中団のインを追走。馬込みに揉まれる形になったが、直線で集中力を切らさずに最後まで伸びた。スワンSのような爆発力はなかったが、見せ場は作った。とにかく気難しい馬。道中、いかに気分よく走らせるかが鍵を握る。集中して走れる短距離は合っている。上がりの掛かる展開になれば。

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フェブラリーS(GI)回顧

2006-02-19 23:30:23 | 回顧
2006/02/19 1回 東京 8日目 曇(良)
11R サラ系4歳以上 フェブラリーS(G1) ○混○指(定量) ダ1600

【馬場】良馬場。パワー要する馬場に変わりない。

12.2 - 10.7 - 11.0 - 11.4 - 12.1 - 12.9 - 12.3 - 12.3
(33.9-37.5)(45.3-49.6)(57.4-61.0)

【展開】発馬直後、内枠のユートピアが果敢にハナへ。それにメイショウボーラーが突っつき、更には掛かったトウショウギアが競りかけた。それを見てユートピアがスッと3番手へ控えるも、行く気になったメイショウとトウショウは暴走気味にラップを刻んでテン5ハロン57秒4と超高速ラップに。ただ、後続勢も追走に脚を使っているため、お終いも伸びない。バテ合い合戦のなかを伸び続けた勝ち馬は別格だった。

戦前、発馬や仕上がりを懸念する周囲を一蹴させる衝撃的なパフォーマンス。カネヒキリの強さはまさに別次元の走りであった。下見どころではスッキリした体つきで太め感なし。外々をキビキビと周回していた。課題だった発馬は抜群の好発。道中は2頭が刻む暴走ラップの展開を絶好の手応えで中団外目追走。直線を向いて坂を上りきったところで満を持してスパート。伸びあぐねる他馬を尻目にグイグイ最後まで伸びて圧勝した。後方の馬に辛い展開と最後の脚色を考えれば着差以上に力の開きがあったのは明白。厳しい流れを最後まで伸び続ける凄まじい底力。タイムは1分34秒9。パワーを要する馬場で高速馬場だった昨年とコンマ2秒差。恐ろしい。この馬を過小評価してしまったことを猛省したい。

2着のシーキンザダイヤは何とこれでGI2着が7回目。道中は縦長の速い流れを、離れた4番手追走。4角手前で進出を開始して、3番手のユートピアに並びかける。直線でバテた2頭を楽々捕らえて先頭へ躍り出るも、勝ち馬にアッサリ交わされた。力の差を痛感させられた。それでも、厳しい流れを先行して最後まで粘った脚は評価していい。

3着はユートピア。下見どころではハミをグッと噛んで気合乗り十分。好発を決めるとスッとハナへ。だが、外からメイショウボーラー、掛かったトウショウギアが競りかけたために無理せず3番手へ控える。最終的に離れた3番手で実質、ハナへ立つ展開。前を追いかけることなく、直線で仕掛けるも、勝ち馬の底力の前には成す術なかった。それでも、粘り強い脚で際どい2着争いを演出。揉まれ強くなったし、左回りマイル戦で力を出し切った。

4着はブルーコンコルド。中間は坂路でビシビシ好時計連発。だが、下見どころでは腰から背中にかけてもう一絞りできそうな感じだった。道中は速い流れを5番手の外目。4角で激しく手綱が動き、直線が案じられたが、最内を突いて勝ち馬と同じ鋭い伸び脚。だが、ラスト1ハロン地点で2,3着馬と同じ脚色になってしまった。底力を要求される厳しい流れで距離適性が出てしまった感じ。ベストは1400㍍だった。

5着はヴァーミリアン。下見どころでは黒光りする好馬体を披露。筋骨隆々だった。発馬後は無理せず、馬の行く気に任せた追走。中団馬群のなかを余裕さる手応えで追走し、直線を向いたところでは、勝ち馬や4着馬と同じ位置。だが、追い出すと一気に差を広げられてしまった。底力を要求される流れで、これが現状の力差か。もっと時計の掛かる条件で。

アジュディミツオーは発馬で行き脚つかず後方から。今日はハナ争いをしていたら潰れていた。もし、スムーズに3番手を奪えていたら踏ん張りが利いていたかも。下見どころでは500㌔を越す威圧感あるさすがの馬体。やはり、地方のパワー馬場でこそだろう。

リミットレスビットは速い流れを後方のイン追走。この流れで折り合いは付いたが、距離適性が出てしまった。直線入り口で一瞬はいい脚を示したが、そこまで。底力を要求される流れで万事休す。1200㍍から1400㍍で。

タイキエニグマも速い時計決着では仕方なし。豪快なフットワークで大外からジワジワと詰め寄ったが、この流れでは仕方なし。もっと時計が掛からないと。深い砂の地方なら活躍できる。

サンライズバッカスは大外枠発走からジッと後方で構えた。直線で大外へ持ち出すも、この流れであの位置取りでは。それでも、勝ち馬とは底力の違いがあった。

本命視したスターキングマンは追走に精一杯の感じで直線も伸びず。速い時計決着で限界があった。

猛省すべき点が多いレースだった。

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フェブラリーS(GI)最終結論

2006-02-18 23:56:55 | 最終結論
〝府中の冬空に輝く一番星〟

◎スターキングマン
○ブルーコンコルド
▲ユートピア
△シーキンザダイヤ
×タイキエニグマ
×サンライズバッカス
★カネヒキリ

【見解】
内枠を引いたユートピア、行ってこそのメイショウボーラー、アジュディミツオー、トウショギアと速い馬が揃った。外のトウショウは好位に控えるとしても、ユートピアは好枠を生かしてハナを主張か。テンの速さに不安あるアジュディは行けるか疑問。ボーラー、ユートピアのハナ争い。意外と速くならないのでは。平均やや速め。本命はスターキングマン。前走の東京大賞典10着はJCD3着の反動があったか。前々走のJCD3着は直線でビュッと鋭い脚を使って一瞬は抜け出すシーン。最後は脚色が鈍ってクビの上げ下げで屈した。距離が長かった印象。とにかく府中は4戦2勝、着外なしと崩れない。マイル戦もタイムパラドックスに圧勝した実績があり、切れ味を生かすにはむしろ望むところ。鞍上が急がせずに中団で折り合えれば。相手にはブルーコンコルド。前走のガーネットS5着は急仕上げで59㌔と追走に精一杯。それでも、直線でジワジワ伸びた。マイルには実績がないが、ズブさの出てきた現在なら距離延長は歓迎。前々走JBCスプリントは中団で折り合い、向こう正面で一気に外へ持ち出し、マクッて圧勝した。決め手の破壊力は恐ろしい。中間はビシビシ追われている。極端なイレ込みさえなければ。ユートピアは内の先行馬を見ながら競馬したかった。内枠でハナを切りやすいが、無理な競り合いにさえ巻き込まれなければ。
シーキングザダイヤの堅実力は魅力。スムーズに好位を奪って今回も善戦へ。Hペースになればタイキエニグマのパワフルな末脚も怖い。発馬地点の芝で付いて行けるかどうか。サンライズバッカスも一度使われて良化が見込める。マイルなら決め手をフルに発揮できる。1番人気カネヒキリは仕上がりに一抹の不安が。発馬で後手を踏み、後方からの競馬でも豪快なフットワークから繰り出す末脚は確実。

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フェブラリーS展望・1

2006-02-15 00:19:36 | 見解
いよいよGI第一弾フェブラリーSを迎える。今年は近年稀に見るハイレベルなメンバーが揃った。フルゲート16頭ほぼすべての馬が勝ち負け圏内にいる。ポイントを握るのは〝力の要る馬場〟と〝展開〟。間違いなく白熱したレースが繰り広げられるだろう。

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カネヒキリ
ダート界の怪物がここから始動する。前走のJCD1着はユートピアの作る平均ペースの流れを中団馬群の外目を追走。終始、余裕ある手応えだったが、4角で8頭が横並びの体勢だっただめ大外を回らされるロス。そこからビュッと鋭い脚を繰り出して一気に先頭へ躍り出るものの、内2頭が渋太く激しい叩き合いに。クビの上げ下げでわずかに先着した。2㌔差の恩恵があったとはいえ、2,3着馬とはコース取りの差もあった。前々走の武蔵野S1着は痛恨の出負け。トウショウギアの作る速い流れを後方で我慢。Hペースの持久力勝負の流れを後方から渋太く伸びた。今回は2走続けて出負けしている府中ダ1600㍍になる。発走地点が芝で行き脚がつかない弱点がある。更には中間はプール調教中心でコース追いが少なく、大型馬の久々で目標はまだ先ということで他馬にも十分、付け入る隙があると見る。

シーキングザダイヤ
堅実な馬。前走の川崎記念2着は逃げるアジュディミツオーを積極的に追いかけて直線入り口では並びかけるも、ゴール前で脚色が同じになってしまった。前々走の東京大賞典2着はスッと3番手のインをキープ。アジュディミツオーが巧みな逃げを打つが、鞍上は無理をせず馬の行く気に任せた道中。一時は5番手までポディションを下げるが、直線で外目へ持ち出すと一完歩毎に前へ詰め寄った。勝ち馬にはまんまと逃げ切られたが、パワーを要する大井で最後まで伸び続けた内容は高く評価できる。3走前のJCD2着もスッと3番手へ取り付いて流れに乗る。直線で一旦は抜け出すも、外、内から迫られて激しい叩き合いに屈して2着。クビの上げ下げだけに悔しすぎる一戦だった。昨年のこのレースは2着。今の力の要るダートは2走前の大井戦の内容を見る限り、心配ない。並んでから勝負弱い面があるが、スッと先行できるスピードと器用さが武器。終いもいい脚を使う。ここ2走負けているアジュディーを深追いした際にどうでるか。

ユートピア
前走の東京大賞典5着は実績のない大井の底力勝負では厳しかった。前々走のJCD8着は得意の左回りで馬が行く気になって溜めを作れなかった。距離の2100㍍も長かった。昨年のこのレースはまさかのシンガリ負け。発馬で後手を踏み、馬群に揉まれて馬が嫌気を差した。だが、一年を経て精神面で成長した。JBC2着の中間から馬を前においてチップを被る稽古をしてから揉まれ強くなった。実際にレースでも砂を被って一旦後方に下がりながら、直線で盛り返した。今回は得意の左回り1600㍍。府中は5戦1勝と案外な成績だが、内訳として、距離の長かったJCD2回と気性面の脆さがあった過去2回のフェブラリーS、同世代相手で制したユニコーンS。ダメとは言い切れない。南部杯優勝時のように、ハナへ立つのが理想だが、成長した今なら好位でも。中間は相変わらず好時計を出している。

サンライズバッカス
前走の根岸S4着は攻め一息で仕上がりが不安視されたが、増減はなかった。発馬一息で後方から。道中は後方のインを追走。3角で外へ持ち出したかったようだが、タイキエニグマらに被されて包まれた。腹をくくって直線でも最内を突くが、バテた逃げ馬を捌くのに苦労してスムーズに追えなかった。勝負どころでスムーズに外へ出せていたら、もっと際どかっただろう。トライアルとしては及第点。前々走のジャパンCD5着は後方のインを追走。終始、経済コースを通って、直線で前が壁になって大外へ。その不利は多少あったし、そこからビュッと鋭い脚で上位争いを演じた。上がり3ハロン36秒1はメンバー最速。GIでも通用する力が証明された。3走前の武蔵野S1着は今回と同じ条件。発馬一息。中団馬群のなかを追走し、直線で外へ。そこから強烈な末脚でグングン伸びて圧勝。怪物カネヒキリを下した。最後の決め手は相当なレベルにある。急仕上げの前走を叩かれての上積みが見込めるだろうし、ベストの舞台で言い訳はできない。

リミットレスビッド
前走の根岸S1着は道中、アグネスジェダイの作る速い流れを中団のインをロスなく追走。課題だった折り合いもピタリ。直線で手綱を激しく押して外目へ出す。残り300㍍地点で満を持してステッキを入れるとグイグイ鋭い伸び脚。後続に2馬身差の圧勝だった。前々走のガーネットS1着は初ダート。道中は中団で控えるも行きたがる。それでいて3角で手綱を引っ張る不利があった。立て直して直線で外目へ持ち出すと鋭い伸び脚で差し切り勝ち。ダートへ矛先を向けてからは破竹の2連勝。折り合いさえ付けば終いはかなり切れる。1ハロンの距離延長が課題となるが、速い流れが期待できるし、テン乗りでもさほど心配ないのでは

タイキエニグマ
前走の根岸S2着は一息入り、やや急仕上げ。発馬一息で後方から。そこから慌てることなく脚を温存。直線入り口で大外へ持ち出されると、一完歩毎に詰め寄った。メンバー最速の上がり36秒2を繰り出すも勝ち馬には及ばなかった。パワフルな末脚が武器だけに力の要る馬場は向いた。前々走の師走S1着はダイワバンディット、カイトヒルウインドが競り合う速い流れを後方追走。終始、余裕ある追走で直線を向いてバテた先行馬を楽々捕らえてべラージオとの激しい叩き合いを制した。3走前のブラジルC1着はHペースの流れを直線で大外へ持ち出して一完歩ごとに強烈な伸び脚で差し切り勝ち。58㌔を背負い、メンバー唯一の上がり35秒台の脚は強さを際立たせた。ここは前走以上に相手が強化されるが、上積みが望めるし、依然パワーを要する馬場。マイルも問題ないし、速い流れなら前走の再現があっていい。あとは発馬が苦手な田中勝騎手がどう捌くか。

アジュディミツオー
前走の川崎記念1着は発馬直後に押してハナへ立つ。その後はペースを落としたり、上げたりの緩急あるラップで後続を翻弄。直線入り口でシーキングザダイヤに並びかけられるも、そこから粘り腰を発揮して逃げ切った。前々走の東京大賞典1着も巧みな逃げ。発馬後のスタンド前でスッとハナを奪うと、1角から2角にかけて12秒5、12秒9と息を入れる。スタント前で再びペースを上げたと思ったら、3~4角で12秒5、12秒8と溜める。満を持して直線で追い出すと、他馬をグイグイ引き離して圧勝した。鞍上の絶妙なペース判断もすごいが、そのリクエストに応える馬も素晴らしい。ここは武蔵野S4着以来のマイル戦になる。当時はドバイ遠征明け2戦目で発馬一息と59㌔を背負い、体調も万全ではなかった。ただ、中距離で逃げて自分のペースで競馬したいタイプだけにマイルはどうか。

タガノゲルニカ
前走の平安S1着は道中、マイネルボウノットの作る緩い流れを、揉まれるのを懸念して2番手追走。終始、揉まれることなく流れに乗ると、4角で早くも逃げ馬を捕らえて先頭へ躍り出る。グイグイ加速して2着馬に詰め寄られるものの、ラスト1ハロン12秒0とバテることなく、しっかりとした脚取りで追撃を振り切った。揉まれなかったこと、前残りの流れが向いたことは確かだが、一気に持ち時計を短縮したあたり、かなりのセンスがある。ここも前走以上にかなり相手強化されるが、5連勝の勢いは見逃せないし、マイルもスピードがあるので問題ないだろう。

ヴァーミリアン
前走の平安S1着は昨年暮れの名古屋グランプリが中止になったことで間隔が開いた。プラス20㌔は余裕があった。道中はスッと好位の外目へ取り付く。終始、勝ち馬を見ながらの競馬。直線で早めに動いたライバルを射程圏に入れて猛追するも、なかなか差し切れず。結局、アタマ差及ばなかった。その理由がレース後に明白になった。それは左後肢の落鉄。それでも、僅差の勝負に持ち込むのだから力がある。余裕残しの前走を使われての上積みは大きいし、ダートでは底を見せていない。テン乗りのルメール騎手も「マイル向き」と前向きだし、発馬地点が芝というのも重賞勝ちのある同馬に有利。

メイショウボーラー
昨年の勝ち馬。前走の根岸S7着はハナへ行かず好位から。4角で手応えが怪しくなると、直線での負い比べで劣った。パワーを要する馬場で59㌔は苦しかったか。前々走の兵庫GT2着は発馬で後手を踏み、後方からの競馬。度外視。3走前のJBC4着も本調子には程遠かった。昨年の優勝馬。雨で脚抜きのいいダートを味方にHペースで飛ばしてそのまま押し切った。やはり、行ってスピードを生かしてこその馬だろう。今のパワーを要するダートは割引。雨が降れば浮上する。2㌔減でハナへ行ければ。

ノボトゥルー
もう10歳馬。4走前のJBCで3着に駆けているが、内をロスなく立ち回った鞍上の好騎乗が光った。上積みは望めないし、厳しい戦いになるだろう。

ニホンピロサート
以前はスピード勝負にも対応していたが、今はズブさを見せて時計の掛かるダート向き。その意味では今の府中は向く。ただ、前走の根岸Sでも見せ場なくて。

サカラート
JCD8着を見る限り、中央場所の追い比べでは分が悪い。今回も忙しいマイルがプラスに働くことはないし、言い訳のできない府中では厳しいだろう。

タイムパラドックス
古豪8歳馬。前走の川崎記念3着は中間に一頓挫あって体調が万全ではなかったとのこと。3走前のJCD4着は積極的に好位を進むも、直線の叩き合いに出遅れて4着。昨年のこのレースはレコード決着の流れをジワジワ追い込むも届かず。一瞬の脚はないが、バテずに長くいい脚を使う。溜めてこそのタイプでJCDは積極的に行き過ぎた。本質的にマイルは忙しいが、Hペースで流れが向けば見せ場は作れる。今の府中の時計の掛かるダートは大歓迎。

ブルーコンコルド
前走のガーネットS5着は本番を意識して余裕残しの仕上げ。プラス15㌔は明らかに太く、直線でジワジワ差してきたが、59㌔を背負って仕方なかった。前々走のJBCスプリント1着は引っ張りきりの手応えで中団追走。向こう正面で外へ持ち出すと3角からステッキを入れてマクッて先頭へ。直線でそのままグイグイ伸びて衝撃的な強さで圧勝した。一昨年のこのレースは5着。スローの流れを直線で大外からビュッと鋭い脚を使って追い込んだが、ゴール前で脚色一杯となった。その内容を見る限り、1600㍍は長いと感じるが、体質が本格化してスブさも出てきた現在は1200㍍よりもマイルが向く。中間は坂路でビシビシ追われて好感が持てる。末脚のレベルはかなりの破壊力まで上がっている。

スターキングマン
前走の東京大賞典10着はJCD快勝の反動があったか。府中は4戦2勝、3着1回、4着1回と大得意。前々走のJCD3着も長くいい脚を使って懸命に追い込むもゴール前でわずかに脚色が鈍った。少しだけ距離が長かったか。府中ダ・マイルはタイムパラドックスを4馬身ちぎったこともある。とにかく府中は別馬のように走る。ベスト条件で、速い流れも歓迎だ。攻め馬は元々、走らない。

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きさらぎ賞回顧

2006-02-14 23:35:55 | 回顧
2006/02/12 2回 京都 6日目 曇(良)
11R サラ系3歳 きさらぎ賞(G3) ○混○特指(別定) 芝1800

【馬場状態】A→Bコース3週目。完全に外差し馬場に変身。

12.8 - 11.0 - 11.5 - 12.2 - 12.5 - 12.5 - 11.9 - 11.3 - 11.7

【展開】アスタートリッピーがハナを奪い、外からメイショウサムソンが2番手。発馬直後は淀みない流れになったが、3角の坂で流れが落ち着き、直線を向いての切れ味勝負。

勝ったドリームパスポートは追い本数が少なく、松田博厩舎にしては珍しく最終追いでビシッと攻めた。久々で急仕上げ気味。下見どころではスマートに見せていた。道中はガチッと手綱を抑えて後方で折り合いに専念。4角で他馬が仕掛けを開始しても、まだ動かず。直線入り口でようやく手綱が放たれ、ラスト1ハロン地点でステッキが入ると、馬群がバラけてできたVロードを瞬時の加速力で差し切った。ラスト3ハロンはメンバー最速34秒2。すごい切れ味。だが、それは鞍上も離すとおりマイル~1800㍍くらいで最も発揮できるものと感じる。距離延長や早めに動いた際にどうかの不安がある。次走への上積みは見込める。

2着はメイショウサムソン。ボテッとした腹袋だが、これは体型によるものか。道中は2番手外目。だが、3角で流れが落ち着いたのが痛かった。直線で一旦はグロリアスウィークに並びかけられるも、そこから再び二の脚を使い2着を確保。今日は勝った馬の決め手を褒めるしかない。もう少し上がりの掛かる展開で。

3着のマイネルスケルツィはジワッと3番手キープ。道中は折り合っている感じがしたが、鞍上曰く『ずっとハミにモタれながら走っていた』とのこと。直線で一旦は先頭へ躍り出て見せ場を作ったが、内へ外へとモタれていた。前走時もハミに頼った走り。今後はハミを替えるなどの工夫がほしい。ハミ受けがよくなれば上位を狙える素材。雄大な馬体は迫力満点だ。

グロリアスウィークは道中、スッと3番手の外目へ。スムーズな追走に映るが、3角手前で前のメイショウサムソンに寄られるなど、多少の不利があった。直線で一旦はメイショウサムソンに並びかけるも、内から寄られるなどのプレッシャーがあり突き抜けられず。鞍上は『周りに馬がいると気にするみたい』と。

アドマイヤメインは発馬直後にスッと外へ持ち出す。中団の外目を追走し、遅い流れに我慢しきれず4角で早めに動く。直線で前を射程圏に入れるも、そこから突き抜ける脚がなかった。まだまだ若さが残る現状。鞍上は『乗る毎に良くなってる』とのこと。成長すれば怖い逸材。

日曜日の狙い

2006-02-11 22:28:56 | 最終結論
〝絶好枠を味方に本領発揮の時!〟

京都10R 北山S
◎ブラックコンドル
○オルレアン
▲スーパーチャンス
△メイショウオキナ
×ワンダーハーブ
×ブリッコーネ

【見解】
絶好の大外枠を引いたブラックコンドルを本命視。2走前のペテルギウスS14着、3走前の春待月S16着はまさかの結果。しかし、敗因はしっかりしている。それは揉まれたこと。B着用で精神面に脆さを持っている。内で包まれると全く力を出し切れない。今回は最高枠をGET。これならスムーズに好位から競馬できる。そうすれば重賞でも通用する能力の持ち主だけに好勝負必至。人気のないここは絶好の狙い目だろう。


京都11R きさらぎ賞
◎マイネルスケルツィ
○グロリアスウィーク
▲メイショウサムスン
△アスタートリッピー
×タニノベリーニ
×ファイングレイン

【見解】
久々でも好仕上りのマイネルスケルツィ。前走のラジオたんぱ杯2歳S9着は降雪の影響で美浦→阪神の輸送に時間が掛かりマイナス10㌔。同じ関東馬のマチカネキララが取り消したことからも影響が大きかったことが覗える。レースでも終始、力みながら2番手を追走して体力を消耗してしまった。度外視。ここは単騎逃げが望めるメンバー構成で、直線は馬場のいい大外へ持ち出せばいい。中間は坂路、Wで熱心に乗られている。


東京11R ダイヤモンドS
◎マッキーマックス
○オペラシチー
▲フサイチアウステル
△ブリットレーン
×シャドウビンテージ

【見解】
マッキーマックスの上昇を買いたい。前走の万葉S3着は発馬直後に他馬に競られて折り合いを欠き、更には3角で我慢し切れずに早めに先頭へ立つ厳しい競馬。それでも、最後まで大崩しなかった内容を高く評価したい。以前は骨膜の影響で使い込めなかったが、今は不安がないとのこと。その証拠に坂路で藤田騎手騎乗とはいえ、抜群の動きを披露。有力どころとは斤量面の恩恵もあり、大駆け要素は整った。


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笠松競馬参戦!!

2006-02-09 23:17:34 | Weblog
今日は生まれて初めて笠松競馬場へ行ってきた。
自宅から車で30分という好条件にもかかわらず、今まで縁がなかった。
名馬オグリキャップ、名手安藤勝巳騎手の故郷でありどんな雰囲気なのか楽しみにしていたが、木曽川の河川敷に位置し、場内とコースが非常に近くて迫力があった。
今日は平日ということで、場内は馬券オヤジばかりであった(笑)
馬券のほうはなかなか好調で、のんびりと競馬を楽しめた。
頭数は最大10頭と少ないが、馬単、3連単が発売されており、今日は10万馬券も飛び出しており、十分穴を狙える。
そして、売店で売られていた〝串かつ〟と〝どて煮〟は絶品で、一時的に寒さを忘れさせてくれた。
地方競馬独特の雰囲気で、個人的にはかなり気に入った。
存続が危ぶまれているが、これからも応援していきたい。
みなさんも行かれてみてはどうでしょうか。

場所はこちら
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ダイヤモンドS(GⅢ)展望

2006-02-08 22:18:40 | 見解
今週は長距離ハンデ重賞ダイヤモンドS(GⅢ)。明け4歳馬フサイチアウステル、再度南関東の内田博騎手騎乗のハイアーゲームが主力を形成するが、ハンデ戦だけに軽量馬にもチャンスがあるし、長丁場だけに適性や立ち回りも重要になってくる。

ハイアーゲーム】(57→56)
前走のAJCC3着は発馬一息で後方からの競馬。勝負どころで外目を通って進出して直線入り口では抜群の手応え。差し切り濃厚と思われたが、坂上で脚色が鈍ってしまった。右回りで左手前の影響があったのだろう。左回りは別馬のように走る。特に33秒台の強烈な末脚で差し切った青葉賞はインパクトが強かった。昨年のこのレースは4着。最後方で折り合いに専念して直線入り口で強引に大外へ持ち出して、そこから一気の仕掛け。ゴール前は内へモタれて完全に脚が止まっていたものの、無茶な仕掛けを考えれば致し方ない。だが、斤量差があったとはいえ、勝ち馬も同じような仕掛けで最後まで伸び続けたことを考えれば距離が長かったといえる。ベストは府中の2000~2400㍍だろう。内田騎手が最後まで追い出しを我慢できれば。

フサイチアウステル】(56→56)
前走のAJCC2着は万全を期して一週待っただけあって仕上がっていた。鞍上も成長を感じていたよう。道中はシルクフェイマスが巧みな大逃げを打つ展開を離れた2番手から。だが、人気を背負っているだけあって下手に前を追いかけると後続の目標にされてしまうため仕掛けどころが難しい。最後は急追するもクビ差及ばなかった。展開のアヤでの敗戦。悲観するものではない。前々走の菊花賞5着は落鉄の影響があったにしても、勝ち馬から1秒4差は実力の違いを感じざるを得なかった。胴長、脚長だが、3400㍍は長すぎる印象もある。好位へ取り付くスピードはあるが、スパッと切れる決め手に欠ける。休養を挟んでどこまで成長しているのか。

マッキーマックス】(54→54)
前走の万葉S3着は惜しかった。一周目の3角で折り合いを欠いてスタミナをロス。更には2周目の3角で我慢し切れずに内を通って進出して勝負どころで早めに立つ厳しい競馬。あれでは終いに脚が止まって当然。それでも、勝ち馬から小差に踏ん張ったのは高く評価できる。前々走はペースが緩く、仕掛けが遅れたうえに、直線で外から被された。3走前は熱発明け。好メンバーが揃い、大外へ持ち出すロスもあった。元々、菊花賞で自ら動いて見せ場(5着)を作った実力の持ち主。この距離は向く。引き続き54㌔のハンデもいい。うまくテンに折り合えばステイヤー魂が開花する。

オペラシチー】(57→57)
ここで復活を期すか。前走のAJCC5着は雄大なフットワークで3番手追走するも、勝負どころでズブさを見せて、直線も伸びず。物足りない内容だった。一昨年の菊花賞でスタミナのあるとこを見せて3着だったが、その後は目黒記念1着があるだけで不振が続いている。一瞬の切れ味ではなく、ジワジワとバテない末脚が持ち味。目黒記念もその末脚をフルに生かしたものだった。そのため、派手なパフォーマンスはできない。今回の3400㍍は望むところ。距離適性では有利。早仕掛けで応戦する。

トウカイトリック】(54→54)
前走の日経新春杯は先行策を取るも、ペースの速さに付いて行けず、終始余裕のない追走。案の定、直線も全く見せ場を作れなかった。中央場所の良馬場では厳しかった。今回は3400㍍になる。スピードがないし、バテない渋太い末脚が持ち味だけに新味が出そうだ。ジッと我慢しての追い比べでは分が悪いので、早め早めの競馬をしたい。雨が降れば最高。

ファストタテヤマ】(57→575)
前走の万葉Sで見事復活V。道中は中団のインでジッと我慢し、3角の上り坂でマッキーマクックスが残り5~4ハロンを12.5-11.4-と一気に加速する展開で速さに対応できず、置かれ気味に。それでも、エンジンが掛かってからは長くいい脚を使って差し切った。菊花賞2着後、不振が続いていたが、鞍上替わりをきっかけに札幌記念2着、京都大賞典3着、前走1着と安定している。左回りに実績がないのは気がかりだが、距離はいい。

ハイフレンドトライ】(53→53)
前走の万葉Sは後方で折り合いに専念。上り坂の3角で一気にペースアップする流れで置かれ気味に。それでも、直線でジワジワと差を詰めた。だが、正直インパクトに欠ける走りだった。昨年のこのレースは終始、内の経済コースを通って2着。速い脚がなく、ジワジワ伸びるだけに長距離はいい。立ち回り次第で上位へ。

ブリットレーン】(57→53)
前走のステイヤーズSは3番手で流れに乗る。折り合いもスムーズ。直線でデルタブルースに寄られて手綱を引っ張る大きな不利があったものの、その時の脚色を考えれば勝ち負けになっていたかは微妙だ。今回は57㌔から53㌔になる。これは大きな材料だ。同馬も切れる脚に欠け、スタミナ豊富でジワジワ伸びるだけにこの距離は望むところ。

グレートボヤージュ】(56→52)
前走の睦月賞3着は縦長で4番手以下はスロー。その流れを後方で折り合いに専念。直線でメンバー唯一の上がり33秒台の脚を繰り出すも届かず。この流れで大外へ持ち出すロスもあったろう。展開が向かなかった。ここは4㌔減の52㌔。折り合い次第ではこのメンバーならやれる。



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共同通信杯(GⅢ)回顧

2006-02-07 00:23:13 | 回顧
2006/02/05 1回 東京 4日目 晴(良)
11R サラ系3歳 共同通信杯(G3) ○混○特指(別定) 芝1800
【馬場状態】Dコース2週目。依然として絶好の馬場。時期的に若干、時計は掛かる。

13.0 - 11.5 - 11.5 - 12.2 - 12.8 - 12.6 - 11.7 - 11.4 - 11.7 1:48.4
(36.0-34.8)(48.2-47.4)(61.0-60.2)

【展開】マイネルグロリアスがハナを主張するも、外からモエロタケショウが掛かり気味にハナ。2ハロン目から11秒5-11秒5と早めのラップを刻むも、そこからの3ハロンを37秒6と息を入れ、テン5ハロン61秒0、上がり3ハロン34秒8のSの決め手勝負。アドマイヤ、フサイチは残り300㍍あたりまで追い出しを我慢。

勝ったアドマイヤムーンがクラシック候補へ一気に浮上した。懸念されたイレ込みもなく、気配は良かった。好発を決め、道中は中団のインと絶好位を追走。終始、折り合いもスムーズ。直線で馬場の3分どころを選ぶと、ソラを使うことを懸念してギリギリまで追い出しを我慢。坂を上りきった残り300㍍地点で満を持して追い出されると、ビュッと瞬時に加速。そのまま突き抜けて、着差以上に強い内容だった。メンバー最速上がり33秒9。かなりの瞬発力を秘める。絶妙の仕掛けだった鞍上の力も大きかっただろう。

復帰戦のフサイチリシャールは直前の攻めを控えられてプラス12㌔と余裕のある体つき。道中は行く馬を見ながら3番手追走。発馬直後は若干、行きたがったが、その後はスムーズ。直線を向いて持ったままの手応えで先頭へ立つ。東スポ杯1着と同様に後続が来るのを待って坂を上りきったところで追い出す。そこから自身も二の脚で応戦したものの、如何せん、勝ち馬の決め手が凄すぎた。終いの脚も十分に通用するものだが、GIを意識するならスピード性能を生かして平均ラップに持ち込むのが得策か。

3着は本命視したマッチレスバロー。発馬で後手を踏み、後方からの競馬。流れが落ち着いたこともあり、テンに行きたがる。向こう正面半ば過ぎで折り合うと、4角までジッと我慢。直線で馬込みを避けて外へ持ち出すと、そこからビュッと鋭い脚を使うも、早仕掛けが響きゴール前で止まってしまう。スローの終い勝負で、大外を回っての早仕掛けは厳しかった。それでも、勝ち馬と同じ上がり3ハロン33秒9の脚は十分に見せ場を作った。ベストは中山1600㍍の感だが、距離もコースも折り合いと仕掛けどころさえ間違わなければやれるはず。

4着のショウナンタキオン。道中は勝ち馬を見ながら後方を追走。遅い流れを考えてか4角で外を通って少しずつポディションを上げていく。直線入り口で早めに先頭へ並びかけるも、そこからの伸び脚が案外。ゴール前は完全に脚色が鈍った。新潟2歳Sの内容を考えれば不満。陣営が言うように暖かい時期のほうがいいか。

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