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2022年は客観的な予想を心がけます。

天皇賞(GI)回顧

2012-10-28 22:14:29 | 回顧
12.5 - 11.2 - 11.1 - 11.2 - 11.3 - 11.6 - 11.8 - 12.0 - 12.8 - 11.8=1:57.3
(34.8-45.9-36.6)

近代競馬150周年を祝うにふさわしい天皇皇后両陛下への敬礼。Mデムーロ騎乗のエイシンフラッシュが第146回天皇賞を制した。この中間はアイカップを着用し、集中力が増して首を柔らかく使った素晴らしい動きを見せていた。当日も馬体をきっちり8㌔絞って走れるデキにあった。道中は縦長のハイペースの流れを後方馬群のインからの追走。前に壁を作り、メリハリのある競馬。素晴らしかったのは4角からの位置取りだ。本来ならスムーズな進路を求めて外めへ持ち出すのだが、サダムパテックの後ろでジッと我慢。直線を向き、ポッカリと開いたインに迷わず潜り込む。一完歩毎にグイグイと鋭く伸びる。最後は早めに抜け出して2着馬に詰め寄られたが、危なげなく差し切った。ロスなく誘導した鞍上の素晴らしい騎乗が光った。

 フェノーメノはこの中間、3週続けてコースで追われ完璧に仕上がっていた。4番枠からポンと好発を決めると、馬なりで先行策。レースはシルポートが2ハロン目からグングン飛ばしたために縦長のハイペースになる。前と後を気にする難しい位置取り。4角からの反応は今ひとつで鞍上の手綱が動く。直線に入ってもスパッとは切れないが、一完歩毎に力強く伸びる。最後は苦しくなって外へ膨れてしまったが、ルーラーシップの反撃は封じた。正攻法の強い競馬だった。

 ルーラーシップは宝塚記念以来の実践。豊富な運動量で乗り込みは足りていたが、18㌔増。勿論、成長分もあったが腹回りは明らかに余裕残しだった。実践間隔が空いていたこともあり、気合乗りも不足していた。フワッとした発馬で道中は縦長のハイペースの流れを後方からの追走。道中は気合いを付けながらの追走で手綱のアクションに余裕はない。4角からレースのピッチが上がった時も手綱が動いてズブさを見せる。更に右手前で走っている分、コーナーワークもぎこちなさを残す。反応が良ければ馬込みの中に突っ込むこともできるが、ズブさがあっては位置取りにも制限が出てしまう。直線は大外から一完歩毎にグイグイと伸びたが、1,2着馬とは致命的な位置取りの差が出てしまった。高速決着の2000㍍は距離不足だし、久々でレースへの集中ができていなかった。叩いて前進あるのみ。

 札幌記念以来の実践となるダークシャドウは、道中は縦長のハイペースの流れを後方からの追走。道中は馬込みの中から折り合いに専念する。掛ることなくスムーズな追走ができたし、直線も一瞬だけ狭くなるところはあったが不利まではいかない。だが、坂を上り切ったところでトモが入っていない感じで伸び切れない。これは攻め馬でも見られたもの。最後はジリ脚で4着が精一杯だった。

 カレンブラックヒルは不利な大外16番枠。ポディションを取りに行くためにテンからガンガン押して行った分、2,3ハロン目はかなりハミを噛んでいた。ただでさえ距離はギリギリだっただけに痛かった。

 ジャスタウェイはまだトモに緩さが残る分、重心の高い走り。道中は前に壁を作れなかった分、少し掛り気味。なし崩しに脚を使わされた。それでも、最後までジリジリと伸びて距離のメドは立った。

 ジャガーメイルは久々の実践で高速決着の2000㍍。条件はかなり厳しかったが、それでも道中の追走は思いのほかスムーズで、直線も最後まで粘り強く伸びてきた。

 ナカヤマフェスタは直線入口の位置取りが致命的に。イン有利の高速決着でインから大外へ持ち出すロスは相当なもの。最後まで伸びていただけに勿体なかった。

京都大賞典(GⅡ)調教診断

2012-10-07 21:06:31 | 調教診断
皆さんご無沙汰しております。久々の投稿となってしまい、すみません。これから少しづつ更新できればと思っています。


オウケンブルースリ
坂路で2頭併せ。相変わらず頭の位置は高いし、前脚の出も硬い。ゴール前で左ステッキが入ると内へモタれるなど反応もひと息。攻めの良さが実践に結び付くタイプ。休み明けで2週続けてびっしり追われているが、デキは今ひとつ。

ギュスターヴクライ
坂路で2頭併せ。前脚の出が硬く、推進力に欠ける動き。なかなか手前も替えず、ようやくゴール前で左手前に替えて先着できたが、手応えで完全に見劣った。3週続けてビッシリ追われて攻め量は足りているが、仕上りひと息。

コスモラピュタ
中1週のため坂路で。大トビで狭い坂路は走りづらそう。直線を向くとトモが横に流れて外へ膨れてしまった。追って頭も高く御世辞にも良い動きとはいえない。

ヒラボクビクトリー
ジョッキー騎乗で坂路を2頭併せ。前脚を高く突き上げる大きなフットワーク。最後は外へモタれて右手綱を引っ張った分だけ遅れたが、手応えにはまだ余裕はあった。馬体はまだ若さを残すが、楽しみな逸材。

フミノイマージン
ジョッキー騎乗でポリトラックコースを単走で終い重点。四肢を目一杯に伸ばしたストライドは迫力満点。牝馬とは思えない豪快な動き。北海道遠征の疲れはなさそうだ。

マカニビスティー
坂路で2頭併せ。頭の位置が高いなかにも首を水平に使って集中力を感じさせる動き。大トビだけに見た目のスピード感は今ひとつだが、それ以上に時計は出ている。手応えにもまだ余裕はあった。

マルカボルト
CWを単走で7ハロンから。コーナーを逆手前で走っていたし、最後はフォームがバラバラになっていた。だが、中2週ながら2週続けてコースでびっしりやれている点には好感が持てる。

ミッキーペトラ
長期休養明けながら、この中間は速い時計は2本だけ。最終追い切りも最後は完全にバテていた。本調子になし。

メイショウカンパク
池添騎乗で坂路を2頭併せ。横幅が狭く頭の高い走りだが、前脚を高く突き上げたフットワークでスピード感のある走り。この馬なりに順調。

レックスパレード
ジョッキー騎乗で坂路を2頭併せ。最後は完全にバテてしまい突き放された。攻め馬からは推奨できない。

ローズキングダム
乗り手の体重差はあったし、時計も地味だがゴール前できっちりと先着した点には好感が持てる。最近は攻め駆けしなくなっているだけに強調材料になる。脚捌きはシャープだったし、まっすぐ走れていた点も評価できる攻め量は物足りないが、仕上りは早いタイプ。力を出せる仕上り。