◎飛行機 7 フライト 1
◎飛行機の速度
★旅客機の速度はどうやって測っている?
○機首や主翼下面などに設置されている「ピトー管」による動圧(飛行中に当たる空気の圧力)と静圧口からの静圧(大気圧)の差で速度を測る
・速度が上がると動圧が大きくなり、空盒(くうごう)という金属製のカプセルがふくらむ
速度計は空盒がふくらんだり、へこんだりする変化を電気信号に変えて表示する
1 指示対気速度
「ピトー管」により測られる「対気速度計」が示す速度が「指示対気速度」である
・「指示対気速度」は周囲の大気に対する機体の速度で、地上に対する機体の速度ではない
2 対地速度(地上に対する速度)
・飛行距離を飛行時間で割った速度
・向かい風では対地速度は遅くなり、追い風では対地速度は早くなる
・対地速度は「慣性航法装置(INS)」や「慣性基準装置(IRS)」により測定されている
3 真対気速度(空気密度を気温によって補正した速度)
・「対気速度計」は標準大気状態で高度0の空気密度を基準にしている
・上空にいくほど気温が下がり、空気密度が小さくなるから、速度は同じでも動圧が低くなり、「対気速度計」の示す数値は小さくなる
・この空気密度の変化を補正した速度が「真対気速度」である
・航法(ナビゲーション)は「真対気速度」を使って行う
・風がないとき、「真対気速度」は「対地速度」となる
4 較正(かくせい)対気速度
・「指示対気速度」に対して計器の誤差を修正した速度
5 等価対気速度
・「較正対気速度」に対して空気密度の補正を考慮した速度
・設計するときに用いる
★離陸する時の速度
○離陸とは、飛行機が離陸滑走を開始してから地表面を離れ、上昇を始めるまでの間に行われる操作と機体運動の総称をさす
○ V1 離陸決定速度
・離陸を中止するか継続するか決定する速度
・飛行機が離陸滑走を開始して速度を上げていき、速度がV1以前であれば、離陸を中止しても滑走路内で安全に停止できる
・V1を過ぎれば、滑走路内で停止することはできないので離陸を継続するしかない
V1を過ぎてからトラブルを察知したときは、離陸して上昇し、上空で空港に引き返すかどうかを判断する
・V1以後に1つのエンジンが停止しても、無事に離陸できる
・V1は一定の速度ではなく、離陸重量の増減によって変化する
・速度がV1に達するとコンピュータ音声が「ブイワン」と読み上げる
この装置がついていない場合は、副操縦士が「ブイワン」とコールする
○ VR 機首引き起こし速度
・機首を上げる操作を開始する速度
・V1からさらに速度が上がり、VRに達すると、副操縦士が「ローテーション」とコールする
・ここでパイロットが操縦桿(またはサイドスティック)を手前に引くと機首が上がり、続いて機体が浮かび上がる(リフトオフ)
○ V2 安全離陸速度
・安全に上昇できる速度
・昇降計の上昇指示を確認すると、副操縦士は「ポジティブ・クライム(上昇が確実である)」とコールし、それを聞いたパイロットは「ギアアップ」とオーダーし、副操縦士は着陸装置のレバーを「UP」の位置にすると、脚が格納される
・この後は、V2プラス10ノットの速度まで加速し、これを維持しながら上昇していく
◎飛行機の速度
★旅客機の速度はどうやって測っている?
○機首や主翼下面などに設置されている「ピトー管」による動圧(飛行中に当たる空気の圧力)と静圧口からの静圧(大気圧)の差で速度を測る
・速度が上がると動圧が大きくなり、空盒(くうごう)という金属製のカプセルがふくらむ
速度計は空盒がふくらんだり、へこんだりする変化を電気信号に変えて表示する
1 指示対気速度
「ピトー管」により測られる「対気速度計」が示す速度が「指示対気速度」である
・「指示対気速度」は周囲の大気に対する機体の速度で、地上に対する機体の速度ではない
2 対地速度(地上に対する速度)
・飛行距離を飛行時間で割った速度
・向かい風では対地速度は遅くなり、追い風では対地速度は早くなる
・対地速度は「慣性航法装置(INS)」や「慣性基準装置(IRS)」により測定されている
3 真対気速度(空気密度を気温によって補正した速度)
・「対気速度計」は標準大気状態で高度0の空気密度を基準にしている
・上空にいくほど気温が下がり、空気密度が小さくなるから、速度は同じでも動圧が低くなり、「対気速度計」の示す数値は小さくなる
・この空気密度の変化を補正した速度が「真対気速度」である
・航法(ナビゲーション)は「真対気速度」を使って行う
・風がないとき、「真対気速度」は「対地速度」となる
4 較正(かくせい)対気速度
・「指示対気速度」に対して計器の誤差を修正した速度
5 等価対気速度
・「較正対気速度」に対して空気密度の補正を考慮した速度
・設計するときに用いる
★離陸する時の速度
○離陸とは、飛行機が離陸滑走を開始してから地表面を離れ、上昇を始めるまでの間に行われる操作と機体運動の総称をさす
○ V1 離陸決定速度
・離陸を中止するか継続するか決定する速度
・飛行機が離陸滑走を開始して速度を上げていき、速度がV1以前であれば、離陸を中止しても滑走路内で安全に停止できる
・V1を過ぎれば、滑走路内で停止することはできないので離陸を継続するしかない
V1を過ぎてからトラブルを察知したときは、離陸して上昇し、上空で空港に引き返すかどうかを判断する
・V1以後に1つのエンジンが停止しても、無事に離陸できる
・V1は一定の速度ではなく、離陸重量の増減によって変化する
・速度がV1に達するとコンピュータ音声が「ブイワン」と読み上げる
この装置がついていない場合は、副操縦士が「ブイワン」とコールする
○ VR 機首引き起こし速度
・機首を上げる操作を開始する速度
・V1からさらに速度が上がり、VRに達すると、副操縦士が「ローテーション」とコールする
・ここでパイロットが操縦桿(またはサイドスティック)を手前に引くと機首が上がり、続いて機体が浮かび上がる(リフトオフ)
○ V2 安全離陸速度
・安全に上昇できる速度
・昇降計の上昇指示を確認すると、副操縦士は「ポジティブ・クライム(上昇が確実である)」とコールし、それを聞いたパイロットは「ギアアップ」とオーダーし、副操縦士は着陸装置のレバーを「UP」の位置にすると、脚が格納される
・この後は、V2プラス10ノットの速度まで加速し、これを維持しながら上昇していく