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◎「ニセモノ師たち」(中島誠之助、講談社文庫)を読んで

2016-02-08 23:15:28 | 本物と偽物
「ニセモノ師たち」(中島誠之助、講談社文庫)を読んで

ニセモノにひっかかる3条件

1 その品物を買ったら儲かると思ったとき
2 勉強不足
3 お金があること
 お金がありすぎると、買い方が甘くなってしまう

この条件から言えば
・もし骨董に手を出せば、私はひっかかる
 私は骨董に手を出すつもりはないが、骨董については勉強不足であるから

・私はひっかからない
 なぜなら、私は極貧ではないけれど、お金持ちではないから
 私は骨董に手を出すほど、お金持ちでなくてよかった
 余計なお金を持っていると、ニセモノをつかまされる
 必要以上にお金を持っていることは不幸である


・本物を見分けるのは、自分の目、信念だけが頼り
この世に掘り出し物などない

いいモノは、しかるべきところにおさまっている

・本物は儲からない、ニセモノを売ったほうが儲かる
 しかし、ニセモノで儲けた人で、人生を見事にまっとうした人はいない

・鑑定書はあてにならない
 鑑定書、箱書きのニセモノもある

目利きは、決まり事を熟知しているから、決まり事どおりのニセモノを作る力も持っている

・当時の姿によみがえらせた作品は、単にニセモノと言い切ってしまっていいのだろうか
ニセモノだけど、芸術作品として評価されたものがある
 ニセモノ作りというよりも、創作活動であるといえる場合がある

・本物に手を入れてしまうことで、キズモノにしてしまうことがある
 形あるものは、尊重されるべきである

半値以下に負けてくれるというのはおかしい
・玄関に虎の毛皮が敷いてあったならばその家にはロクなものはない
・書画掛軸の9割はニセモノ