TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

テニスの幅(142)

2005-08-02 00:18:30 | 試合で勝つために大切な事
 プレーのバラエティーの少なさについて、全小の話の中でふれました。原因はハードコートで練習をしている選手が多いから?でも最近はオムニがホームコートの選手も多いはず。…?なぜ?

 ある話を思い出しました。

 私の教え子Kがオランダへ引っ越して半年程たったころ、お母さまからこんな話を聞きました。冬の外のクレーコートが使えないシーズンに入り、室内のハードコートで練習や試合が多くなりました。もともと、ハードヒッターで、テクニックよりもボールのスピード、威力で戦うのを好むKにとっては戦いやすいシーズンに入ったと。そして試合の成績もとてもすばらしい状態でした。
 ところが、さらに半年後、こんな話がきました。それは…外のクレーコートが使えるシーズンになり、試合も練習もクレーコートに戻った、すると全然勝てなくなってしまった!オランダ人の子たちは、すぐに「ころっ」とハードコートのテニスからクレーコートのテニスにプレーを変えたのに対して、Kはすぐに変えることができない!!これはKにだけいえることではなく、ひょっとしたら日本人すべてに対して同じことがいえるのではないか?と思いました。ヨーロッパの選手たちは、プレーが柔軟だし、ひきだしを多く持っているのに対して、日本人の選手はテニスの幅が少ないんじゃないか?


 先日のフィリピン遠征でも同じような体験をしました。みんなクレーコートなのにハードコートのテニスをそのまま行ってしまう。

だからこそ、指導の現場で、幅広いテニスを目指していかないといけないなあと、いつも思っています(特に低年齢)。

 写真は関東ジュニア全日程を終了後、ほんの少し海へ。台風せまる海でおもしろい絵がとれました。なかなか気に入ってます。
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