土曜日の話の続きです。
昼から16歳男女シングルスが始まりました。ラッキールーザーで出場のHは、あまり自分らしいテニスができず、いいところなく敗退。臆せず自分のテニスをする事がいつも課題なのですが、最近の試合はまあまあできたり、時にはできなかったり。でも以前はまったくできなかった事からすると、少しづつ前進している感じです。小さな自信をつける材料を集めて、大きな自信を育ててほしいと思います。
同時進行で始まったSの試合は、最初少しクレーコートの深いボールの返球にとまどいましたが、少しづつペースをつかみ、自分のできる事を確実に行う堅実なテニスで第一シードに快勝。気をよくして2回戦に進みました。
次はAの試合。先日、小瀬で対戦し、いいところなく負けた相手とまたまた当たり、リベンジなるかという所です。相手は以前、私が教えていた子でよく知っている子です。Aはパワフルな強打が全くコートに入らず、最初の3ゲームは1ポイントしか取る事ができず、あっという間に0-3。前回の負けと全く同じ最悪の事態が今回も起こるのか?このまま0-6まで行ってしまうのか?といういやな予感がよぎるも、ここから試合が動きました。第4ゲームの1ポイント目からスピンボールで深くつなぐ戦法に変えたのでした。すると、試合内容ががらっと変わり、相手が打ち急いで単発ミスの連続。さっきまでと全く逆の展開になったのでした。そして、やる事がみつかった感じで、とてもいい感じで2ゲーム挽回し、2-3。ふう、これで安心!これを続ければ3-3、4-3、5-3くらいまでは行けるかなと、安堵していると、2-3の15-15からまた試合が動きました。また、Aがパワフルに強打し、1球目か2球目にミスする最初と同じ流れ。そしてそのまま2-6まで行ってしまいました。
どうして、うまくいっている事をやめてしまい、うまくいかない事を選択してしまうのか?とてもきつねにつままれたような気持ちで試合後の話を聞きました。どうやら、2-3の2ポイント目、スピンでつなげていて1発だけくらったノータッチエースのイメージが強烈だったようで、その1球のせいでもうこの戦法は通用しなくなったと思い込んでしまったそうです。
よく、試合後の感想を子供に聞くと、実際起こった事と正反対のことを言う子がいます。スコアをとっていて、明らかに相手のフォアのエースが決まりまくってそのせいで負けたのに「コーチ!相手のバックのボールが全く返せなくて負けました!」とくるのです。強烈な1球のイメージにとらわれて、そのせいで、冷静な試合分析ができなくなってしまう例です。そのあと「フォアのノータッチエースを11本決められたけど、バックのノータッチエースはあのミラクルなショット1発だけだったんだよ」と言ってスコアシートを見せると、本人はとてもびっくりします。
自分が選手をしていた時もそうでしたが、コート上で戦っていながら、観客席で座って汗もかかずに冷静に客観的に試合を分析している観客と同じレベルで、自分の試合をアナライズ(分析)しなくてはいけないのですが、これがとってもむずかしい。心が熱くなるとなかなか冷静な正しい分析ができなくなります。だからこそ、そういう分野をレベルアップしていく気持ちを持って試合にのぞんでほしいと思います。
子供たちにはいつもこう言い聞かせています。
「今、自分が戦っている試合で、何が起こっているのかわかるようになりなさい!!」
それがわからない事には、作戦をたてたり、試合の流れを支配するようなビッグポイントがめぐってきたことに気づいたり、その時最高のプレーをしてそのポイントをもぎとるなんてことは到底できません。
土曜の話のつづき。
1回戦を快勝して気を良くしたSは、2回戦も自分のできることを落ち着いてしっかり行い、快勝。彼女のボールは、そんなに速くはないですが、深い!この数ヶ月、一心不乱に練習してつくりあげてきたものを、そのまま試合に出す…ただそれだけですが、ミスする気配なく深いボールが来続けるというのは、対戦相手にとってはものすごいプレッシャーです。まさか初日を勝ち残れるとは思ってもいなかった彼女は「やったー温泉旅館泊まろ、温泉旅館泊まろ」と、とてもうれしそうでした。
私と12歳ダブルスのちびっこ2人は高速で25分ほど甲府方面へ戻り、温泉旅館の会議室に一人2500円で泊まったのでした。15人くらいは雑魚寝できそうな広々とした会議室にゆったりY字形に布団をひいてゆっくり寝たのでした。
まだつづく。
昼から16歳男女シングルスが始まりました。ラッキールーザーで出場のHは、あまり自分らしいテニスができず、いいところなく敗退。臆せず自分のテニスをする事がいつも課題なのですが、最近の試合はまあまあできたり、時にはできなかったり。でも以前はまったくできなかった事からすると、少しづつ前進している感じです。小さな自信をつける材料を集めて、大きな自信を育ててほしいと思います。
同時進行で始まったSの試合は、最初少しクレーコートの深いボールの返球にとまどいましたが、少しづつペースをつかみ、自分のできる事を確実に行う堅実なテニスで第一シードに快勝。気をよくして2回戦に進みました。
次はAの試合。先日、小瀬で対戦し、いいところなく負けた相手とまたまた当たり、リベンジなるかという所です。相手は以前、私が教えていた子でよく知っている子です。Aはパワフルな強打が全くコートに入らず、最初の3ゲームは1ポイントしか取る事ができず、あっという間に0-3。前回の負けと全く同じ最悪の事態が今回も起こるのか?このまま0-6まで行ってしまうのか?といういやな予感がよぎるも、ここから試合が動きました。第4ゲームの1ポイント目からスピンボールで深くつなぐ戦法に変えたのでした。すると、試合内容ががらっと変わり、相手が打ち急いで単発ミスの連続。さっきまでと全く逆の展開になったのでした。そして、やる事がみつかった感じで、とてもいい感じで2ゲーム挽回し、2-3。ふう、これで安心!これを続ければ3-3、4-3、5-3くらいまでは行けるかなと、安堵していると、2-3の15-15からまた試合が動きました。また、Aがパワフルに強打し、1球目か2球目にミスする最初と同じ流れ。そしてそのまま2-6まで行ってしまいました。
どうして、うまくいっている事をやめてしまい、うまくいかない事を選択してしまうのか?とてもきつねにつままれたような気持ちで試合後の話を聞きました。どうやら、2-3の2ポイント目、スピンでつなげていて1発だけくらったノータッチエースのイメージが強烈だったようで、その1球のせいでもうこの戦法は通用しなくなったと思い込んでしまったそうです。
よく、試合後の感想を子供に聞くと、実際起こった事と正反対のことを言う子がいます。スコアをとっていて、明らかに相手のフォアのエースが決まりまくってそのせいで負けたのに「コーチ!相手のバックのボールが全く返せなくて負けました!」とくるのです。強烈な1球のイメージにとらわれて、そのせいで、冷静な試合分析ができなくなってしまう例です。そのあと「フォアのノータッチエースを11本決められたけど、バックのノータッチエースはあのミラクルなショット1発だけだったんだよ」と言ってスコアシートを見せると、本人はとてもびっくりします。
自分が選手をしていた時もそうでしたが、コート上で戦っていながら、観客席で座って汗もかかずに冷静に客観的に試合を分析している観客と同じレベルで、自分の試合をアナライズ(分析)しなくてはいけないのですが、これがとってもむずかしい。心が熱くなるとなかなか冷静な正しい分析ができなくなります。だからこそ、そういう分野をレベルアップしていく気持ちを持って試合にのぞんでほしいと思います。
子供たちにはいつもこう言い聞かせています。
「今、自分が戦っている試合で、何が起こっているのかわかるようになりなさい!!」
それがわからない事には、作戦をたてたり、試合の流れを支配するようなビッグポイントがめぐってきたことに気づいたり、その時最高のプレーをしてそのポイントをもぎとるなんてことは到底できません。
土曜の話のつづき。
1回戦を快勝して気を良くしたSは、2回戦も自分のできることを落ち着いてしっかり行い、快勝。彼女のボールは、そんなに速くはないですが、深い!この数ヶ月、一心不乱に練習してつくりあげてきたものを、そのまま試合に出す…ただそれだけですが、ミスする気配なく深いボールが来続けるというのは、対戦相手にとってはものすごいプレッシャーです。まさか初日を勝ち残れるとは思ってもいなかった彼女は「やったー温泉旅館泊まろ、温泉旅館泊まろ」と、とてもうれしそうでした。
私と12歳ダブルスのちびっこ2人は高速で25分ほど甲府方面へ戻り、温泉旅館の会議室に一人2500円で泊まったのでした。15人くらいは雑魚寝できそうな広々とした会議室にゆったりY字形に布団をひいてゆっくり寝たのでした。
まだつづく。